野良からの季節のたより
「カマジン国の兵隊がやって来た(8月1日)」
盛岡の「さんさ踊り」が始まっていると言うのに、「涼し」すぎます。
寝苦しさもなく、暮らし易いのですが、「水稲」にとっては「出穂」の時期も近く「気になる」お天気です。
我が「戦場」には、「カマジン国」の兵隊さんが「隊列」を組んでやってきているとの報告がありました。
見ればなるほど多数の「兵隊さん」が整列しています。
そのうえ、両脇には「遠い宇宙」からの「お土産」を携えて、
「ホレ、山のオヤジが来る前に食べてけれヤ、ホレ、」。
私は早速、「宇宙からの恵み」をいただき、いつも「山のオヤジに、恵みを横取りされている方に「籠」に摘んで持参しました。
「ノウジン国」の「オリザの娘達」も「少し寒そう」ですが、今のところは、「スック、スック」と立ち上がり「天からの恵み」を体いっぱいに受け止めています。
ところで、今年の我が家の「瓜ン子姫たち」が「まるで元気」がないのです。
それが、「カボチャ姫」を始め「ユウガオ姫」、「スイカの女王様」など、「瓜ン子」の「たぐい」が総体的に悪いようです。
早い年であれば、「孫達」の「夏休み」に入る頃には「スイカの女王様」の「食べ頃」のものが「出始め」たりするのですが、今年はお盆の頃にヤット間に合う感じです。
「ユウガオ姫」なども同様です。今頃であれば、「大きい実」が「ぶら下がって」いなければならないのですが。今年は、まだ「10cm」くらいのものが2個程度付いているだけであり、食べ頃が何時になるのか分らない状態です。
「カボチャ姫」にいたっては、「ツル」だけは何メートルも伸びているのですが、昨日あたりから「雌花」が咲き始めている状態です。
かろうじて食べられた「瓜ン子」といえば、昔の「キンカ嬢」が「2、3個」実り「何年」ぶりかで「試食]出来たくらいです。
さて、この「現象」、我が家だけのものなのかと思い、ご近所の「お年寄り」を「畑」に訪問してご意見を聞いて廻りました。
その結果では、
「春の雌花の咲く頃に、寒さに当たって雌花が落ちたからだ。最近になって、ようやく雌花が咲くようになった」、
との見解でした。
「カボチャ」だけでなく、「キュウリ」も「ユウガオ」、「スイカ」もみな同じように、「雌花が枯れてしまったためである」とのことでした。
そのように言われてみますと「確かに、雌花が咲いたものの、実の部分が黄色くなり、腐ってなくなってしまった」時期がありました。その後は、雌花をつけることなく「茎を伸ばし、葉を茂らせて、最近になって、改めて「雌花」を咲かせているのかもしれません。いわば「一番花」の「代償」として、今になって「雌花」を咲かせているようです。
これが「水稲」であれば「これからの時期」が「花粉の形成」など「極めて大事な時期」となり「低温障害」として「冷害」に繋がります。
「瓜ン子」のようにはいきません。
「7月31日」の新聞では「WTO(世界貿易機関)」の交渉が決裂したとの報道でした。
これによって「貿易を進めるはずの『ドーハ・ラウンド』は当分、凍結」」とのことです。
この「交渉決裂」を「喜んだ」のは「農業関係者」、「政界の農林族」との見出しも踊っています。
「農産物の「関税削減」が先送りになるからです。
だがしかし、「ノウジン国」の住民は「先送り」になったからと言って、「安易」に喜んでばかりもいられないのです。
今のうちに「米」を中心とした「関税削減」に対する「対策」を「キッチリ構築」しておくべきことです。
とは言え、今の「日本」の「米生産」の実情は、「輸出国」並みの「生産費」には(到底or絶対)行き着かないのですから、「外国の米」より「少し高い」が「消費者」の方々に「納得のいく米」を作りたいものです。
とわ言っても全面的な減反による小麦の作付けがまっています。
なお、参考までに我が家の(平成19年の「田んぼ」の「経費」)は、
次ぎの通りでした。
「10アール」当たりの経費(単位;円)、
水関係(土地改良) 9,054
国営土地改良費 6,675
税金その他 5,220
* 肥料代 11,940
* 苗 代 21,250
* 管理費(田植、稲刈) 27,755
カメムシ防除 3,032
ライスセンター 4,513
経費合計 89,439
(*印は、経費の節減が出来そうなところ)。
参考:(10アール収量 396キロ)

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