野良からの季節のたより
「レンテンローズの咲く頃(2月19日)」
寒さが続いています。
そんな折のこと、
「皆さん、今日から四旬節(レント)でーす」
と「孫」の晴れやかな声。
「そーかもうそんな季節なんだ」
「キリスト教」の方々が「復活祭(春)」を待つように、北国の人々は「凍て付く寒さと雪」からの開放を待ち望んでいるのです。
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そう言われて見ますと、我が家の「レンテンローズ」も「ボチボチ」咲き始めています。
「レンテンローズ」とは、「クリスマスローズ」のもう1つの呼び名なんです。
「レント」とは「四旬節」の「英語」での呼び名です。
四旬節(レント)」の頃に咲きはじめることから・・・「レンテンローズ」と呼ばれることもあるのです。
ちなみに、「四旬節(レント)」とは「復活祭」までの「45日間」のことであり、復活祭』が毎年変わりますから「四旬節」も毎年変わります。
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かなり以前にも記載していますが・・
あらためて、「クリスマスローズ」の「植物学」です。
この植物「キンポウゲ科」の「ヘレボルス属」。
「ヘレボルス属」には「16品種」の「原種」が知られています。
「自生地」は「ヨーロッパ」から「小アジア」、一部は「中国大陸」にも分布しています。
また、「原種」の一部のものは、「園芸化」され、次第に、他の「原種」との「交雑」が行われ、「より複雑」で、「美しい品種」が作られています。
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「日本」での、「クリスマスローズ」の呼称ですが・・・
「ヘレボルス属」の「原種」の1つである「H・ニゲル種」が、「クリスマス」の頃に「白い花」を咲かせます。
この「H・ニゲル種」が、「イギリス」において「園芸化」され、「クリスマスローズ」と呼ばれていたようです。
「日本」での「クリスマスローズ」の呼び名は、
「イギリス」において「H・ニゲル」にだけ付けられていた「呼び名」を、そのまま頂戴したようです。
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ところが、「園芸化」された「ヘレボルス」の原種は「H・ニゲル」だけではないのです。
春になって咲き始める「H・オリエンタリス」などの「交雑種」も園芸化され、・・「2月19日の「四旬節(レント)」の頃に成りますと咲き始めるのです。
これもまた「クリスマスローズ」の呼び名ですから・・・
「違和感」があるようです。
これに対し「育種家」の一部の方々は、
「やはり日本でも将来的には『ヘレボレス』と呼ぶべきでしょう」
との意見もあるようですが・・・。
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「命名譚」はこれくらいにして・・・
昨年以来、「切り花」としての「クリスマスローズ」を目指して、栽培しているのですが・・多くの難題を抱えています。
土作り・・・
肥料のこと・・
病害のこと
花が咲いても
花茎が短い,
切り時が分らない・・・これからが頑張り時のようです。

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