2004/6/1

V-Twinは雪の中  バイク・自転車
ある年の3月、姉の結婚式の後、横浜から浜松に帰ろうとバイクで小田原にさしかかった。

電光掲示板には、箱根越えの旧道・新道共に滑り止めが必要と表示されていた。国道1号で帰るのをあきらめ、135号へと左折し南下した。それまで、伊豆半島を廻ったことがなかったので、南に行けば雪も少なくなり、何とか帰ることができるのではないかと考えた。

甘かった。

湯河原・熱海をこえるあたりまでは順調だったが、伊東を抜けてしばらく行くと上り坂になった。車もしだいに渋滞しはじめ、あっという間に積雪が5cmを超えた。アクセルを捻るだけで後輪が左右に流れた。上り坂ならまだ良いが、これが下り坂になったらブレーキすらかけられなくなると思い、あきらめてバイクを路肩に止め、荷物とヘルメットを抱えて伊東の市街地に向け坂道を戻った。途中、そんな私を見かねて若い夫婦が車に乗せてくれた。雪はさらに降り続いていた。数キロ戻った所にユースホステルの看板を見つけたので、夫婦に礼を言い車を降りて、その日はそこに泊まった。

次の朝は快晴で、ホッと胸をなで下ろし、バスに乗ってバイクの所へ向かった。
バイクを置いてきた所の見当を付け、少し手前でバスを降り、坂道を登って行った。国道には車が流れていたが、路肩には、除雪車が出て車道の雪をかき分けたと思しき雪が残っていた。

程なく止めておいたバイクを見つけたが、エンジンの半ばより上まで、全体的に雪に埋もれていた。

マフラーの排気口とエンジンの電装系周りの雪を取り除き、エンジンをかけた。セル一発で始動したものの、冷えきったエンジンのせいか、普段より高い回転数でアイドリングしていた。

アイドリングの回転数が下がってくる頃には、エンジンやマフラー周りの雪がかなり溶けてきた。残った雪を手でかき分け、バイクを雪の中から車道へ引き出した。荷物を括り付けて出発したが、雪の中からバイクを掘り出した印象が強烈すぎたせいか、どの道を通って帰ったのか覚えていない。
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