2004/6/24

高校3年の夏  昔話
多分に経済的理由によるものだが、私は学習塾に通ったことがない。
それでも、高校3年の夏は予備校の夏期講習に行った。

関内という駅のそばの予備校だ。ここは通学途中にあるため、いつもの定期で通えた。

講習の内容は今となってはさっぱり覚えていないが、私はたいがい一番後ろの席に座っていた。講師に近い席に一人、後ろ姿が妙に気になる子がいた。彼女はいつも前の方に座って、熱心にノートを取っていた。

最終日の講習が終わって帰る時、私の前を歩いている彼女を見つけた。いつもなら関内駅から地下鉄に乗るのだが、興味本位で少し離れてついていってみた。彼女は大通り公園の中を西に進んでいった。彼女はそのまま歩いていったが、私は地下鉄の伊勢佐木長者町駅の入り口を降りていった。階段を下りる時、一瞬彼女が振り返ったような気がした。

私はこれを題材に歌を作った。

次の年の春、私は大学に入り、サークルでこの歌を歌った。結構評判が良かった。
何日か経ってから、その歌を聴いたサークルの女性がうれしそうに私に話しかけてきた。
予備校で気になった彼女は同じ大学にいるらしい。

紹介してくれると言っていたが、私は断ってしまった。
もし紹介してもらっていても、私が作った歌がこんなタイトルでは、むこうも引いてしまっただろう。
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