2005/1/31

価格応談  
と書いたパネルがフロントウインドーに掲げてあった117 Coupeが、先週の月曜日頃から無くなっていることに気がついた。

やっと売れたんだろう。私がその117 Coupeに気がついたのは7月の末だから、少なくとも半年間は買い手がつかなかったことになる。まだまだ充分走れそうな状態に思えるので、新しい嫁ぎ先でも、たくさん乗ってあげて欲しい。ガレージに入れて観賞用にするのは、動かなくなってからで良いから。
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2005/1/30

視聴覚  彼と彼女の風景
教室を出た二人は、並んで階段を降りていた。彼は文化祭に誘われ、昼前から彼女の高校に来ていた。

「最後に出た女性二人組は、かなり良かった」
と彼が言うと、
「休みの日には、たまに伊勢佐木町で路上ライブをやっているみたい」
と彼女が続けた。
「ボーカルもうまいけれど、ハモを付けている子のセンスが良い」

彼の方を見ながら階段を降りていた彼女は、最後の1段を踏み外した。彼は彼女の手を取って支えようとしたが、バランスを崩して二人で倒れてしまった。彼女を支えきれなかったものの、彼は自分の腕を彼女の頭の下に差し込むことだけはできた。

人目を気にして真っ赤になり座り込んでいる彼女の手を、先に立ち上がった彼が引き上げた。
「腹が減ったから外に食べに行こうか?」
昼食に焼きそばしか食べていなかった彼は、きまり悪そうに自分の服をパタパタ叩いてる彼女にそう言った。彼女は小さく頷いて、彼について行った。校門を出て左に折れ、200m位進んだ所にあるデニーズに、二人は入った。

早めの夕食を済ませた頃には、彼女は普段の彼女に戻っていた。
「もう一度学校に戻る?」
と彼が尋ねると、もう彼女のクラスの出し物は終わったので戻る必要がないと言う。
「じゃあ散歩に行こう」

デニーズを出た二人は日曜日で混み合う中華街を抜け、人形の家のからくり時計を見てから山下公園に出た。手すりにもたれて氷川丸と海をしばらく眺めたあと、彼女が言った。
「シーバスに乗ってみない?」
「いいね! 乗ってみるか。乗るなら左側だな」
彼は、嬉しそうにそう答えた。

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2005/1/29

午前7時13分  彼と彼女の風景
彼女は玄関にある鏡で髪型を整えている。彼女がいつも家を出るのは7時30分頃だが、今週一杯は、土日に行われる文化祭の準備で少し早く家を出なければならない。

昨日の朝玄関を出たら彼にばったり会った。それも向こうから挨拶されてしまった。あまりおしゃべりが得意でない彼女は、中学時代から彼のことが気になっていたが、話し掛けられずにいた。

物凄いチャンス! 彼の通う高校は私の高校の一駅先だから、毎日一緒に行けるかもしれない! 昨日だって母親が呼び止めなければ一緒に行けたのに!

そう考えた彼女は、今日はいつになく早起きして登校準備を済ませ、こうして玄関で彼が来るのを待っている。外に出て彼が来るのを待っていようかとも思ったが、昨日のように偶然会ったことにした方が話が弾みそうな気がした。通りに響く足音がだんだん近付いて来る。彼の足音だ。間違いない。

今日は私が先に「おはよう」って言って、一緒に並んで歩こう。週末の文化祭にも誘ってみよう。

そう決めた彼女は満面の笑みを浮かべて玄関の引き戸を開け、外に飛び出した。

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2005/1/28

平日の  彼と彼女の風景
午前7時15分。彼は閑静な住宅街を地下鉄の駅に向けて歩いていた。細い裏通りなのでほとんど人が通っていない。彼の足音だけが響いている。もうすぐ高校に入って半年になる彼は、毎日決まってこの時間にこの道を通っていた。

歩いている彼の5m程先、通りの右側にある家の玄関の引き戸が開き、まだ眠そうな顔をした彼女が出てきた。右足の靴をきちんと履いて背筋をまっすぐに伸ばすと、すぐ目の前に彼がいた。

彼女と目が会うと、彼は微笑みながら「おはよう」と言った。突然挨拶された彼女は少しびっくりしたような顔をしたが、すぐにとびきりの笑顔になって「おはよう」と返した。

二人は3月迄同じ中学に通っていた。あまり話す機会は無かったが、小学校も同じだったので、互いに良く知っている。彼女が通う高校は、彼が通う高校への通学路の途中にあるが、今迄行きも帰りも会ったことが無かった。

さらに言葉を続けようと、彼女の唇が動きかけた時、母親が家の中から彼女を呼んだ。

左肩ごしに振り返る途中で彼女の笑顔が消え、半ば怒ったような顔つきになるのを見ながら、彼はそのまま歩いて行った。

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2005/1/27

普段は  思うこと
政治的なことにあまり関心が行かない私でも、これはちょっとおかしいと思ってしまう。

日本にいる日本国籍以外の人は少数派かもしれないけれど、今でも地方の工業都市に行くと、かなりの数の外国人が生活している。その人達から税金をきちんと取るくせに、行政に参加する機会を与えない。

こんなことがまかり通ってしまうと、この先どうなってしまうんだろうと、とても不安になる。
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2005/1/26

肩をたたかれて  彼と彼女の風景
彼は振り返った。春先の午後6時30分、彼は地下鉄に乗っていた。

そこには彼女がいた。

小学校5,6年生の時の同級生で、中学から私立に進んだから、会うのは8年ぶりだろうか?
彼がまだ食事を済ませていないのを知ると、彼女は一緒に飲みに行かないかと彼を誘った。
関内で地下鉄を降り、二人並んで、馬車道側に100m位行った所にある店に向かった。
そこには、彼女のボトルがキープしてあるという。
彼女お薦めの美味しそうなつまみを選んでもらい、再会に乾杯してウイスキーを飲み始めた。

彼女も大学に通っているらしいので、校名を聞いてみて驚いた。
女子大としては日本のトップと誰もが認める所だ。
小学校の時からの夢だった学校の先生になるべく、猛勉強してきたのだと言う。
かろうじて大学には入ったものの、将来の事など何も考えていない彼とはえらい違いだ。

飲み進むうちに彼女は、ごく最近、つきあっていた男に振られた事を打ち明けた。
彼もその頃にはかなり酔いが回ってきていたのか、その男の事を罵り始めた。
「こんな良い女を振るなんて、バカじゃないの!」
彼女も調子に乗って、彼のウイスキーを煽らせ、次々に水割りを作った。

二人でボトル2本を空にした頃、その店を出ることにした。
支払を済ませ外に出ようとする彼に、彼女はバッグを預け、
「トイレに寄るから先に出ていて」
と言った。

彼は一人表通りに出て店の看板にもたれ、彼女を待った。

その看板には「どん底」と店名が大書してあった。

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2005/1/25

義経  映画・テレビ
NHK の大河ドラマ「義経」を何度か見た。
牛若をやっている子役が滝つぼに飛び込んだ後、滝沢君に変わって出てきた時は笑ってしまったが、結構楽しんで見ている。

NHK は昔から大嫌いだった。
例えばニュースなどで、画面が切り替わってからアナウンサーがカフを上げて話しはじめる迄の、あの間が我慢できなかった。民放のアナウンサーならその間に数語は話せると思うと、有料放送のくせに電波を無駄使いしていると思っていた。

最近になって、民放のニュースなどがやたら騒がしいだけで内容がお粗末なのを見るに付け、少し NHK を見直すようになった。単に私が年をとって、民放のペースについていけなくなってきただけかもしれないが。

それでも、まだ NHK には注文がある。
お願いだから半端な時間、つまり*時きっかりや*時30分以外から番組を始めるのをやめて下さい。
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2005/1/24

「これ...」  昔話
と差し出す彼女の両手には、幅が25cm位のラッピングされたものがあった。

「え?」
聞き返す彼に、彼女は答えた。
「この間貰ったぬいぐるみがとっても嬉しかったので、そのお礼なの」

3週間前に彼女が帰省する時、彼はちょっと早めのクリスマスプレゼントとして、彼女に大きなぬいぐるみをあげた。横浜駅から東海道線に乗って帰る時、彼女はそのぬいぐるみを袋に入れたりせず、そのまま左手で抱えていった。

「街を歩いていた時、ショーウインドーの中に飾ってあるのを見つけたの」
と彼女が続けた。

彼は受けとった包みをほどいてみると、2つの貯金箱だった。
「ありがとう、とっても可愛いな」
「よかった、そう言ってもらえて。少女趣味って言われちゃうかもって思ってたんだ」
彼女は本当に嬉しそうに微笑んだ。

「この貯金箱が一杯になったらどうしようか?」
キリマンジャロを一口飲んだ後、彼が尋ねた。

「そうねぇ... どこか食事にでも連れて行って」
そう言ってコーヒーを飲む彼女のしぐさを、彼はじっと見ていた。



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2005/1/23

そろそろ  日々雑感
花粉症の人には辛い季節になってきた。

昨日は薬を貰いに行こうと、午後から長男と二人で天竜の耳鼻科に出かけたが、なんと休みだった!
診察券には土曜の午後もやっていると書いてあったので、信じていたのだが...
どおりで駐車場がガラガラな訳だ。

このときにお世話になった医者なので、その後の報告もしようと思っていたんだけれどなぁ。

長男のリクエストで、携帯のカタログを貰いに近くのショッピングセンターに寄り、帰り道のローソンで肉マンを食べて帰った。

今度行く時は電話で確認してから行くことにしよう。
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2005/1/22

昨日家に戻ると  日々雑感
ギターのコードが書いてある歌の本があった。妻が突然買ってきた。

学生の頃は、こんな本を良く買っていたような気がするが、それ以来ほとんど目にしたことがなかった。中を見てみると、歌詞とギターのコードが並んでいる。昔から、この類いの本の作りは変わっていないようだ。

私が夕食をとっているうちに、妻が2階からギターを持って来た。
高校卒業直前に買ったAria Pro IIのストラトタイプ。
いつもMac G4 Cubeの横に置いてあるから気にも留めなかったが、ペグがかなり錆びている。

本の中から知っている曲を何曲か弾いてみる。弾くと言っても、ストロークでジャカジャカやるだけ。爪がちょっと伸びていて押さえにくいことを除けば問題無さそうだ。まだやれる。

...と思って、3フィンガーの曲になったら全然ダメだ。

私は3フィンガーもピックを使ってやるのだが、隣の弦をひっぱたいてしまう。
「イカン、こんなはずでは...」
などと言うものの、手がついてこない。
これから杉の花粉が多くて散歩に出られなくなるので、特訓でもしようかな。

この本の最後の方に載っていた、ミュージックステーションのテーマ曲の最初の4小節分の弾き方を次男に伝授したが、彼はギターに興味を持つだろうか?
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