2005/11/26

駅を出て  彼と彼女の風景
歩いていると、彼女が切り出した。
「私とつきあってくれない?」
突然そう言われ、彼は驚いた表情で彼女の方を見つめた。
「突然告白するなよ」
「ちっとも突然じゃないよ。つきあってくれるのくれないの、どっちなの?」
首を少しかしげながら、ちょと考えたあと彼が言った。
「いいよ、つきあおう」

彼の言葉を聞くと、彼女は息を吸い込みながら空を仰ぎ見た。
「よかった、OKしてもらえて」
「でも突然でびっくりした」
そう言う彼に、彼女は続けた。
「小学校3年生の時一緒のクラスだったでしょ? 春の遠足に出かけたとき、私転んで泣いちゃったんだよね。覚えてる?」
「あぁ、そう言えばそんなこともあったような気がする...」

「あの時とっても痛くてずっと泣いてたら、あなたが近くに来て慰めてくれたんだよね。それでもまだしばらく泣いてたら、『俺のお嫁さんにしてあげるから、もう泣くな!』って言ったんだよ。さすがにびっくりしてすぐ泣き止んだら、ニコニコしながら頭をなでてくれたんだよ」
「そうだっけ?」
「そう。そのあと先生が来て、二人並んで手を繋いでる所の写真を撮ってくれたの。その写真は今でも私の机の上に飾ってあるの」
「そうだったのか」
「うん、だから私にとってはちっとも突然のことじゃないんだよ。突然どころか、7年越しの思いがやっと告白できたの。あの時のあなたの言葉へのお返し」

さらに彼女は続けた。
「小学校の高学年や中学生になったら、あんまり話さなくなっちゃったけど、毎朝写真の中のあなたに『おはよう』って言ってたんだ。高校が別になっちゃったから、ちっとも会えなくて寂しいなぁと思ってたら、このあいだ自転車とぶつかりそうになったでしょ。ほんとにビックリしたんだけど、ありったけの勇気を振り絞って、今日のデートに誘ったの。今朝お弁当を作りながら、『今日告白しないと後悔しそう』って思い始めて、それで、思いきって告白しちゃいました」

そこまで一気に言うと、彼女は満面の笑みを浮かべ、彼の目を見つめた。
それに答えるように、彼は繋いでいる手に力を込めた。

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2005/11/20

街はもう  気候・季節
クリスマス気分。

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2005/11/17

ずいぶん  日々雑感
間が空いてしまった。

ここに書き込むのは1週間ぶりになる。それも自宅からではなく、横浜のホテルの部屋から。

今日明日と久しぶりの出張。今日行った展示会でやたらとカタログをもらってしまい、鞄に詰め込んでホテルまで歩いてきたら、iBookが瀕死の状態。もう一台のiBookが壊れたときと同じように(たぶんVideoのチップが)熱くなってくると画面が乱れてハングアップする。

鞄の中でカタログに押されて筐体がゆがみ、Videoチップのヒートシンクか熱伝導用のシートが浮いているのではないかと思う。もしそれが本当なら、構造上の欠陥かもしれない。誰か同じような症状に遭遇した人はいませんか?

アームレストのあたりを押したりした為か、今はなんとか無事に動いているけれど、どうなることやら...

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2005/11/10

今日は会社で  日々雑感
健康診断がある。

今月に入ってからは19時過ぎには帰るという、今までに無く規則的な生活を送っているけれど、木曜日ともなるとかなり疲れがたまっている。加えてちょっと風邪気味なので、疲労感倍増。

そんな時の健康診断だと、どこかしら「不健康」と診断されそうなものなのに、今まで一度もそうなった試しが無い。まぁ喜ぶべきなのかもしれないけれど...

こんなに疲れている時に、朝食抜きで行くのはかなりつらい。空腹な時にバリウムを飲んで検診台の上で上下左右に揺すられたりするので、ますます調子が悪くなりそうだ。おまけに下剤まで飲まなければいけないし。

検診結果が出るまではスポーツテスト。と言ってもエアロバイクや垂直跳び、上体起こしなどだけなのだけれど、空腹時にやらされるので、結構堪える。

先日、肺のレントゲン写真など健康診断のお決まりの項目の有効性に疑問を投げかける記事が出ていたけれど、少なくともバリウムを飲まずに済むような検診方法にならないかな?

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2005/11/8

今月に  日々雑感
入ってから、このページの更新が2日に一度になってしまっている。

1年と7ヶ月ほど続けてきたけれど、だんだん興味が薄れてきたことも事実。WebObjectsでいろいろ試したりしてもいるので、時間がとれなくなっていることも背景にある。

一度、更新頻度を思いっきり落としてみようかな...

Read More はコメントへの返事です → PinguChocoさん
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2005/11/6

数週間前に  
畑の中に止められていた117Coupeが無くなっているのに気づいた。

この記事に書いた1台目の車だ。あれからもずっと畑の中に置かれたままで、動いているような気配が感じられなかった。時には農作業に使う器具を立てかけられたりして、ボディーの錆が進行しているのが、国道から見ていても良く分かった。

近くにある車の用品店でオイル交換した時の作業待ち時間に、写真でも撮りにいこうかなどと考えてもいたのだけれど、実行に移せずにいたら、もう無くなってしまった。

きっと廃車にされたのではないかと思うが、長い間放置されて、そのまま朽ち果てるよりはましだろう。想像するに、あの車を購入した人がどこかへ行ってしまい、残された家人が処分に困っていたのではないだろうか。

通勤時にあの車の横を通るたびに眺めていたら、一つ気付いたことがあった。
そのナンバープレートにある番号は117だった。
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2005/11/5

ここ数日  気候・季節
朝はすごい霧。今朝はとりわけ霧が濃く、国道に出ても50m先が霞んでしまうほど。

トンネルを抜けて春野町から出ると霧が無くなってしまうのだけれど、長男を天竜山東のバス停に置き戻ってくると、トンネルを抜けたとたんにまた一面真っ白な世界。

さすがに今は太陽が昇ったので奇麗に晴れ渡っているけれど、霧の中にぼーっと浮かび上がる景色の写真を撮るのも面白そうだ。今度早起きしたらチャレンジしてみよう。
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2005/11/3

12.71km/l  
寒くなるにつれ、燃費も下降気味。

それでもちょうど1年前の今頃と全く同じ位だったりするのは、ちょっと驚き。
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2005/11/1

横浜駅で  彼と彼女の風景
水色の電車に乗り換え20分ほど南下した駅で、さらにもう一度乗り換えた。

「どこに行くのか分かってきたような気がする」
笑いながらそう言う彼に、彼女はこう続けた。
「さすがにもう分かっちゃたか。今日は一日楽しもうね」

目的地のすぐ目の前の駅で降りた二人は、並んで階段を下り始めた。二人とも笑顔だ。

少し早足になって、彼女の半歩前を歩いている彼に向けて彼女が言った。
「こら、一日中手を繋ぐ約束でしょ!」
それまでずっと繋いでいた手を、改札を出た時から離してしまっていたことに彼女が気づいた。
「ごめんごめん」
と言いながら半ば振り返りながら手を差し出す彼の手を、彼女は握りしめた。

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