あれほど雑草に覆われていた小道が、きれいになっています。きっとどなたかが見返りを期待することもなく整備してくださっているのでしょう。これこそ小道づくりが育んだことなのかもしれません。前に、夏草が迫っていた写真と比べると雲泥の差です。私が、草かりをした時よりもずっときれいです。

しかも、一か所だけではありません。

小道づくりのはじめのころは、「自分たちに関係のないところでの作業をなぜしなければならないのか」「だれがいったい使うんだ」「小道を通って怪我をしたらだれが責任をとるのだ」といった反対意見も出されました。今は、そういう声も小さくなり、ここを散歩やウォーキング。学生の登下校といった姿が多く見られるようになりました。自分のやったことをだれかが喜んでくれる。こういった「おたがい様」「おかげさま」的な心が今の日本には消えてしまったが、白金の小道は、日本のやさしい心を再生しているようです。

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