この正月には、年賀状を出した方も多いと思いますが、静濱村郷土史によれば、はがきの代金が、明治十年には、壱銭。昭和二十年に五十銭。汽車賃が藤枝・静岡間で明治十年に十三銭。昭和三十年に、五十円だったそうです。ちなみにバスが初めて通ったのが大正十三年。テレビが普及し出したのが昭和二十八年。電話が、開通したのが昭和六年。電灯が点ったのが昭和六年。自転車が出回りだしたのが大正十四年頃だったそうです。
正月の子供のお年玉が●万円という今では、想像も出来ないことばかりです。昔は、正月と言うと三河漫才が来て、家の奥座敷に入り込み、七福神を舞って家の繁栄を祈り、次に手振り足振りで家の人たちを笑わせては、田舎の正月をなごやかにしていったと言います。
秋には、越後の国から子供を連れた親方が来て、越後獅子を舞ったということです。頭に小さい獅子を被り、つむじに鳥の羽をつけて高下駄を履き、お金を壱・二銭あげると逆立ちなどの芸を披露したということです。どちらも今となっては想像する事も難しいですね。

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