白金の歴史 その1
『白金』 という地名は
、「遠江国初倉庄江富郷検地目録」という一四四三年に書かれた土地を調べた書物の中に出てくる地名です。近世の小字
「下河原」を中心とした
「清水川」の一部を含んだ場所のことで、今でも俗称として地元に親しまれています。
この書物によりますと、「
白金」というのは、室町時代の中ごろには、すでに一つの集落として存在していたことになります。ですから、白金というのは生まれて五百五十年以上も経っている由緒ある地名だと言えます。
ちなみに、「白金」というのは、「銀」のことですが、町史に
「中世の鍛冶集団の居住地に由来するか」と書かれているように、農具や武具の鉄器を扱う職人さんが集まっていた小村なのかもしれません。白金には、古くからの屋号を「かじや」と称するお宅が二件あるそうですから、関係があるかもしれませんね。
* 島田の初倉は荘園として有名な所です。大井川町は歴史的に、榛原とも深い関係があります。
参考文献
「白金地蔵堂の由来」編集責任者池谷秋雄

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