2010/9/1

考える女子登山  北アルプス

山ガールの流行により、山スカや女の子限定ツアーなども注目を集めている昨今。

「山ガールがどうしたら、タダのハヤリごとではなく、山に定着してくれるのか?」
ということに力を注ぐには、山スカ履いた女の子集団を引率して歩くことではなく、

「山ガールがこれからどういったアプローチを辿れば、より成長した一人の登山者に育っていくのか」ということのほうが、まずは大切だと思います。
既に自分たちが楽しむ術と思考を持っている彼女達には、それを安全に実行する能力とフィールドが必要になってきます。

初めは、ただ自然の中に癒しを求めて歩きに行くだけだったかもしれないものを、更にステップアップしていくには、それだけ危険も伴ってくるものです。

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歩く行為は、街や普段の生活でも日常的に行っているので、誰もができていると思っていますが、山は平地を歩くのとは違い、不整地を歩き、それに自然条件が加わります。

登山する多くの人がこの、「歩く」という行為を、あまりにも疎かにしているのを、夏山に行くたび感じます。

例え若く体力があろうとも、無駄が多くバランスの悪い歩き方をしていれば、必要以上に体力を消耗し、その消耗から来た疲労は、更に危険へと繋がっていきます。

例えばスキーにはスポーツとしての運動科学があるように、登山の「歩き方」にも、正しく効率的な動きがあり、それは普段の歩きとは違います。

これらを修得するには、なにも登山ばかりに熱心に取り組む必要はないでしょう。

若い女性が山に来るようになったのには、女性の社会進出もあり、彼女らの多くは職業を持ち、またはそうでなくとも介護などの問題を抱えていたりします。
決して余暇の時間を、膨大に持っているわけでは無いでしょう。

ならばその時間を効率的に使えるよう、少ない時間、天気の悪い日などを、クライミングジムで過ごしたり、近郊の山でトレイルランニングしたりするのも良いのではないでしょうか。
(いくら何でも1日中ジムに居たり、一日中山を駆け回るほどの人は、余り居ないでしょう・・)

クライミングは、登山をする全ての人に必要な要素を持っています。
行く山や場所にかかわらず、ルートの読みや、歩きに必要なバランスを保つための筋力、動き方が養われます。

トレイルランニングも然り。
速いスピードの中で、次々に足場を読んでいく能力や、瞬時に崩れた体制からデカバリーする瞬発生や筋力は、整地のランニングで得られる持久力とは違い、登山に必要とされるものでしょう。

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こんな場所だって、歴とした登山道なのです


合気道の有段者でもあるヤマケイモデルだった奈美ちゃんは、氷の斜面にアイゼンで立たせても実にバランス良く立って歩き、アイゼンワークのコツを瞬時に飲み込んでしまいました。
(彼女曰く、氷の斜面に立つことも「合気道の立ち姿勢と同じ」なのだそうです)

故障しやすい人だとピラティスやヨガで体の使い方を改善してみたり、また腰痛に悩まされる人はハワイアンダンスで腰回りをほぐす・・・なんてこともありでしょう。

様々な分野から、自分に向いていて楽しいと思うものからアプローチし、これらをトレーニングやケアに取り込んでしまう。
そうすれば、山の世界はもっと広がり、そしてより安全なものになるはずです。

私達は、彼女たちが正しいステップを踏み、タダの無謀登山者にならないように、自分で自分の身の安全を考えられる登山者に、育ってくれることを願います。


登山の歩き方をまとめてみました。
参考にしてください。
登山の歩行技術   http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/page244.html
登山のための岩登り http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/page035.html




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