2016/7/17

こんなことも、あるらしい  ドロミテ

ニースのテロ攻撃に、トルコのクーデター・・・

不穏な気配のヨーロッパですが、カタール経由のお客様には影響なく、定刻にベネチア空港へ到着。

けれど同日ベネチア空港着の予定でも、ドンピシャでイスタンブールに飛んだお客様は、航空会社の機転で別の地方都市アンタレアに着陸し、終日トルコ国内への足止めを余儀なくされました。

空港の閉鎖によって、タイムスケジュールは混乱中。

仕方なく、こちらはこちらで一旦Canazei(カナツェイ)まで戻り、一足先にクライミングを開始することになりました。

寒気が抜けきらないものの、天候は着実に安定してきて、雲は多めでも青空が広がります。



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トルコの方のフライト状況が解らないこともあって、日曜日でも渋滞に嵌らず、早めに降りられそうな11ピッチのルートを選択しました(何せベニスまでは、車で片道2時間半!)



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先日もとても寒い日に登った、Grande Cir 2592m 南東カンテですが、これがなかなか面白い


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イタリア語のガイドブックにしか載っていないこの辺りのルートですが、今日は隣の岩峰にもクライマーの姿があり、同じルートにも、後続が二組ほどやってきました


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時間は無くとも、エーデルワイスを愛でたり、化石を探す余裕はあったりして?


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ヴァカンスシーズンのしかも週末とあって、Sella周辺にある人気ルートは軒並み混雑しており、下山すら渋滞なので、所要時間は計れません。

その点ここなら、概ねの所要時間が読めたからです。


ただしルートの標高差は250m、距離は280mと、案外複雑なルーファイを必要とすることから、半日コースだとも言えない。

2ガイド1ゲストと、やはりルート状況も知っている私もフォローに入ることにより、(まだ慣れないドロミテ初日のお客様には申し訳ないのですが)スピードアップを図っていただきます。

何せ今朝にはイスタンブールに移動しているお客様のフライトが、その後どんなカタチで動くのかは、当のご本人すら解らない状況なのです。
(イスタンブール〜ベニス間のフライト時間は、たったの2h)


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初めは日本の岩と違うドロマイトの感触に戸惑いを見せたお客様ですが、登るラインや支点回収を補助することで、クライミングに集中していただき、昼過ぎには賑わう山頂にゴールイン!


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下山して振り返ると、後続のクライマー3人は、山頂からまだ数ピッチ下で登っています


幸いトルコからは、「19:35にベネチア空港に降りられる」という連絡も入り、余裕を持った行動が出来ました。



普通は島国の日本人が、クーデターに遭う確率なんて、そうあるものではないと思うのですが・・・

異国でよくわからない暗い空港に降ろされ、田舎町をバスでホテルに移動、右も左も解らないまま情報も無く、深夜に起こされて正規のイスタンブールへ飛び、今度は終日かけて搭乗手続きの長蛇の列に並んで漸くフライトを得ることで、ベネチア空港へ。

更にこのCanazeiには、日付けも変わろうかという時間、やっとのことで荷を下ろしたお客様には、大変お疲れ様でした。


ベネチアまで行ったり来たり。クライミング後、再び往復5時間以上の峠越えを含んた運転をしたクノも、やっぱりお疲れ様でした。

とにかく無事に、メンバーが揃いましたね。






2016/7/16

つらら?  ドロミテ

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標高が高いので雪解けを待つため一日置いた、 Sass Pordoi 南壁へ向かいます


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山上駅の向こうに広がる、Piz Boeの頂も、新雪を乗せて寒々しい


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雲が多くて陰るため、あまり南壁っぽくはないですね


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こんな環境でも、健気に咲く花はあるものです


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前回の私は、Piaz Arete Y を登っているので、今回は丁度誰も取り付いていなかったこともあり、Via Maria W+へ


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Mariaが三ツ星で最も人気があるはずなのに、何故かこの日は貸し切りで、両隣の PiazとGrossの方が渋滞中? 

取り付きに着いたのは最後から2番目くらいだったのに、3人でもゴールはトップで抜けました。



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このゴンドラの、手が届きそうな距離!


途中つららが垂れてたような気がしたのは・・・気のせいだったかな






2016/7/14

雹か霰か  ドロミテ

雨が終わってから、ドロミテでは急激に冷え込み、朝になってみると、山は粉砂糖を吹いたように雪を纏いました。

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まだ十分寒気の抜けない気温の中


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午後から南壁を選んでクライミングへ


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しかし日差しがイマイチだと、南向きでもやっぱり寒い


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時折・・・冷たい氷の粒が落ちてくるクライミングでしたが、無事終了


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「ナンカクレヨ、ナンカクレヨ」


一般登山道があって昼は多くの人でにぎわう山頂も、夕刻ともなれば、迎えてくれたのはカラスだけでした


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まぁ、21時まで明るいんだし、のんびり下りましょ


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こんな夕暮れ時の役得は、峠から日没が見られたこと


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アヒルたちも、マイホームへご帰還です



2016/7/13

ザックにはハイネケン  ドロミテ

こちらに来て以来、雨が終日降るなんてことはなかったのに、ここ数日の天気の悪さには困ったもの。

そこで車で2時間半、常夏のArcoに降りてきました。


さすがは湖で泳ぐリゾートだけあって暑い!


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1ピッチ目、雲って入るけれど日差しも降り注ぎ、川面がキラキラ



ところが、2ピッチ目。

凄まじい雷雨に見舞われ、懸垂で逃げたもののズブ濡れに。


同じく敗退組が集まった軒先では、ハイネケンの缶が回ってきた?

ぬるいけれど、こんな時には、冷えてないビールって、美味しいもんだな。


と、妙なことに感心する。


クライミングフェスティバルやワールドカップ会場にもなるArcoは、登山用具店が軒を並べている街でもあり、お昼はピザにカプチーノ。

午後はお買い物三昧で、Canazeiに戻りました。




2016/7/11

Cinqe Duta  ドロミテ

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午後から雷雨の予報ということで、朝一のケーブルでファイブフィンガーへ


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岩峰は、キノコにょきにょきにも見える?


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大気は案外落ち着いていたので、更に中指まで縦走


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登ったら登った分だけ、降りるのにも時間が掛かるのが、ドロミテ流


16時、峠を下る車の外は、激しい雷雨に変わりました。





2016/7/10

がいどるーと  ドロミテ

Piz Ciavazes  8p  Y⁻ Via delle

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比較的やさしめで、下山も近い、便利なルート(だからガイドルート?)


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でも1ピッチだけ6⁻があって難しく、先行パーティーのカムがピカピカだったカップルは、ココで断念して下降していってしまった


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確かによく磨かれてツルツルで、上部は残置も無く濡れてたから、カムが信用できないと、チョット厳しかったかも


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でもこうやってみんな、成長していくんですよね



2016/7/8

未公開プロジェクト?  ドロミテ

本日もガイド仲間で、天候が安定すれば、幻の(?)4番目のセラタワーに行く約束をしていましたが。

予報悪化で比較的逃げやすい、1st Sella のスポーツルートへ。


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1st Sella Tower Icterus  6p  6c+ の、1ピッチ目?のはず



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しかしあろうことか、何処でもさらっと突っ込む男塾ガイドが・・・頑張ってる?


6c+で?

そんな訳はない。

何故か7b〜b+(5.12b)くらいは軽くあるって話じゃないですか?


マジ・・・?

問答無用でロープは引かれ。


もう、指折れるでしょ?てな極小、しかも縦カチの連続です。

いや、これ、明らかに5.12越えてるでしょ?


アップ何もしてないんですけれど!


なぜかこんな日に限って、滅多にというか、まずは居ないはずの日本人パーティーが、周囲でクラシックルートを登ってたりする。


が、なりふり構っていられるもんじゃなし。

もう声出しまくりの奮闘です。



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この方は更に6c+リードしたって、全くのヨユウ?


すぐに本来のラインに戻り、上半分はリードを交代しましたが・・・最初の死闘が祟って、指が開いてきます


別の意味で(?)奮闘。



後日どうにも気になり調べても、全く出てこない。

1st Slla南壁の、ど真ん中を、何処までもダイレクトに貫くこの謎のライン・・

どうやらまだ、未公開プロジェクトのようです。




2016/7/7

思うこと  ドロミテ

外は安定した晴れ。

クノたちは今回のお客様のメインディッシュである、Sas Ciampacへ。


この壁には昨年プライベートで登った17ピッチのフリールートもあるのですが、それでは流石に厳しすぎるので、偵察で登った11ピッチのクラシックルートです。

一緒に誘われはしたが仕事だし、私の方でもまた別個で難しそうなルートの予定があるので、明日のパートナーに迷惑をかけないためにも、行動は控えないといけない。


なんかタイクツ。

一緒に出て車を回収すればよい話だが、そこへ行くには峠越えが2回もある。

送って迎えに行けば、計4回の峠越え・・・ヴァカンスシーズン最盛期の。

と、それはそれでよろしくない。



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今回2カ月出ることによって、私の岩登りに来られるお客様にも、ご迷惑をお掛けしている。

こういった事情もあり、昨年は一カ月で、プライベートのクライミングを切り上げることにした。

フランスへ発つクノ、国内へ戻る私、と、ベネチアの空港で分かれることになり、残り一カ月は国外と国内それぞれに仕事をして過ごした。

が、それもまた自然だとは言えない。

単身赴任なんて不自然だ。



かと言って、私には私のお客様、そして共通のお客様も居るのに、国内の仕事を2か月間も空けて良いものなのか?

自分はココじゃ役にも立たないのに?


かと言って、初めのころに志した目的。

マッターホルンやモンブランではない、広大なこのアルプスの様々な顔を、多くの人に知ってもらいたい。

そんな気持ちは変わらない。


出発直前の事件が、更にそのことを強く誓わせる。


あんな経験値も無い、口ばかり大層で資格だけは持つ、そんな輩に、アルプスのことをいい加減に語られたくはない。

正しいカタチで、この世界を知って欲しい。

少しでも多くの人に、自分にも無縁の世界なのではなく、自分にも登れる世界だと知り、楽しんでほしい。


なのに、それとは裏腹に、遠くドロミテまで来てくれたお客様へ、私には出来ることが無い。


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ここでは壁の大きさから、登れば登るだけ様々な判断が求められ、それらが自分に還って来ることによって、経験値が付いていく。

それはこの職業にある限り、またそれがどのような職業であっても必要で、かつ持ち続けなければならない向上心によって行われる。


だから、これからこのアルプスを基盤とし、活躍していくための経験値を得ようとする仲間の手伝いが出来、そしてまた共に登れることは、とても嬉しい。


また同時に、とても哀しい。

相反することなのに。



かつて感じたこともなかったのに、今常にヨーロッパアルプスに居ることで感じる、一つの疑問。

そして疎外感。



「ナゼ私は、ココに居るのだろうか?」

自分にとって必要な力を付けていくことは、結果として、お客様にとっても必要だから?

実力もない癖に、と、これから先も、言われることの無いように?

私は結局最後まで、ココに居る彼らと一生涯、同じことは出来えない立場なのに?




と、考えるほどにエンドレス。

複雑な心が混ざり合って、抜けるような青空と壁を、眺めて過ごす。


そんな時間が嫌い。

だから、動き続けて居たいのかもしれない。








2016/7/6

Piazと Maria  ドロミテ

昨日は一緒に行かないと車がないため、私の偵察したフェラータに出掛けるクノ達を駐車場で見送り・・・

ガルデナpassで、結局は持ってきたそのままに、読む暇も無かった小説を、日がな一日クノ達が戻るまで読みふけっていました。


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で、今日は男塾ガイドさんと連れだって、ポルドイ南壁へ


こちらさんも夫婦で偵察巡業中?なため、このポルドイ南壁は外せません。

天気と合わせると、何となくまた一緒になったクノ一行が、隣の超人気ルート、Via Maria。

私たちはその横のPiaz Areteを登ることになる。

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なんか多少取り付きは違ってたみたいですが、この相方なら、まぁ何処でも登れるでしょ?


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クノたちも隣で、着実にロープを延ばしていきます


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さすがは男塾?なんかロープ延びてくなぁ・・・

と、思いきや、数ピッチは軽く終了点すっ飛ばしていく。

やるなぁ


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私もガンバだが、毎回数ピッチ分延ばしてくれるものだから、なんか楽させて貰ってる気も?


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しかしこのルート、ロープーウェイ近過ぎでしょ?


ケーブルとルートが近くなる都度、ゴンドラの乗客たちから手を振られ、こちらも応えてました。

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これはドロミテにしちゃ〜素晴らしくアプローチも下山もストレスレス!

快適なルートです


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マルモラーダも美しく、ロケーションも申し分なしです


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2本のルートは、私たちのAreteが、一旦下って Mariaに合流

既に登攀が連日ながら、お客様も頑張ってます


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ちなみにこの2本のルートは、Piazと Maria

私たちの昨年借りたアパートのオーナーのお爺ちゃんが、ガイドでこのルート拓いたPiazで、その妻が Mariaなんです。

しかも今、男塾ガイド夫妻が借りてるアパートのオーナーも、紹介したわけでもないのに同じオーナーさんだった?

なんて、不思議なご縁があるのです。


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ラストスパート?頑張ってますね

私たちは、しばらく待ちましたが寒くなったので、一足先に帰りました。



2016/7/4

Sellaの裏山偵察徘徊  ドロミテ

昨日はパートナー替わって、男塾ガイド夫妻とセラpassで遊び、今日は彼らがトレッキングなので独りだし、何しようかな?

ファラータも見て歩かないといけないのに、岩が登りたい一方のクノは、全く下見する気がなく、事前に偵察しておく課題は、まだまだあります。

お客さんとクノは、セラpassからファイブフィンガーに出掛けたので、私はガルデナpassまで運転して、前から気になっていたこの周回コースへ。


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これが入口のトレッキングマップ


右寄りの大きな岩峰を、左から巻いて登るラインが、ヴィアフェラータです。


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朝のうちは空いていたpassも、一旦宿へ戻った間に、列を成す対向車にバスやバイクに自転車、狭いヘアピンカーブが着実に増えた交通量で大変なことに!

間の悪いことに、昨日は昼近くまで、どの峠も全て自転車レースで閉鎖されていたため、今日の峠道は凄まじい交通量となっているのです。


私の免許は、ワーホリ時代に左ハンドルマニュアル車で取ったものながら、カナダの道はほぼシフトチェンジは必要なし。道は何処までも真っすぐか、山道であっても道は広々。

何より、このヴァカンスシーズンのドロミテとは、交通量が桁違いです。


どんなルートを登るよりも、心臓バクバクで目的の駐車場にゴールイン!

じゃない・・・ここがスタート地点です。


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三ツ星超人気コースだけあって、岩はツルツル、しかも濡れてる


降りてきたガルデナの峠道が、だんだんと足元になっていく。

簡単な岩場であっても、ケーブルに掛ける自己確保のカラビナは、しっかり掛け替えないと不安を覚える高度感です。


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一旦ハイキング道を進み、次のセクション、滝の右がルートですが・・・

なんだか行列が?渋滞のようです。


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お客連れのガイドが準備していたので、先に行く

ヴィアフェラータは、各自がハーネスに落ちた際のショックアブソーバーが付いた専用の道具を付けます。

最近はガイディングのためにも、簡単にケーブルに掛けて確保の出来る道具が出ており、お客さんは自らの手で自己確保を取るとともに、ガイドにもそれとは別で確保されています。


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勉強のため、よく観たかったが、なかなか来ないので諦めました


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深い霧の中へと続く人の列?何処が先頭だかは解らない


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変な足場で待たされるのも嫌なので、しばし滝のそばで待機してみたが、あまり変わり映えもしないので諦めてスタート


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足元の靄が晴れると、下・・・凄いんですけれど


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いやいや・・前も凄いんですけれど


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昔ヤマケイさんの「デコデコてっぺん」て漫画で読んだ、まさに富士登山潜入記?です


何が?って、渋滞すると圧倒的に、暇なんですね。

「ねぇ、あとどの位なの?」

「さぁ?俺もよく解んないや」

「あんた何処から来たの?」

「日本だよ」

「イタリアは初めて?」

「いや、毎年来てるかな」

(このドロミテでは、日本人は珍しい。多くはツェルマットかグリンデルくらいにしか居ないから)


とかなんとか・・・やることはせいぜい、杭が来るたび通過でカラビナを掛け替えて行くくらい。

周囲は深い霧で、なんにも見えない。


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だから、アトラクション的な吊り橋なんかに、至ろうものなら?


近くに並んでたイタリア兄ちゃんなんか、弾けてガンガン飛び跳ね、吊り橋を揺すってたし。

赤いジャケットの男性は、道具が両の足に絡まって動けず、焦った挙句、一瞬だけど両方のカラビナ外してたし。

それを近くで休んで眺めてたドイツ系の男性陣は、ひっそり顔を見合わせていた。


つまり、みんな、ヒマなんです!


そう、皆が同じケーブルを辿る故、ヴィアフェラータの難点は、追い抜きはもちろん、Uターンが不可能なこと。

迎えの時間が気になる私は、どちらかと言えば戻りたいのだけれど、そうもいかないのです。


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前に居た男性から「さぁお終いだよ?脱出だ!」と、声を掛けられるが、ケーブルが無くなっただけで、やっぱり霧の中


そのうち小屋が見えてきた。

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ガスが晴れだすと・・・何気にスゴイ景観かも


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突然広がる別天地


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人気があるのも、頷けるコースです


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いやいや、これはもう、登る壁だらけじゃないですか?


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ちなみにコチラ以降は、晴れた翌日に、同コースをクノとお客様が辿った際の、画像です

もう遠くの岩山から近くの壁まで、何処もかしこも岩だらけ?


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・・・だけに、下山も半端なく、怖いんですが

(モチロンお客様は、ショートロープで+αの確保付き下山です)


周囲のみんなが装備解いてたので、私も何気に全部外してスッキリしてから下りだしたら、とっても怖かったデスネ。

(単独だから余裕無くって、私の撮った、下山時の画像はアリマセン)


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この下山した谷にだって、クライミングルートはあるんです!


ヴィアフェラータには、アトラクション的なものと、こういった本格的な登山仕様まで、様々なコースがありますが、普段から登山をする方には、こういった本格仕様コースがお勧めです。


ただし念のため、下山時も装備は解かないように?

・・・した方が、無難です。




2016/7/2

珍しく  ドロミテ

1st Sellaに出て行ったクノ達とは別で、黒猫ガイドさんと二人、何処か登ろうと出掛けます。


「午後まで持つけど午後は雷雨」という予報の割に、1st Sellaには既にモクモクと雲が湧き・・・


峠でやる気満々で準備するクライマー横目に、揃って慎重派の私たちは、「う〜む・・・辞めときますか?」

と、マルチピッチの岩場のあるFreaに向かう。


やっぱり似た者同士の思考は行動もやっぱり同じらしく、Sella辞めてFrea行って戻ってきたクノの車と行き違う。「濡れてたよ!」


「ムム!じゃ、やっぱりこうなったら、風の抜けるセラpassしかないね」

て、訳で、選択肢ないので、結局は似たような場所で登ることになる。


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ま、相手がいるだけメッケモン?


午後にはフランスへロングドライブして帰る黒猫氏を見送り、のんびりしてたら、あっと言う間に凄まじい雷雨が到来。

粘って登っていたクノたちが、ズブ濡れで帰ってきました。


天気予報って、当たるんだなぁ。。。

Sellaの岩峰トップで、これに遭ったら、さぞかし恐ろしいことになっただろう。





2016/7/1

little finger  ドロミテ

本日はちょっぴり寒いけど、安定した天気が期待できたため、超オススメ1Dayコースの、ファイブフィンガーへ。

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サッソルンゴ、中央が五本指のファイブフィンガー


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その天を差す小指を登ります


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クノ以外で、唯一私の安心して登れるのが


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同期生(?)の彼らです


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ガバの連続に、みんなでノリノリ♪(約一名を除き)


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青空ならもっと最高ではあるけれど、ココはやっぱり、文句なしの「快適!」


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&「総合力!」も、きっちり問われる、ドロミテならではのルートです







2016/6/30

岩と雪の上でしか遇わないけれど?  ドロミテ

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特に申し合わせたわけでもないのですが


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時を同じくしてCanazei・Doromite に集まったメンバーで


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1st Sella へ


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男塾系ガイド!ランナウトを物ともせず、突っ込みます!


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姉さまも、果敢にフォロー


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2ルートに分かれて登れば、撮りあいっこもできて便利です


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2足の草鞋猫系ガイド・・・まったり(お仕事?)してます



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みんなでこれからも、遊べる日が続きますように






2016/6/29

トンガリが大きくなった  ドロミテ

もういい加減、クライミングシューズの履き過ぎです。

足の内反小指がズキズキ痛みだしてきました。

ってか、昨日の激しいクライミングで、体のあちこちがギシギシ悲鳴上げてもいます。


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そこでクノお得意?の、アクティブレスト(?)です


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目標は、左端のトンガリ(Piz Cir)ヴィアフェラータのコースです


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ケド、あれぇ?右の大きな、Gran Cir 2,592m にも、なんだか大勢の人だかり?



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そういえば、ハイキングマップには、登山コースの破線が出てたよね?


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あんなトコに?

ヴィアフェラータでもなく?


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そいじゃまぁ、あっち行ってみる?


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なんだか超人気コースみたいだから、ヘルメットは付けておこう


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大勢の人が降りてきます

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一応危険個所にはケーブルが張ってある


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でもかなり・・・足元の怪しげな人も降りてくるだけに?


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道は整備されているから、持参したフェラータ装備は、ま、要らないかな


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この Gran Cir 2,592mって、クライミングルートは無さそうだけど


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トレッキングというより、日本の登山に近い


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ド迫力の壁!


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遥か眼下には、おもちゃみたいな Selvaの街


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対岸は、お天気悪いけど、Sella山群♪


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「崖」という概念は、もはや小さすぎるくらい?


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山頂には大勢の人が休んでいました。チビッコ達はフェラータ装備を付けてます。




よく喋るのはやっぱりイタリア人・・・ひっそり話すのはドイツ人

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装備も人種もまちまちの、山頂でした。


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2016/6/28

身体張力総動員  ドロミテ

「僕の登りたいYellow Wall 7a・11p・Tre Cimeには、これくらいサクッと登れなくちゃね。よろしく頼むよ?」(つまり5.12のマルチピッチ?)

(頼むってソレ、私か!?)


こうしてつき合わされたのが・・・

「Robelta 83・7a・9p・Piz Ciavazes」

今シーズンしつこく誘われてはいたものの、冗談じゃないと振リ続けていたところ、強い同業仲間が来たのでこれ幸いと、

何故か成行き上? 3人で行くことになってしまった。


連日クノのお供で、疲労の蓄積は嫌が上にも溜まりっ放し。

最もアクセスの良い壁なのに、既にアプローチから、体も足も重すぎる。


が・・・見上げた壁は、なかなかの傾斜である。

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1ピッチ目

6aとはなっているけれど?どう考えても、ドロミテの他のショートルートで言えば、6cくらいはある傾斜。
(後日他のトポ調べ直したら、ラインがややズレてて、確かに6c/11bでした)


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しょっぱなから泣きの入る難易度に、一体全体このままあと8ピッチがこなせるのか?


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数ピッチで既に、もう帰りたい気持ちで一杯です
(お客さんの気持ちがよくワカル)


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5ピッチ目+6ピッチ目の核心部・・は、実はこのハング越えではありません

越えた後のスラブなんですよ


この画像は右に体横にしてますが、数手の指先が掛かる悪いホールドのあと、今度は左へ横っ飛びにホールド押さえに行きます。

地面は遥か100m以上も眼下に、遠ざかった場所で。


私はフォローだったので、リードの動きで予習させて貰ってハング越えは無事こなし、とは言っても息切れまくりでスラブ突入。

粘った割に、あえなく左へブッ飛びました。
(正確には粘ったのではなく、すさまじい高度感に、力尽きるまでホールドが離せなかった)


全員の一致した見解では、

「あれってワンポイント7aってもんじゃなかったよね?」

「セラpassのショートルートの7aの方が、絶対やさしいっすよね?」



何故ならこのメンバー全員が、7aであればオンサイト可能な顔ぶれだったからです。

ボルダームーブ1級といった感じ。
スラブ部分は7c(5.12d)とのことです。


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しかしです・・・ここで頑張りすぎるべきではなかった

だってまだ、登った壁は全ピッチの、半分に過ぎないのですから。


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ドロミテクライミングのポイントは、如何に余力を残すべきかも、大事なポイント


どこまでも緩まない傾斜の壁に、ホテルの部屋が恋しくなります。

このあとも、ボディテンション総動員の、右へ左への忙しい切り返し。


滅多に声を出さない私も含め、気合の声がコダマします。


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地面が遠すぎて、力振り絞ってでも(気持的に)、落ちる訳には行きません。


なんとか全ピッチを終えたときにはグッタリだけど、下山もまだ気は抜けず。




結局は全てのピッチが、5.11以上ありました。

それも壁が立ってるだけに、1ピッチが時に50mもあったりする。

レストが無いというか、ダレる処が無いというか・・・?


作った人の感覚によって、グレード付けは時に大きなズレを生じるものですが。

ドロミテグレードには、すっかりヤラれちゃいました。


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お隣の、Big Micheluzzi Y を、先に登っていたはずの彼らですが・・・


取り付きの車に戻って壁を見上げたら、まだこの先2ピッチくらいしか進んでなかった?



「いやぁ〜凄かったね」

「楽しかった〜」

なんて喜ぶ男衆・・・・元気だよ、あなたたちホント。





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