2011/9/8

山で持つ危険意識  北アルプス

貴重な晴れ間を待ちかまえていた人は、他にも沢山いらした様で?

平日なのに凄まじい混雑振りだった穂高岳山荘を後にする。

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今回はたまたま女性陣になった、北穂東稜から奥穂西穂の、ロングな岩稜縦走でした


でもやっぱり、奥穂〜西穂の稜線も人だらけ、そして何より・・・

人為的な落石が怖すぎます。

お願いだから、ヘルメットも被らないままに、落石のフォールラインには入らないで下さい!





2011/9/7

紅葉はいずこに  北アルプス

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長雨が途切れた平日です(涸沢の紅葉はまだらしい・・・)




2011/9/2

チャレンジ精神  北アルプス

さて、この夏ヘロヘロにくたばった「国際氷河検定」。

 年々厳しく、そして遠のいていくかの様な、この国際ガイド資格への道のりに耐えうる体造りが、もっかのところの私の急務なのであります。

 小屋のぼっかに声を掛けていただけるお陰で、体幹に関しては、着実に安定感が出てきました。

 足下の悪い八ヶ岳の登山道において、自分の体重の半分を超えた荷重を担ぐには、バランスをコントロールする、持久力とは異なった筋力が別個で必要になってきます。

 担いだ翌日は、荷重を支える足腰は言うに及ばす、肩から首に掛けての筋肉が硬くなり、体中が軋む様な、激しい筋肉痛にも見舞われます。

 山に行くのだから「仕事で頻繁に歩けば、充分なトレーニングになるのでは?」と思われる意見が大多数でしょう。

 しかし、山岳ガイドはお客様の安全を守るのが第一の仕事であって、自分が限界を超える範囲に入ってはいけません。

常にその一歩手前での、踏みとどまった判断が求められるのです。


ところがトレーニングとは、自分の限界を引き上げること。

 自分の限界を引き上げるには、ストイックな精神が欠かせませんが、人間は単独であるより、磨き遇う相手が居た方が、より自身の能力を高められるのではないでしょうか。

なんて、世界陸上の「女子槍投げ決勝」の熾烈な闘いを観ながら、改めて納得したものです。
(まぁ、ただ単に、「独りだと起きられない」だとか、「まぁ今日はいいや」なんて、簡単に折れちゃう、私の心が弱いのか?)

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「歩いて登ってまた下る」果てしもなく続くアップダウン
もうコレって、ほとんど耐久レース?


 既にこういった「独りでの限界」を感じ始めていた私は、「蓮華鉱山道」を共にしたトレイルランナーのHさんと再び誘い合わせ、8月最後の週は、広大な奥黒部の早駆け山行に出てきました。

やや無謀?
とも、言えないではないこの計画、誘えるのは、立派なふくらはぎを持った彼しか居ない!


 行程は一日目に「折立」から入山し、「太郎」へ上って「薬師沢」へ下り、「大東新道」を上って「高天原温泉」まで入る。

 二日目は更に「岩苔乗越し」まで上り、「黒部川源流」を下って「三俣山荘」へ上り、「黒部五郎小屋」まで下って、「黒部五郎岳」にまた上る。「赤木岳」から「北ノ俣」を越えて「太郎」に戻ったところで一周。更に「折立」まで下山する。

全行程で「雲ノ平」の周囲を一周すると、30時間に及ぶコースタイムとなるのですが・・・


土曜は小川山で、日曜は小同心日帰り、月曜は小川山。
そして火曜の早立ち。

小屋の予約では「前泊地はどちらで?」と尋ねられ、チョットびくびくしながら「あの、ありません」「無いって?」「え〜、折立からなんですけど」「・・・折立、ですね」。

一応は叱られませんでしたが。(←結構な小心者)


ややお疲れ気味の、出発となりました。

「奥黒部源流一周トライアル」山行記録はコチラです
http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/


2011/8/13

北アルプスよりのお知らせ  北アルプス

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昨年に引き続き素晴らしい紅葉を、私もずっと楽しみにしていた、朝日小屋への道です


ところが、北又林道の補修工事に伴い、今年度は急遽、9月24日の宿泊を最後に、朝日小屋の早めの小屋閉めが決まってしまいました。

天候不順に災害続き、なかなか良い話題はありませんが、訪ねられなければ他にも行きようのある登山者よりも、そこを生活の糧とする小屋の皆さんは、もっと苦しい立場にあることでしょう。

楽しみは先延ばしに。

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来年は、きっとあの鮮やかな紅葉に会えることを、今から期待しておくとしましょう


ちなみに我が家の隣家のパパさん、丁度今夜に朝日小屋へ泊まっている様です・・・

「白馬からの縦走路」に「明日の下山と登り返し」
どれをとっても長い道のりですが、天高い秋の道、湿原の草紅葉は、すっかり冷え込んだ朝夕の風に、もう染まり始めた頃でしょう。

喧噪の夏を終え、一時の静けさを取り戻した山も、またそれなりの趣があるのではないでしょうか。



詳細は朝日小屋ブログでご確認ください。
http://www.asahigoya.net/news/2011/09/n20110903a.html


タグ: 朝日小屋

2011/8/11

台風なんかに負けないぞ  北アルプス

何度でも訪ねたい山小屋のランキング1位!
(あくまでもマイ・ランキングですケド)

北アルプス北端から、日本海を望む「朝日小屋」。

何たってココのエリアの紅葉は凄いです!

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秋夏の山行記録をアップしました→http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/



タグ: 朝日岳 紅葉 鉱山道

2011/8/10

歩いて歩いて  北アルプス

天気の不安定な日が続きます。

猛暑だったり肌寒かったり、節電にとっては悪くない夏かもしれませんが、夏山登山を心待ちにする方にとっては、ストレスが募るかもしれません。

岩場の多かったり、沢沿いがルートだったりする山だと、確かに雨は危険です。

最近山を始めたばかりの人にとっては、ガイドブックに出ている華やかな山へ、まず行きたくなるでしょう。

けれどコースの長いことが難関であって、技術的には困難ではない山だって、日本にはあります。

夏山を歩く多くの人が、歩くだけなら速くとも、岩場や飛び石になった途端にスピードが遅くなるのは、技術が無いから。

技術が無いのに岩場へ行くのは、「挑戦」とは言わずに「無謀」です。
体力には自信がある。だから長いコースに行ってみよう!
というのは「挑戦」です。

だから「無謀」ではなく、「挑戦」をしてみませんか?

朝日岳の周辺は、奥黒部特有の広々とした美しい稜線が連なっています。
なぜここに、体力自慢の若い人が来ないのかが疑問です。
首都圏からのアクセスで、起点となるのは、様々な湯船の露天風呂がある蓮華温泉。
素敵でしょう?

山を歩きたい!そう思ったら、
まずは、その山行の目的をハッキリさせてみましょう。

例えば・・・
たくさん歩きたい(小屋を役立てた軽量化・朝日小屋はご飯も美味しい!)
稜線を歩きたい(夏山の天候を考え、午後に稜線を歩くのは避けるような計画作りをする)
花を見たい(雪渓が多ければ、雪の消えた順に花が開きます)
テント泊したい(テント泊を楽しみたくて荷物が多いのなら、ゆっくりノンビリの行程を)

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「朝日岳」〜「雪倉岳」の稜線

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「ハクサンコザクラ」

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「シロウマアサツキ」

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「雪倉岳」〜「鉢ヶ岳」「白馬岳」の稜線を行く

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「鉱山道」では雪渓を渡るのが難しい場所も

鉱山道へ入る人は滅多におらず、草刈りは入っているけれど廃道寸前だと考えて下さい
ルートファイティングが困難で、単独だと危険です。

なお、この地域はいずれもロングコースです。

体力が無いのに長いコースへ行くのは、「挑戦」は言わずに「無謀」であることも、どうぞお忘れ無く。







2011/8/9

北アの果てまで行ってみよう!  北アルプス

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花一杯の北アルプス、白馬よりも、もう一歩だけ、足を延ばしてみませんか?

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私は後立山の稜線よりも、穂高よりも、この黒部源流域独特の、たおやかな山並みが好きです





2011/8/7

夏つるぎ  北アルプス

「私達が帰国してから」なのだそうですが、天候不順な日が続いています。

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劔岳も残念ながら、この不安定な天候の中「八峰〜本峰」のロングコースはハイリスクすぎることから「源治郎尾根〜本峰」に変更したそうです


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それでも・・・一般道には、随分と登山者が溢れていたようですが




2011/5/16

GWの剱岳源治郎尾根  北アルプス

GWの剱岳・源治郎尾根の山行記録をHPにアップしました→http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/

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GW後半戦は、静かで快適な剱岳を楽しむことが出来ました。

HPには夏のスケジュールもアップしましたが、既に定員に近いコースも出ています。
お申し込みは、お早めのご検討をお願いします。



2011/5/7

平蔵コルの落とし穴  北アルプス

劔岳2本目は別山尾根。

予定は源治郎尾根でしたが、お一人様のキャンセルがあり、残ったお一人が別山尾根への変更を希望されていたので、急遽、源治郎組と別山組に分かれることになりました。

これまでの寒かったGW前半と違い、この日の気温は南岸低気圧の接近によって急上昇。
最初から尾根筋に居た私達別山組とは違って、源治郎尾根組は緩んだ雪によって大いに悩まされたようです。

源治郎は3時半出発、別山はそのほぼ1時間後に出発。
山頂着はやはり別山の方が早く、源治郎はその約30分後に登頂でした。

暖かくなったお陰で、雷鳥がそこかしこで動き出しています。
雪が多いのでまだ純白に近い姿をしており、雄が近くの岩にとまって威嚇してくる。
巣が近いのだろう。

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別山尾根を下る


帰路の下山中に、昨日のパーティーが落ちたという穴を覗いてみる。
今年の平蔵のコルは例年と違って、二つの鞍部に分かれているが、この上のコルで踏み抜いたシュルンド(岩と雪の狭間)が、奥深く続いていた。

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私達も一昨日通ったトレースの下に、こんな深い溝があったとは・・・・


友人のガイドは、突然姿の消えた重量級のお客様を、しっかり止めはしたものの、その手の甲は痣で真っ青になっていた。

単独で落ちれば、骨折は免れないような深い穴。

独りでお山に行く時、せめて行き先くらいは、残して出掛けたいものですね。。。

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この穴は、こんな先まで続いていたりする
(穴のすぐ左がよく踏まれているトレース。そこを大巻きしてみても、やっぱりトラップにはハマるらしいのだ・・・)



2011/5/6

山のご馳走  北アルプス

GWも一息ついた劔沢の、静かな静かな昼下がり。
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残った剣山荘で、独り休んでいたら、ウチ飯をご馳走してくださいました

回復期の体には精が付きます。
ごちそうさまでした!

これで明日も、劔岳のてっぺんまで行けるぞ〜♪




2011/5/3

源治郎尾根  北アルプス

後半戦の劔岳(源治郎尾根)の一本目は、雪の付きも締まり方も共にバッチリで、しかも連休中なのに空いていました。
これまで登った中では最も良いコンディションでした。

ただ、登山者が地震による自粛をしたかといえば「?」で、アルペンルートの混雑振りはやはり凄く、富山側は2時間半待ち。むしろ前半戦の事故多発による自粛であったような気がします。

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背後を駆け下る、平蔵谷上部から真砂まで達しているかと思われる、壮絶な雪崩のデブリ

通常だとGWには既に落ち着いているはずのこの長大なデブリが、この時期に出ているのを観たのは初めてでした。





2010/9/6

岳沢一周とらいある  北アルプス

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http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/
←「西穂〜奥穂〜前穂〜明神」岳沢一周トラアル(山行記録です)

2010/9/1

考える女子登山  北アルプス

山ガールの流行により、山スカや女の子限定ツアーなども注目を集めている昨今。

「山ガールがどうしたら、タダのハヤリごとではなく、山に定着してくれるのか?」
ということに力を注ぐには、山スカ履いた女の子集団を引率して歩くことではなく、

「山ガールがこれからどういったアプローチを辿れば、より成長した一人の登山者に育っていくのか」ということのほうが、まずは大切だと思います。
既に自分たちが楽しむ術と思考を持っている彼女達には、それを安全に実行する能力とフィールドが必要になってきます。

初めは、ただ自然の中に癒しを求めて歩きに行くだけだったかもしれないものを、更にステップアップしていくには、それだけ危険も伴ってくるものです。

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歩く行為は、街や普段の生活でも日常的に行っているので、誰もができていると思っていますが、山は平地を歩くのとは違い、不整地を歩き、それに自然条件が加わります。

登山する多くの人がこの、「歩く」という行為を、あまりにも疎かにしているのを、夏山に行くたび感じます。

例え若く体力があろうとも、無駄が多くバランスの悪い歩き方をしていれば、必要以上に体力を消耗し、その消耗から来た疲労は、更に危険へと繋がっていきます。

例えばスキーにはスポーツとしての運動科学があるように、登山の「歩き方」にも、正しく効率的な動きがあり、それは普段の歩きとは違います。

これらを修得するには、なにも登山ばかりに熱心に取り組む必要はないでしょう。

若い女性が山に来るようになったのには、女性の社会進出もあり、彼女らの多くは職業を持ち、またはそうでなくとも介護などの問題を抱えていたりします。
決して余暇の時間を、膨大に持っているわけでは無いでしょう。

ならばその時間を効率的に使えるよう、少ない時間、天気の悪い日などを、クライミングジムで過ごしたり、近郊の山でトレイルランニングしたりするのも良いのではないでしょうか。
(いくら何でも1日中ジムに居たり、一日中山を駆け回るほどの人は、余り居ないでしょう・・)

クライミングは、登山をする全ての人に必要な要素を持っています。
行く山や場所にかかわらず、ルートの読みや、歩きに必要なバランスを保つための筋力、動き方が養われます。

トレイルランニングも然り。
速いスピードの中で、次々に足場を読んでいく能力や、瞬時に崩れた体制からデカバリーする瞬発生や筋力は、整地のランニングで得られる持久力とは違い、登山に必要とされるものでしょう。

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こんな場所だって、歴とした登山道なのです


合気道の有段者でもあるヤマケイモデルだった奈美ちゃんは、氷の斜面にアイゼンで立たせても実にバランス良く立って歩き、アイゼンワークのコツを瞬時に飲み込んでしまいました。
(彼女曰く、氷の斜面に立つことも「合気道の立ち姿勢と同じ」なのだそうです)

故障しやすい人だとピラティスやヨガで体の使い方を改善してみたり、また腰痛に悩まされる人はハワイアンダンスで腰回りをほぐす・・・なんてこともありでしょう。

様々な分野から、自分に向いていて楽しいと思うものからアプローチし、これらをトレーニングやケアに取り込んでしまう。
そうすれば、山の世界はもっと広がり、そしてより安全なものになるはずです。

私達は、彼女たちが正しいステップを踏み、タダの無謀登山者にならないように、自分で自分の身の安全を考えられる登山者に、育ってくれることを願います。


登山の歩き方をまとめてみました。
参考にしてください。
登山の歩行技術   http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/page244.html
登山のための岩登り http://mikiyatsu.web.infoseek.co.jp/page035.html


2010/8/30

公な役目と立場  北アルプス

再び奥穂へ登り返し、吊り尾根を経て前穂高に登り、そこからが漸く明神岳縦走へのスタートだ。

本日の行程も11時間、空は澄んだ青、山は遠く白山まで見渡せる。

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明神岳は、南北に連なる槍穂高から飛び出した展望台

眼下の上高地バスターミナルには、色とりどりのバスが、パズルのようにビッシリ詰まっている。その喧噪からは遠く離れた、静寂の高みを歩く。

対峙するのは昨日越えてきた、西穂から奥穂の峰峰。

体は辛いが気分は良い。

嫌と言うほど歩いて、大混雑の上高地から、これまた大混雑の平湯に戻る。

その混雑を避け、久々に浸かってみた平湯バスターミナルのお湯は、源泉掛け流しで案外とても良かった。

湯船で一緒になったご婦人に
「あら、山からの帰り?うちの娘もね、涸沢から田部井淳子さんと歩いたのよ!あなたも?」と、言われ、ちょっと困る。

私は、環境への配慮は基より、人の迷惑や安全を顧みず、大勢で山を歩くことには反対です。









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