札幌ハーフマラソンの話
男女ともに最後まで優勝争いがわからない面白い展開でしたね。
男子は序盤からケニア勢が引っ張る展開。
ケニア勢が集団を作ってしまったせいか、アナウンサーが選手を混同してしまっていましたね。もしかしたら陸上に興味のない方だったのかもしれません。
さて終盤までもつれた優勝争いは、最後の坂で抜け出したジュイ選手(日立電線)が1時間01分20秒で優勝。
2位にはマサシ選手(スズキ)が1時間01分32秒で入りました。一度は3位に落ちたマサシ選手ですが、ドゥング選手を抜き返したのはさすがですね。ドゥング選手は3秒差の3位。
モグス選手(アイデム)は1時間03分18秒で5位でした。
ところで中盤、解説の瀬古さんが「1分半以内で来てほしい」と言っていた、日本選手のトップですが、最終的には今井正人選手(トヨタ自動車九州)の1時間04分04秒の10位が最高。2分44秒差ということは1km近い差がついてしまったということになります。
また11位には浜野健選手(トヨタ自動車)が1時間04分12秒で入っています。ベテランらしい粘りを見せました。
昨年の世界選手権のマラソンを制したキルイ選手(ケニア)は1時間04分17秒で13位でした。
前半ケニア勢の集団に食らいついた西村哲生選手(YKK)は1時間05分29秒で21位。
同じく、序盤積極的にケニア勢の集団に食らいついた河合智久選手(中央学院大)は1時間06分17秒で34位でした。
下重正樹選手(コニカミノルタ)が1時間06分09秒で32位に入っていますね。
有名どころでは諏訪利成選手(日清食品)が1時間07分18秒で53位、尾方剛選手(中国電力)が1時間08分50秒で83位でした。
ところで団体戦風に集計してみると
団体戦風集計(上位3人のタイムの合計)
3:15:04 トヨタ自動車(1:04:12 1:04:12 1:06:40)
3:16:41 スズキ浜松AC(1:01:32 1:06:27 1:08:42)
3:17:32 山梨学院大(1:04:35 1:04:46 1:08:11)
3:17:46 愛知製鋼(1:01:35 1:07:04 1:09:07)
3:19:05 Honda(1:05:52 1:05:59 1:07:14)
3:19:11 拓大(1:03:55 1:07:01 1:08:15)
3:19:40 YKK(1:05:29 1:06:31 1:07:40)
3:20:33 カネボウ(1:05:15 1:06:28 1:08:50)
3:21:29 中央学院大(1:06:17 1:07:24 1:07:48)
3:21:47 八千代工業(1:05:13 1:07:24 1:09:10)
----------------------------------------------------------10
3:22:10 日清食品グループ(1:06:03 1:07:18 1:08:49)
3:23:11 山陽特殊製鋼(1:06:34 1:08:09 1:08:28)
3:23:24 富士通(1:04:53 1:08:21 1:10:10)
3:23:59 安川電機(1:06:56 1:07:42 1:09:21)
3:25:21 亜大(1:07:46 1:08:13 1:09:22)
3:26:30 東京電力(1:07:09 1:09:08 1:10:13)
意外にもケニア人選手でタイムを稼いでいないトヨタ自動車がトップ。
今回は上位にはいったケニア勢と日本人選手とのタイム差が結構大きかったので、ケニア選手がいるチームのほうが上位に来ていますね。
そんな中で、トップになったトヨタ自動車はさすがですね。
女子のほうでもやはり最後の坂で抜け出した加納由理選手(セカンドウインド)が1時間11分47秒で2年ぶりの優勝。アジア大会に向けて弾みをつけた感じですね。
2位には野尻あずさ選手(第一生命)が1時間12分02秒で入りました。野尻選手は大健闘と言っていいでしょう。
赤羽有紀子選手は1時間13分30秒で7位。体調が万全ではなかったので、こんなものでしょうか。それでも終盤で随分順位を上げてきましたね。
加納選手と同じくアジア大会代表の嶋原清子選手(セカンドウインド)は1時間13分42秒で10位でした。
学生では小田切亜希選手(名城大)が1時間13分53秒で11位に入ったのが最高ですね。
アジア大会の長距離の代表の木崎良子選手(ダイハツ)は1時間16分40秒で24位。
坂本直子選手(天満屋)が1時間16分49秒で26位。
昨年優勝の中村友梨香選手(天満屋)は1時間17分03秒で28位でした。
この結果、世界ハーフマラソンの代表が
こんな感じに
圓井彰彦(マツダ)
井幡磨(大塚製薬)
今井正人(トヨタ自動車九州)
大西智也(旭化成)
宇賀地強(コニカミノルタ)
札幌ハーフの結果で選ばれたのは男子では今井選手だけなんですね。
宇賀地選手が世界ハーフの代表というのが意外でした。好走を期待したいですね。
女子
尾崎好美(第一生命)
樋口紀子(ワコール)
野尻あずさ(第一生命)
木崎良子(ダイハツ)
宮内宏子(京セラ)
野尻選手が札幌ハーフで選ばれました。
宮内宏子選手は札幌ハーフでは9位でしたが、仙台ハーフで2位に入ったことが評価されたようです。
とにかく日本勢の活躍を願って今日はこの辺にしておきますね。

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