各県で行われている国体最終選考会の話を少々。
〜山口県の話〜
意外と有力選手が多い山口県。
成年男子110mHは今年の日本選手権8位の吉永一行選手(下関市陸協)が14秒31(-0.5)で優勝。
成年男子砲丸投では日本選手権4位の大橋忠司選手(チームミズノ)が17m09で圧勝。
成年男子やり投では昨年の日本選手権3位の種本祐太朗選手(下関市陸協)が68m28で優勝。先月自己新をマークしたばかりの神崎真悟選手(早稲田大)が67m19で2位とこの時期の国体の選考会としてはレベルの高い争いでした。
成年女子100mでは信岡沙希重選手(ミズノ)が12秒38(-2.3)で優勝。
成年女子走幅跳では昨年の日本選手権3位の岡山沙英子選手(下関市陸協)が6m18(+2.6追い風参考)で優勝。
昨年の日本選手権4位で今年の日本選手権10位の佐藤芳美選手(下関市陸協)は5m75(+3.5追い風参考)で4位でした。
国体選考会で佐藤選手が4位というのもすごいですね。
成年女子砲丸投では今年の日本選手権9位の横溝千明選手(下関市陸協)が13m59で勝ち、成年女子100mHでは一木あずさ選手(下関市陸協)が14秒62(-1.8)で勝つなど、出場者の少ない大会ながら意外といいパフォーマンスが見られる結果となりました。
〜福岡県の話〜
8日から9日にかけて行われた福岡県の国体選考会の話
男子100mでは日本選手権4位の宮崎久選手と荒尾将吾選手(福岡大)が激突。
2.8mの追い風参考ですが、荒尾選手が10秒45で優勝、宮崎選手は10秒46と僅差の2位でした。
接戦と言えば成年女子走幅跳には今年の日本選手権2位の桝見咲智子選手(九電工)と3位の高武華子選手(福岡大)が出場。
さらに昨年の日本インカレ5位の宇佐波良子選手(九共大)も出場するなどなかなかの顔ぶれ。
桝見選手が1回目に6m08(-0.9)を跳び、トップに立ちます。
2回目に6m01(+1.3)を跳んだ宇佐波選手が2位に浮上。
高武選手は3回連続ファールと振るいません。通常であれば、ここで敗退となるはずですが、この大会8人しか出場していなかったため、行武選手も4回目以降に進むことに。
4回目に高武選手は6m09(+2.2追い風参考)をマークし、1cm差で桝見選手を上回り、トップに立ちます。
このまま逃げ切り、結局高武選手の優勝というドラマチックな展開でした。
成年女子100mHでも日本選手権の入賞者2人が出場。
日本選手権6位の柴梨沙選手(SMS-AC)が13秒91(+0.7)で優勝。
日本選手権5位の紫村仁美選手(早稲田大)は14秒15で2位でした。
少年男子A400mHでは中村共博選手(小倉工)がインターハイ2位の永野佑一選手(育徳館)を破って優勝。
タイムは中村選手が53秒02、長野選手が53秒51でした。
少年男子Aハンマー投ではインターハイでは予選2組をトップで通過したものの、決勝では力を出し切れなかった倉田直人選手(戸畑)が59m16で圧勝。国体ではインターハイの雪辱を狙うことになりそうです。
少年男子B100mではインターハイで1年生ながら8位と健闘した大瀬戸一馬選手(小倉東)が10秒91(-1.9)で圧勝。
それにしても大瀬戸選手、なかなか風に恵まれませんね。実力的には十分に高1最高記録を出せると思うのですが、ここぞという時が大抵向かい風しかも1m以上というのがつらいですね。国体本番では追い風になってもらいたいものです。
少年男子B走幅跳ではインターハイの三段跳で1年生入賞を果たした飯田旭選手(福岡一)が6m98(+2.3追い風参考)で圧勝しました。
時間が遅いので今日はここまで。

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