例によって栃木を中心にお送りします。
1区
寒かったせいかスローペースの展開。
なかなかスピードが上がらない中で、3kmを過ぎたあたりから栃木の下門美春選手(第一生命)が積極的にレースを引っ張ります。
4.4kmあたりから優勝候補のチームが次々とスパートをかけ、福岡の田中華絵選手がスパート合戦を制し、福岡の選手としては14年ぶりの1区区間賞。
1秒差の2位に岡山の中村友梨香選手、さらに1秒差で滋賀の竹中理沙選手が続きます。
優勝候補筆頭の京都はトップから4秒差の4位で通過。
下門選手はトップから10秒遅れの7位で通過。この区間で栃木の選手が区間10位以内となるのは2002年の渋井陽子選手以来9年ぶりの快挙。
最終的に区間賞の田中華絵選手が19分41秒と4年ぶりの区間賞が19分台後半、19分40秒以上かかったのは18年ぶりという低水準になってしまいました。
2区
トップを走る福岡は、スーパールーキー・木村友香選手(筑紫女学園)が区間歴代3位タイとなる12分22秒のすさまじいタイムで区間賞獲得。
後続との差を広げます。
岡山は2位キープ。ただしトップからは17秒差に開きます。
滋賀が3位。同タイムで兵庫が4位。
長崎の森智香子選手が10人抜きの快走で5位まで上げてきました。
京都は7位に後退。
栃木は8位。しかし、この区間を走った菊池文茄選手(那須拓陽)のタイムは12分47秒と区間8位。これはタイム、順位ともに栃木の選手の歴代最高になる素晴らしい走りでした。
トップからは35秒差でつなぎ、3区に夢をつなぎます。
3区
祝・栃木 史上初のトップ通過!!!!
小林由佳選手(中村中)がなんと7人抜きの快走。惜しくも区間賞は逃しましたが、栃木としては史上初のトップでの中継所の通過です。
ちなみに小林選手のタイムの9分23秒は、栃木の選手としては史上最高。区間歴代でも10位タイに当たる素晴らしいタイムです。
ちなみにこの区間の区間賞は東京都の関根花観選手(金井中)。関根選手は13人抜きを見せました。
福岡が2位。3位に兵庫、4位に神奈川、5位三重、6位長崎と続きました。
岡山は11位、京都は16位に後退。
4区
兵庫の小林祐梨子選手が区間新記録をマークする素晴らしい走りで、トップを奪います。
2位には3秒差で福岡。若月一夏選手は抜かれたものの、そのあと粘り、区間歴代12位タイの12分53秒をマーク。
3位には神奈川が続き、栃木は4位に。ただ、阿久津有加選手(那須拓陽)は区間14位と高校1年生としてはまずまずの走りを見せました。
5位には愛知が上がってきました。
そして京都は木崎良子選手が10人抜きの快走を見せ6位まで上げてきました。木崎選手のタイムは区間歴代9位タイ。
岡山も7位まで上がってきましたね。
長崎が8位。
5区
兵庫は池田睦美選手が区間賞の快走で後続との差を広げます。
ただし京都は牧恵理奈選手がやはり同タイム区間賞の快走を見せ、3位まで上がってきます。
福岡が2位。
愛知が4位。
栃木は順位は5位に後退したものの、阿部沙香選手(那須拓陽)は区間8位と好走。
この区間を栃木の選手が区間ひとけた順位で走ったのは6年ぶり。
神奈川が6位、岡山は7位。
6区
京都は菅野七虹選手が区間新の快走でトップを奪います。
兵庫が2位。
岡山はここで高校駅伝1区区間賞の菅華都紀が区間賞にはわずかに届かなかったものの、こちらも従来の区間記録を上回る素晴らしい走りで4人をかわし、3位まで上げてきました。
福岡は4位。日高侑紀選手がアクシデントがあったのか最後はちょっと走りが乱れていました。大事に至らなければいいのですが。
5位には神奈川が上がってきて、6位に愛知。
そして7位には熊本が上がってきます。
栃木はここで川又千聖選手(白鴎大)が区間32位…総合では9位とついに入賞圏外になってしまいます。
川又選手は4年前に高校1年でこの区間を走ったときは区間18位でタイムも今回より26秒良かったのですが…何かアクシデントでもあったのでしょうか?
7区
トップを行く京都はここで池内彩乃選手が区間賞。
後続を突き放します。
兵庫が2位、岡山が3位、福岡4位は変わらず。
そこからちょっとあいて愛知が5位浮上、神奈川が6位。
栃木は11位に後退。
遠藤未都季選手(那須拓陽)は区間28位。
まあ例年栃木はこの区間を苦手としているので仕方ないでしょう。
8区
京都がトップを守り切り、9区へ。
兵庫が2位。
福岡が3位浮上。
岡山は4位に後退。
埼玉の中川文華選手が区間賞の快走。
しかも区間2位に23秒差というここが中学生区間となってからは史上最大の差でした。
(それ以前のものだと吉田直美選手が24秒差をつけた例があります)
栃木はこの中川選手にかわされたため、順位は一つ下げてしまいましたが、和久夢来選手(三島中)は区間6位タイと好走しました。
9区
アンカーは最初から京都が強い強いといわれており、その通り強かった、と。
岡山は重友梨佐選手が区間2位と好走し2位。
福岡は3位。稲富選手は区間13位と福岡はこの区間を苦手としている、という感じですね。
新谷仁美選手が4人抜きの好走を見せた千葉が4位に。
長崎が5位、6位に愛知と続きます。
7位に神奈川。
そして吉本ひかり選手がアンカーで好走した熊本が8位とギリギリ入賞権を確保。
兵庫は脇田茜選手が振るわず、9位に。
栃木は高田晴奈選手が区間31位となり、15位でした。
ただ、目標の20位以内どころか大方の予想を上回る高順位だったのではないでしょうか。
この勢いで来週の男子はぜひ優勝してもらいたいですね。
ちなみに中学生の区間だけ取り出してみると
2011都道府県対抗女子駅伝中学生の合計タイム(3区、8区)
埼玉 19:39 (09:37 10:02)
栃木 19:57 (09:23 10:34)
神奈川 20:09 (09:32 10:37)
長野 20:10 (09:43 10:27)
静岡 20:14 (09:47 10:27)
東京 20:17 (09:21 10:56)
大阪 20:20 (09:35 10:45)
山口 20:22 (09:47 10:35)
宮城 20:24 (09:39 10:45)
千葉 20:24 (09:46 10:38)
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栃木は2位!!!!!本当に大活躍でしたね。
福岡が11位、岡山は36位、京都は38位と今回上位のチームは中学生はあまり活躍しなかったといえそうです。
時間が遅いので今日はここまで。

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