祝・栃木県 初優勝!!!!!!
栃木県が悲願の初優勝を達成しました。
本当に素晴らしいレースでしたね。
1区 祝・八木沢元樹選手(那須拓陽) 区間賞獲得!!
序盤はそんなに速いペースではなかったのですが、徐々にペースが上がり始め、集団から振り落とされていきます。
ここで優勝候補の一角だった、鹿児島や長野が遅れだします。
残り500mあたりで宮城の村山紘太選手(明成)がスパート。このまま区間賞かと思われましたが、テレビに映っていないところで栃木の八木沢元樹選手(那須拓陽)が猛追。
画面が中継所のカメラに切り替わったところでは八木沢選手がトップに。
栃木県の選手のこの区間での区間賞獲得は2006年の宇賀地選手以来5年ぶりの快挙。
この八木沢選手の区間賞で栃木チームは勢いに乗ります。
1秒差で宮城と長崎の的野遼大選手(諫早)が行き、その1秒差で兵庫の西池和人選手(須磨学園)、さらに1秒差で秋田の浪岡健吾選手(秋田工)と続きました。
鹿児島はトップから21秒差の15位、長野はトップから31秒差の22位となります。
2区
2区では兵庫の仲村尚毅選手(井吹台)がトップを奪います。
一時はなされた栃木の栃木渡選手(大平)ですが、最終的には追いつき、同タイムの2位で3区へ。
1秒差の3位には長崎。優勝候補の鹿児島は坂本大志選手(阿久根)が11人抜きという素晴らしい走りでトップから5秒差の4位まで上げてきます。
5位は秋田。
そして千葉は高森建吾選手(我孫子)が20人抜きというすさまじい追い上げを見せて6位にあげてきました。。高森選手は区間歴代2位となる8分31秒の素晴らしいタイムで区間賞獲得。
7位は千葉と同タイムで宮城。
3区
3区の序盤で栃木は的場亮太選手(順大)が兵庫の八木勇樹選手(早稲田大)に追いつき、長崎と3チームでのトップ争いになります。
ところが兵庫を振り切ってしばらく独走…と思いきや、追ってきた福島の星創太選手(富士通)に追い抜かれます。
終盤には長野の村澤明伸選手(東海大)や神奈川の矢澤曜選手(早稲田大)などの集団に追いつかれ、ここで順位を下げてしまいます。
結局、兵庫が1位を守った形で通過。
長野は2秒差の2位。しかし村澤選手は24人抜きで、区間賞も獲得。
3位には新潟の長谷川裕介選手(上武大)が通過。長谷川選手は16人抜き。トップからは3秒差。
4位は神奈川。矢澤選手は17人抜き。トップからは4秒差。
5位は群馬。阿久津圭司選手(SUBARU)は13人抜き。
6位は福島。
栃木はトップから9秒差の7位で通過。
一般区間に不安のあった鹿児島はここで12位に後退。ただしトップからはまだ16秒差。
同タイムの13位で宮城。
このあたりで優勝争いは振り出しに戻った感じでしたね。
4区 祝・塩谷桂大選手(那須拓陽) 区間賞獲得!!
序盤で長野の上倉利也選手(佐久長聖)がトップを奪います。
しかし、中間点を過ぎたあたりで栃木の塩谷桂大選手(那須拓陽)が追いつき、トップに立ちます。
塩谷選手は後続との差を広げ、区間賞獲得。栃木の選手がこの区間で区間賞を取るのは史上初。
上倉選手は序盤にちょっと飛ばし過ぎた感じでしたね。
宮城が2位に浮上。トップからは12秒差。加藤光選手(東北)は区間2位の快走で11人抜き。
長野は3位。トップからは13秒差。
長崎が4位に浮上。
青森が5位に浮上。
兵庫はここで19位まで後退。トップからは55秒差となってしまいました。
鹿児島は20位。トップとの差は1分01秒となり、優勝を狙うにはかなり厳しい差に。
5区
栃木は横手健選手(作新学院)。5000mの持ちタイムでは4番目ですが、横手選手のことだから区間賞もいけるのではと思っていたのですが、追いかける宮城は持ちタイムトップの村山謙太選手(明成)。
ここで村山選手に抜かれてしまったのが私の中では誤算でしたが、大きな差は開かず、6秒差の2位で中継。
よく考えれば村山選手との5000mの持ちタイムの差は9秒48。この区間は8.5kmですので、単純に1.7倍すると16.116秒ですから、この区間でのタイム差18秒というのも仕方ないのかもしれません。
ただ横手選手のタイムはこの区間での栃木県最高タイムです。
村山選手は区間賞獲得。
さて栃木から39秒開いて京都が3位に浮上。小山陽平選手(洛南)は京都府の最高タイム更新。
4位からは集団で、福島が4位。福島の今井憲久選手(学法石川)は13人抜き。
青森が5位。大下稔樹選手(光星学院)は青森県最高タイム更新。
6位は長崎。
7位は兵庫。新庄翔太選手(西脇工)が12人抜き。
長野は8位に。
そして鹿児島は9位まで上げてきました。有村優樹選手(鹿児島実)は11人抜き。
6区
宮城は三浦洋希選手(富谷二)がトップを守り切り、アンカーへ。
栃木の豊田昂暉選手(中村)は2秒ほど詰め、4秒差でアンカーへ。この時点で私は「(優勝は)もらった!!」と思いましたね。(というか思わずテレビに向かって叫んでました)
千葉が安井雄一選手(常盤平)の7人抜きのすさまじい走りで3位まで上がってきました。
この区間での7人抜きは史上最多記録。それだけでなく千葉チームは中学生2人で27人抜きという史上最多記録を達成しましたね。
トップからは34秒差、栃木からは30秒差。
4位には長野。長野の蟹澤淳平選手(駒ヶ根東)は区間3位の好走で4人抜き。ちなみにトップからは38秒差
同タイムで兵庫。
京都が6位、長崎が7位。
鹿児島の野村峻哉選手(志布志有明)が区間4位と踏ん張り、鹿児島は再び入賞圏内に。
ちなみに福岡の光延誠選手(春日西)も区間賞と1秒差の区間2位と素晴らしい走りを見せ、こちらも史上最多の7人抜き。
7区
栃木は宇賀地強選手(コニカミノルタ)がアンカー。序盤で宮城に追いつくと、しばらく宮城の保科光作選手(日清食品)につかれますが、そのうち振り切り、あとは後続から逃げる展開に。
何度も振り返っていたので、相当警戒していたのだろうなという感じはしましたね。
長野の上野裕一郎選手(エスビー食品)には途中まで詰められていたので、心配しましたが、その後はそれほど差は縮まらず、栃木がトップで優勝のゴールテープを切ります。
感動のゴールでした。
よくオリンピックなどで「感動をありがとう」などという表現をする人がいますが、本当にそんな感じでした。
「お疲れ様」というより、もう「ありがとう」という感じなんです。
今シーズンの駅伝の中でもっとも感動した瞬間かもしれません。
本当に栃木チームの選手及び関係者の皆様、おめでとうございます。
宇賀地選手は区間5位ではありましたが、タイムとしては37分39秒の好タイム。
7区 パフォーマンス歴代10傑 ※現コースのもの
37:09 大島 健太(高知) 2004年1位
37:12 佐藤 悠基(長野) 2010年1位
37:19 坪田 智夫(東京) 2004年2位
37:25 高林 祐介(三重) 2011年1位
37:29 鎧坂 哲哉(広島) 2011年2位
37:33 竹澤 健介(兵庫) 2010年2位
37:36 上野 裕一郎(長野) 2011年3位
37:37 佐藤 敦之(福島) 2010年3位
37:37 石川 卓哉(山口) 2011年4位
37:39 佐藤 敦之(福島) 2003年1位
37:39 宇賀地 強(栃木) 2011年5位
----------------------------------------------------------11
10位が2つあるので11傑に。
それにしても本当にレベルが高かったですね。
今までこの区間では2001年に4人が37分台を出したのが最多でしたが、今年は一気に11人が37分台をマークしています。
さて、栃木の話ばかりしていないで、ほかの話も少し。
2位は長野。上野裕一郎選手が2人抜いて2位に。
3位は広島。鎧坂哲哉選手(明治大)はなんと14人抜き。37分29秒は学生最高タイムです。
4位が京都。
5位は三重。アンカーの高林祐介選手(トヨタ自動車)は16人抜きの快走で区間賞獲得。
6位は長崎、7位は兵庫、8位は宮城、9位は熊本と続きました。
5位から9位までは5秒しかありませんから、入賞争いが激しかったと言えるでしょう。
栃木の優勝タイム2時間19分31秒は大会歴代では3位に当たる素晴らしいタイム。
また、今回の栃木は部門別トップがありません。まさに全世代で力を発揮した結果の優勝と言えるでしょう。
入賞ラインは2時間20分43秒と史上最高。10位の千葉までが2時間21分を切っています。
全体でも23位までが21分台と史上最高レベルでしたね。
それでは毎年恒例の部門別について。
高校生部門(1区、4区、5区)
0:59:11 宮城(1区2位、4区2位、5区1位)
0:59:23 栃木(1区1位、4区1位、5区5位)
0:59:54 秋田(1区5位、4区6位、5区7位)
1:00:02 京都(1区8位、4区8位、5区7位)
1:00:04 長崎(1区3位、4区7位、5区15位)
1:00:10 熊本(1区18位、4区2位、5区10位)
1:00:13 青森(1区7位、4区11位、5区11位)
1:00:16 佐賀(1区14位、4区5位、5区14位)
1:00:18 兵庫(1区4位、4区44位、5区3位)
1:00:24 鹿児島(1区15位、4区39位、5区2位)
----------------------------------------------------------10
宮城のタイムはかなりの好タイム。栃木も相当のタイムです。
これについてはまた明日書きます。
中学生部門(2区、6区)
17:11 千葉(2区1位、6区1位)
17:24 鹿児島(2区2位、6区4位)
17:29 福岡(2区4位、6区2位)
17:39 群馬(2区4位、6区7位)
17:39 兵庫(2区7位、6区6位)
17:43 長崎(2区9位、6区8位)
17:44 新潟(2区16位、6区4位)
17:48 神奈川(2区4位、6区19位)
17:48 静岡(2区3位、6区22位)
17:50 岩手(2区9位、6区17位)
----------------------------------------------------------10
栃木と長野が1秒差の11位。
千葉のタイムは史上最高ですね。鹿児島のタイムもかなりいいです。これについては明日書きます。
一般部門(3区、7区)
1:01:24 長野(3区1位、7区3位)
1:01:46 広島(3区6位、7区2位)
1:01:54 三重(3区16位、7区1位)
1:02:04 群馬(3区4位、7区9位)
1:02:13 福井(3区9位、7区7位)
1:02:17 栃木(3区25位、7区5位)
1:02:18 大分(3区12位、7区9位)
1:02:22 東京(3区12位、7区11位)
1:02:22 新潟(3区3位、7区15位)
1:02:25 山口(3区34位、7区4位)
----------------------------------------------------------10
兵庫が15位、宮城は25位、鹿児島は32位とこの結果が優勝争いに影響したとも言えますね。
とにかく、選手及び関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
栃木優勝記念に早くアップしたいので、今日はここまで。

27