詳細結果が手に入らなかったので、このまま待っても東京マラソンと同じパターンで書けないままになると思い、このまま決行。
さて、全体的に見ごたえのあるレースで面白かったと思います。
W.キプサング選手(ケニア)が何度も勝負をかけられても冷静に対応し、38km過ぎでの鮮やかなスパートは本当に素晴らしかったですね。
最後の2.195kmも6分21秒でカバーしており、世界のレベルを見せつけた感じです。
この最後の2.195kmの6分21秒というのもおそらく大会史上最速でしょう。
2時間7分台すら2004年以来出ていなかったのに、大会記録を一分以上も更新し、2時間6分13秒という素晴らしいタイムをマークしました。
メルガ選手、38kmあたりまでは何度も仕掛け、非常に面白いレースを展開しましたが、キプサング選手に振り切られて以降は急に失速。
結局35kmから40kmでは16分14秒もかかっており、最後の2.195kmに至ってはなんと8分09秒もかかってしまっています。
それでも2位には入っているあたりがさすがですが。
3位には堀端宏行選手(旭化成)が入りました。
接触の影響もあったのか、35km以降が失速気味なのが残念ですが、しかし、2時間09分25秒と旭化成の選手では3年ぶりに2時間10分を切りました。
ちなみに堀端選手、2時間10分を切った日本選手としては史上もっとも背が高い選手となりました。
4位には中本健太郎選手(安川電機)が2時間09分31秒で入りました。
中本選手も自己記録更新。ちなみに安川電機初の2時間10分切です。
5位はカンゴゴ選手(ケニア)
一時はずっと3位を走っていたのですが、35km以降に失速。40kmあたりで堀端選手にかわされ、競技場手前で中本選手にもかわされてしまいました。
6位は今井正人選手(トヨタ自動車九州)。
今回のレースについては、あまり今井選手についてコメントしたくはありません。
故意ではないとは思うものの、どうしたって否定的な書き方をせざるを得ないので。
7位は吉井賢選手(SUMCO)が2時間10分45秒で入りました。吉井選手はSUMCO史上最高タイム。
8位には糟谷悟選手(トヨタ紡織)が2時間11分17秒で入りました。
9位は林昌史選手(ヤクルト)が2時間11分19秒で入りました。先頭集団から25kmよりも前に遅れてしまったので、あまりいい結果は出ないかと思ったのですが、招待選手としての意地を見せましたね。ラストの2.195kmは6分49秒とさすがの走り。
10位は五ヶ谷宏司選手(JR東日本)が2時間12分07秒で入りました。
一番遅いラップが25kmから30kmの16分09秒とまとめており、日本選手の中ではもっとも平均的な速度で走ったといえそうです。
最後の2.195kmは6分41秒とおそらく日本人選手の中で最速だったのではないでしょうか?
五ヶ谷選手は今回が初マラソンでまだ23歳。今後に期待したいですね。
そういえば今回新人賞を受賞されたそうです。
有名どころでは
新井広憲選手(中国電力)が2時間12分27秒で11位。
佐々木悟選手(旭化成)が2時間12分42秒で14位。
瀬戸智弘選手(カネボウ)が2時間15分57秒で24位。
菅谷宗弘選手(トヨタ自動車)が2時間17分54秒で30位
佐藤慎悟選手(日清食品)が2時間18分54秒で33位。
飛松誠選手(安川電機)が2時間20分55秒で39位。
高橋謙介選手(トヨタ自動車)が2時間21分47秒で41位。
…2時間21分47秒といえば、昔、高橋尚子選手がバンコクのアジア大会で10分差をつけての優勝をした時のタイムですね。
家谷和男選手(山陽特殊製鋼)が2時間24分50秒で69位。
序盤そこそこの走りをしてテレビにも映っていた下里和義選手(小森コーポレーション)は2時間27分40秒で93位でした。
今回のびわ湖は全体的にはいいレースだったのではないかと思います。
次回に希望が持てる結果といえそうです。
※3月13日午前1時20分ごろ一部修正しました。

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