関東インカレの話
21日と22日に行われた後半の話を。
〜21日の話〜
〜女子〜
女子走幅跳では昨年の日本インカレ2位の中野瞳選手(筑波大)が6m18(-0.5)で優勝。中野選手は3連覇達成。
昨年の日本ジュニア選手権2位の清水珠夏選手(中央大)が6m14(+2.1追い風参考)で2位。
清水選手は1回目に6m08(+0.3)でトップに立つと、途中中野選手に逆転はされたものの、5回目には6m13(+2.0)をマーク。6回目も追い風参考ではありますが6m14と最後まで粘りましたね。
女子やり投では昨年の日本ジュニア選手権2位の宮本紀澄選手(日体大)が51m30で優勝。
2位には田上恵選手(国士舘大)が51m21、3位には柴奏子選手(筑波大)が51m15と接戦でしたね。
女子5000mでは篠塚麻衣選手(中央大)が16分27秒88で優勝。2900mくらいでトップに立つと、そのまま徐々に後続との差を広げ、最後は独走でしたね。
ペースとしては3:20、6:39、9:58、13:14とわりとイーブンだったのですが、暑かったせいか徐々に遅れていく選手が多かったですね。
2位には高田晴奈選手(白鴎大)が16分37秒66で入りました。
高田選手は4200あたりで3位にあがり、4600mあたりで2位に浮上、そして2位をキープしてゴール。
昨年優勝の伊澤菜々花選手(順大)は16分42秒70で4位でした。
女子10000mWでは昨年の世界ジュニア選手権3位の岡田久美子選手(立教大)が46分37秒85で連覇達成。2位に2分以上の差をつける圧勝でしたね。
女子4×100mRでは筑波大学が45秒73で優勝。
風が強かったせいか、あまりタイムは伸びなかった感じですね。
〜男子1部〜
男子3000mSCでは昨年の日本ジュニア選手権を制した山口浩勢選手(城西大)が8分53秒74で優勝。連覇達成ですね。
2位には丹治史弥選手(筑波大)が8分55秒82で続き、3位に代田修平選手(中央大)が8分56秒84、4位に伏島祐介選手(山梨学院大)が8分56秒92で入りました。
序盤、積極的に引っ張った市田宏選手(大東大)は9分14秒13で10位。
ゴール直前で工藤皓平選手をかわす粘りを見せました。
男子円盤投では昨年の日本選手権2位の堤雄司選手(国士舘大)が51m48で優勝。
堤選手は3連覇達成。6投目が結構とんだように見えたのですが、惜しくもファールでした。
2位には昨年の日本インカレ3位の小野真弘選手(筑波大)が49m65で入りました。小野選手は昨年に続いての2位。
やり投を制したディーン元気選手(早稲田大)が46m73で6位に入っていますね。
男子走幅跳は若干追い風参考が多すぎる感じではありましたが、総じて追い風だったので、比較的記録には恵まれましたね。
1回目にいきなり小西康道選手(東海大)が7m55(+2.4追い風参考)をマーク。
その後、昨年の日本選手権5位の皆川澄人選手(東海大)が7m50(+0.1)をマークするなど1回目からレベルの高い争い。
2回目に昨年インターハイ3位の嶺村鴻汰選手(筑波大)が7m45(+3.5追い風参考)で3位に浮上。
2回目終了時点での順位
7m55 小西康道
7m50 皆川澄人
7m45 嶺村鴻汰
7m43 今井佑
7m38 有田壮志
7m37 林風汰
7m35 日浦誠治
7m33 辻将也
-----------------------------8
7m32 今泉真人
7m31 西航司
7m30 岡村健太
7m28 本橋勇希
7m28 西海亮
と7m30あたりに密集。
3回目
まず岡村健太選手。7m08と記録を伸ばすことができず、ここで競技終了。
続いて昨年の日本インカレ8位の辻将也選手(大東大)。ここで7m58(+1.4)をマーク。一気にトップに立ちます。
その後、一人置いて小西康道選手。7m66(+5.1追い風参考)ですぐにトップを奪い返します。
林風汰選手は7m31で記録を伸ばせず、7m37でこの時点で7位。
本橋勇希選手(国士舘大)が7m35(+1.4)をマークし、暫定8位となり望みをつなぎます。
今井佑選手はファール。
それまで2連続ファールだった戸谷隼人選手が7m39(+0.9)をマークして7位に浮上。
本橋選手は残念ながらここで競技終了が確定。
その後皆川澄人選手が7m66(+1.9)をマーク。小西選手とはセカンド記録の差で皆川選手が2位に。
この後の選手は記録を伸ばせず、結局3回目までの順位は
7m66 小西康道
7m66 皆川澄人
7m58 辻将也
7m45 嶺村鴻汰
7m43 今井佑
7m39 戸谷隼人
7m38 有田壮志
7m37 林風汰
となり4回目に。
4回目では戸谷隼人選手が7m49(+2.7追い風参考)をマークして4位に浮上。
皆川澄人選手が7m66(+2.9追い風参考)をマークしてセカンド記録の差で今度は皆川選手が1位に。
小西選手はファール。
5回目
林風汰選手が7m52(+2.8追い風参考)で4位に浮上。
有田壮志選手が7m46(+1.0)で6位浮上。
そして嶺村鴻汰選手が7m70(+2.8追い風参考)の大ジャンプ。白旗が上がった瞬間からガッツポーズをするほどの出来。ここで嶺村選手がトップに立ちます。
辻選手は7m38で記録を伸ばせず、皆川選手と小西選手はファール。
6回目
林選手は7m46(+1.0)で記録を伸ばせず。しかし7m46はあと2cmで自己記録というなかなかの結果。
有田選手はパス。
戸谷隼人選手は7m53(+1.9)で林選手をわずかに上回り5位に。
今井選手は記録を伸ばせず。
嶺村選手は最後に7m55(+1.2)。記録は伸ばせませんでしたが、公認の記録としてはまずまずの結果。
皆川選手が7m54(+1.4)、小西選手は7m63(+2.3追い風参考)で結局記録は伸ばせず、嶺村選手の優勝。
嶺村選手は6回すべてファールなし。風が変化する中で、跳びにくいコンディションだったと思うのですが、うまく合わせてきましたね。
2位の皆川選手と3位の小西選手はファールしたジャンプ以外はすべて7m50以上と安定感はすごかったですね。
男子4×100mRでは中央大が39秒30で優勝。
慶応が39秒63で2位。早稲田が39秒78で3位。
慶応がこの種目で早稲田に勝つのは随分久しぶりなのではないでしょうか?
〜男子2部〜
男子3000mSC
序盤は南雲誠選手(創価大)が引っ張り、1000mのあたりで板屋祐樹選手(中央学院大)がトップに。
その後、見形駿介選手(亜大)が追いつき、2000mをトップで通過。
しかしその後佐藤舜選手(上武大)が見形選手をかわすと、そのまま逃げ切り、結局佐藤選手が8分52秒95で優勝。
見形選手は2位でした。しかし、見形選手は8分55秒95の自己新。表彰台でも笑顔でしたね。
板屋選手が9分00秒79で3位、序盤引っ張った南雲選手は9分12秒25で6位でした。
男子4×100mRでは上武大学が40秒72で優勝。
小谷野春選手をアンカーにおいた横浜国立大学が40秒77で2位に入りました。
〜22日の話〜
〜男子1部〜
男子200mがすごかったですね。
昨日の予選では強い向かい風でタイムが出なかった200mですが、今日は風もおさまり、素晴らしいレベルの戦いに。
100mを制した川面聡大選手(中央大)が世界選手権のA標準突破となる20秒56(0.0)で優勝。
2位の小林雄一選手(法政大)もA標準を破る20秒59をマークしました。
さらに山縣亮太選手(慶応大)が日本ジュニア歴代4位となる20秒62をマーク。
さらに羽根聖也選手(日体大)が20秒78、小林靖典選手(法政大)が20秒95と5位までが20秒台という非常にレベルの高い争いでした。
おそらくこの5人は自己新ですね。
そこでこんなものを
男子200m 関東インカレパフォーマンス歴代10傑
20.35(+1.2) 高平慎士(順大) 2006年1位
20.35(+1.2) 塚原直貴(東海大) 2006年2位
20.46(+0.4) 藤光謙司(日大) 2006年予選
20.50(+0.4) 塚原直貴(東海大) 2006年予選
20.56(+0.0) 川面聡大(中央大) 2011年1位
20.58(-0.2) 藤光謙司(日大) 2007年1位
20.59(+0.0) 小林雄一(法政大) 2011年2位
20.62(+1.9) 田岡洋和(国士館大) 2006年予選
20.62(+0.0) 山縣亮太(慶応大) 2011年3位
20.64(+0.4) 高平慎士(順大) 2006年予選
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2006年もすごかったのですが、おそらく全体的に見れば今年も負けていないのではないかと思います。
男子800mでは昨年の日本選手権5位の岡昇平選手(順大)が1分51秒68で優勝。
昨年の日本インカレ2位の中村康宏選手(筑波大)が1分52秒68で2位。
昨年のこの大会の覇者で、昨年の日本選手権2位の粟津良介選手(明治大)は1分52秒75で3位でした。
男子5000mでは藤本拓選手(国士舘大)が13分49秒69で優勝。藤本選手は連覇達成。
2位には村澤明伸選手(東海大)が13分49秒91で入りました。
ベンジャミン選手(日大)は14分03秒57で7位、10000mを制した早川翼選手(東海大)は14分03秒66で8位でした。
八木沢元樹選手(明治大)は14分22秒20で18位でした。
皆川雄太選手(法政大)は15分12秒37で30位。
男子ハーフマラソンは田村優宝選手(日大)が1時間05分11秒で優勝。
8位に田村優典選手(城西大)が1時間06分24秒で入り、兄弟入賞。
男子400mHではすでにA標準を突破している岸本鷹幸選手(法政大)が50秒09で優勝。連覇達成ですね。
2位には水野龍彦選手(日体大)が50秒36で入りました。
昨年のインターハイを制した加藤誠也選手(筑波大)が51秒76で6位に入っていますね。
男子棒高跳は昨年の日本選手権2位の笹瀬弘樹選手(早稲田大)が5m20で優勝。笹瀬選手は連覇達成。
昨年の日本ジュニア選手権を制した川島優選手(慶応大)が5m20で2位。これは慶応大新記録だそうです。
昨年のインターハイを制した桜井駿選手(日大)が5m10で4位に入っていますね。
上野伊織選手(城西大)は4m80で9位となり、惜しくも入賞ならず。
男子砲丸投では宮内育大選手(日大)が16m93で優勝。宮内選手は連覇達成。ファールしたもの以外はすべて16m台後半と安定した投擲を見せました。
2位には菅原和紀選手(東海大)が16m52で入り、3位には鈴木悠平選手(日大)が16m10で入るなど3人が16mを突破。
女子200mでは伴野里緒選手(青学大)が24秒44(-1.4)で優勝。
100mHを制した紫村仁美選手(早稲田大)が24秒56で2位に入りました。
女子800mでは吉澤彩夏選手(日体大)が2分05秒94で優勝。
昨年の覇者・真下まなみ選手(筑波大)が2分06秒37で2位。
女子400mHでは米田知美選手(中央大)が57秒10の好タイムで優勝。
予選で素晴らしいタイムを出した矢野美幸選手(中央大)が57秒27で2位。
吉良愛美選手が58秒89で4位に入るなど、中央大が大活躍でしたね。
女子400mH 関東インカレ パフォーマンス歴代10傑
56.94 田子雅(中央大) 2010年1位
57.10 米田知美(中央大) 2011年1位
57.27 矢野美幸(中央大) 2011年2位
57.54 田子雅(中央大) 2010年予選
57.71 湯野真由美(筑波大) 2003年1位
57.79 田子雅(中央大) 2009年1位
58.17 田子雅(中央大) 2008年1位
58.26 矢野美幸(中央大) 2011年予選
58.28 津留加奈(早稲田大) 2009年2位
58.36 猪狩靖子(東学大) 1999年1位
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若干あやしい部分はありますが。
こうしてみると中央大が強いですね。
時間が遅いので今日はここまで。
※関西インカレの話に少し追加しました。

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