〜四国地区大会の話〜
18日から20日にかけて行われた四国地区大会の話。
〜18日の話〜
男子走幅跳では香川県大会を制した岡本理紀斗選手(英明)が7m10(+0.7)で優勝。
岡本選手は2年ぶりの優勝ですね。また3年連続のインターハイ出場権獲得。
昨年この大会を制した上甲涼平選手(宇和)は6m61(+0.8)で8位となり、インターハイ出場はなりませんでした。
男子棒高跳では米原博章選手(観音寺一)が4m80で優勝。
今季5mを突破している有明徹也選手(観音寺中央)は4m60で3位でした。
6位までを香川勢が占めるというわりとありがちな展開でした。
男子100mでは愛媛県大会を制した宮内康成選手(松山北)が10秒97(-0.9)で優勝。
宮内選手は予選では10秒86(+1.8)をマークしています。
ただ宮内選手のベストを考えると大会記録(10秒61)の更新も期待できただけに、思ったより記録は出ませんでしたね。気象条件の問題でしょうか?
男子400mでは高知県大会を制した田村公選手(土佐)が48秒43で優勝。
戒田規彰選手(大洲)が48秒73で2位に入りました。
昨年優勝で、愛媛県大会を制した越智泰勢選手(川之江)は48秒77で3位。
女子1500mでは岡田唯選手(美馬商)が4分27秒48で優勝。
岡田選手は2年ぶりのインターハイ出場権獲得。またこの種目を徳島県の選手が制するのは史上初。
6位の通過ラインが4分31秒82と四国大会としてはかなり高い通過ラインでしたね。
〜19日の話〜
男子やり投では香川県大会を制した久保田真吾選手(観音寺一)が60m59で優勝。久保田選手は自己新ですね。
男子3000mSCでは山下智貴選手(松山北)が9分17秒21で優勝。
鈴木洋平選手(新居浜西)が9分18秒12で2位、山下克尚選手(宇和)が9分19秒23で3位と、愛媛県の2年生が1位から3位までを占めるという面白い結果になりました。
女子100mでは小山晶選手(鳴門)が12秒17(-0.8)で優勝。2位に0秒32差の圧勝でした。また小山選手は連覇達成です。小山選手は予選では12秒16(+0.2)をマークしていますね。
女子400mHでは浦田真莉子選手(松山東)が60秒81で圧勝。自身の持つ大会記録を更新し、連覇達成。
2位に3秒61差というのは四国地区の競技人口が少ないとはいえ、驚異的ですね。
また浦田選手は前日の400mも制しており、2冠達成。
女子やり投では佐藤ひめか選手(坂出)が43m12で優勝。
2位には愛媛県大会を制した森香奈江選手(今治明徳)が42m51で入りました。
40mを超えたのが5人というのは四国大会では史上最多でした。
〜20日の話〜
男子三段跳にはこの種目では今季ランクトップで、走幅跳を制した岡本理紀斗選手(英明)が5回目に15m16(+0.4)を跳んで逆転優勝。
2位には1回目に自己新の15m00(+0.6)を跳んだ椢原功輝選手(鳴門)が入りました。
今年のインターハイの地区大会で公認での15m突破者が二人出たのは今のところ四国大会だけですね。
これはかなり珍しいことなのではないでしょうか。
男子砲丸投では昨年の国体少年Bで中学新記録をたたき出した武田歴次選手(生光学園)が15m26で優勝。
自己記録には届きませんでしたが、1年生ながら15m台を安定して投げられるというのがすごいですね。
2位には香川県大会を制した岡田翔吾選手(観音寺中央)が15m03で入りました。
3位には荻田知明選手(観音寺一)が14m75で入り、岡田選手と荻田選手は3年連続のインターハイ出場権獲得。
男子200mでは100mを制した宮内康成選手(松山北)が21秒85(-1.1)で優勝。宮内選手は2冠達成。リレーも含めると3冠達成ですね。
100mでも2位に入った上田大貴選手(済美)が21秒96で2位に入りました。
男子800mでは400mで2位に入った戒田規彰選手(大洲)が1分54秒34で優勝。
戒田選手は昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
女子200mでは100mを制した小山晶選手(鳴門)が24秒96(-0.2)で勝ちました。
小山選手は2冠達成。
女子3000mでは1500mを制した岡田唯選手(美馬商)が9分29秒35で優勝。
この大会で9分30秒を切るのは9年ぶりの快挙。
女子砲丸投では香川県大会を制した山本舞選手(観音寺中央)が13m55で優勝。
山本選手は3年連続のインターハイ出場権獲得。
2位には徳島県大会を制した居川汐里選手(生光学園)が12m88で入りました。
〜中国地区大会の話〜
17日から19日にかけて行われた中国地区大会の話
〜17日の話〜
男子400mでは藤井宏樹選手(福山誠之館)が48秒33で優勝。
岡山県大会を制した友安太陽選手(玉野光南)が48秒38で2位。藤井選手と智靖選手は自己新ですね。
広島県大会を制した北村将之選手(皆実)は48秒98で3位でした。
男子1500mでは広島県大会を制した李選手(広島国際学院)が3分55秒37で優勝。
1位から8位までが1秒56差と比較的接戦でしたね。
2位には島根県大会を制した永和悠貴選手(出雲工)が3分55秒39で入りました。
7位の鳥山賢選手(岡山城東)はインターハイ出場はなりませんでしたが、3分56秒55の自己新をマーク。
しかし、このタイムでインターハイに届かないのは気の毒ですね。
※李選手のフルネームを入力すると文字化けしたため、23日23時55分ごろ訂正しました。
男子棒高跳では福井広葉選手(倉吉総合産)が4m60で優勝。
2位には1年生の来間弘樹選手(大社)が4m50で入りました。
男子砲丸投では広島県大会を制した藤岡琢也選手(西条農)が14m71で優勝。昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
藤岡選手は自己新ですね。
山口県大会を制した村上昴選手(徳山商工)が14m52で2位に入りました。
女子走高跳では5人が1m62をクリアするレベルの高い争い。
1m65をクリアした新田梓選手(沼田)が優勝。
2位には1m62を一発でクリアした萩原くらら選手(倉吉東)が入りました。
新田選手、萩原選手はともに昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
女子やり投は激戦。
鳥取県大会を制した期待の1年生・田中晴菜選手(倉吉総合産)が1投目に44m96でトップに立ちます。
広島県大会を制した谷尻桃子選手(御調)が41m25で2位につけます。
3投目を終わった段階で田中選手が1位、谷尻選手は44m30で2位、林原清楓選手(御調)が41m38で3位、岡山県大会を制した久世生宝選手(倉敷中央)が41m37で4位となります。
5投目に久世選手は43m55を投げて3位に浮上。
田中選手は4投目5投目をパス。
6投目、久世選手は45m28を投げてトップに立ちます。
そのあと谷尻選手が45m95を投げてトップに。
田中選手は再逆転をかけて最後の投擲に挑みますが、ファールとなってしまい、逆転はならず。
しかし1年生ながら3位に入る健闘でしたね。
優勝した谷尻選手は昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
女子400mでは坪浦諒子選手(県立広島)が56秒87で勝ちました。
女子1500mでは前川祐紀選手(鳥取中央育英)が4分26秒54で優勝。
鳥取中央育英の選手がこの種目を制するのは山根朝美選手(当時は由良育英)以来7年ぶりの快挙。
2位には菅華都紀選手(興譲館)が4分26秒80で入りました。
女子5000mWでは岡崎希実選手(興譲館)が23分49秒49で優勝。2位に51秒差をつける圧勝でした。
なお岡崎選手は世界ユースの代表に選ばれましたね。
〜18日の話〜
男子100mでは山口県大会を制した小笹幸平選手(西京)が10秒55(+1.1)の自己新で優勝。
2位には渡邊壮史選手(岡山工)が10秒63で入りました。
日本選手権8位の北村拓也選手(皆実)は10秒66で3位。北村選手は3年連続のインターハイ出場権獲得ですね。
男子5000mではディランゴ選手(世羅)が13分44秒61の大会新で圧勝。連覇達成ですね。
2位には馬場翔大選手(倉敷)が14分26秒61で入りました。馬場選手も昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
3位には島根県大会を制した佐藤孝哉選手(出雲工)が14分28秒19の自己新で入りました。
岡山県大会を制した徳永照選手(倉敷)は14分45秒55で5位でした。
倉敷は藤井孝之選手が14分51秒11で6位に入り、3人ともインターハイ出場権獲得を果たしました。
男子400mHでは広島県大会を制した山本明選手(広島工大高)が52秒84で優勝。
2位には島根県大会を制した佐々木拓選手(松江北)が52秒97で入りました。
400mを制した藤井宏樹選手(福山誠之館)が53秒82で3位に入っていますね。
男子走高跳では2m00を1回で決めた石橋健選手(大社)が優勝。
2位には2回目でクリアした前田直哉選手選手(沼田)が入りました。
昨年優勝の名和田秀司選手(山口県桜ヶ丘)は1m94で3位。
男子やり投は松谷昂星選手(浜田商)が67m96で圧勝。
優勝を決めた後の6回目でさらに記録を伸ばしたというのがすごいですね。
パスした5回目以外はすべて2位の記録を上回る圧倒的な投擲を見せました。
男子八種競技では佐々木達也選手(沼田)が中国高校新記録となる5443点で優勝。
2位の梅垣勇人選手(玉野光南)も従来の大会記録を上回る5363店の好記録をマークしました。
女子100mには昨年のインターハイを制した青木益未選手(創志学園)が登場。
予選で12秒09(+0.8)をマークすると、準決勝では大会新となる11秒90(+1.8)をマーク。
決勝では11秒93(+2.0)と高いレベルのパフォーマンスをそろえました。
又2位には仁尾友美選手(倉敷中央)が12秒02で入りました。
3位には高木柚香莉選手(中村女)が12秒04で入るなどレベルの高い争いでしたね。
そこでこんなものを。
中国地区大会 パフォーマンス歴代10傑
11.90(+1.8) 青木益未(創志学園) 2011年準決勝
11.92(+1.7) 岡山沙英子(沼田) 2000年1位 松江
11.93(+2.0) 青木益未(創志学園) 2011年1位
11.99(+2.0) 森田知沙(皆実) 2002年1位 広島
11.99(+0.0) 青木益未(創志学園) 2010年準決勝
12.02(-0.2) 青木益未(創志学園) 2010年1位
12.02(+2.0) 仁尾友美(倉敷中央) 2011年2位
12.04(+2.0) 高木柚香莉(中村女) 2011年3位
12.05(+0.9) 仁尾友美(倉敷中央) 2011年準決勝
12.09(+0.8) 青木益未(創志学園) 2011年予選
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実は6位以下はかなり怪しいです。というわけでまあこんなものくらいで考えてください。
そういえば青木選手は世界ユースの代表に選ばれましたね。
女子3000mではS.ワイリム選手(世羅)が9分03秒89で優勝。これは大会新。
2位には菅華都紀選手(興譲館)が9分09秒53で入りました。
また岡未友紀選手(興譲館)が9分15秒48で3位に入るなどレベルの高い争い。
1500mを制した前川祐紀選手(鳥取中央育英)が9分20秒49で4位に入っていますね。
また明石伊央選手が9分33秒27で6位に入ったため、興譲館は3人ともインターハイ出場権獲得。
この結果、インターハイの中国大会におけるパフォーマンス10傑がこんな感じに。
女子3000m 中国大会パフォーマンス歴代10傑
9:03.89 S.ワイリム(世羅) 2011年1位 山口
9:08.86 新谷仁美(興譲館) 2005年1位 岡山
9:09.53 菅華都紀(興譲館) 2011年2位 山口
9:11.06 赤松眞弘(興譲館) 2010年1位 布勢
9:11.63 菅華都紀(興譲館) 2010年2位 布勢
9:15.48 岡未友紀(興譲館) 2011年3位 山口
9:16.01 新谷仁美(興譲館) 2004年1位 浜山
9:16.23 小原怜(興譲館) 2008年1位 岡山
9:16.23 S.ワイリム(世羅) 2010年3位 布勢
9:17.25 B.ムソーニ(世羅) 2007年1位 広島広域
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菅華都紀選手も世界ユースの代表に選ばれましたね。
女子400mHでは高橋緋奈選手(倉敷中央)が61秒79で圧勝。
400mを制した坪浦諒子選手(県立広島)が63秒12で2位に入っていますね。
女子4×100mRは100m2位の仁尾選手、400mHを制した高橋選手を擁する倉敷中央が47秒23で圧勝。
女子走幅跳は森岡美紅選手(岡山操山)が5m88(+1.3)で勝ち、昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
森岡選手は自己新ですね。
女子円盤投では山口県大会を制した幸田あみ選手(徳山商工)が40m07で勝ちました。
〜19日の話〜
男子200mでは100m2位の渡邊壮史選手(岡山工)が21秒52(-0.2)で優勝。
100mを制した小笹幸平選手(西京)が21秒59で2位に入りました。
山口県大会を制した横山佳佑選手(田部)が21秒64で3位。
男子110mHでは川崎竜太選手(尾道商)が大会歴代2位に当たる14秒52(+0.4)の好タイムで優勝。
2位には櫻井秀樹選手(美作)が14秒74で入りました。
5位までが14秒台とレベルの高い争いでしたね。
男子3000mSCでは宮城壱成選手(世羅)が9分01秒56の好タイムで優勝。
2位には津田修也選手(山口)が9分05秒80で入りました。
3位には河名真貴志選手(世羅)が9分05秒99で入り、通過ラインは驚異の9分08秒46!!!!!
きちんと調べていませんが中国地区としては史上最高レベルではないでしょうか?
永和悠貴選手(出雲工)は9分13秒16をマークしながらもこの種目ではインターハイ出場はなりませんでした。
男子円盤投では安部宏駿選手(玉野光南)が48m37の中国高校新記録で圧勝。
1回目こそファールだったものの2回目に46m19を投げてトップに立ち、さらに記録を伸ばしての勝利でした。
2位には砲丸投を制した藤岡琢也選手(西条農)が42m00で入りました。
3位にはやり投を制した松谷昂星選手(浜田商)が39m93で入っていますね。松谷選手は砲丸投、円盤投、やり投の投擲3種目でインターハイ出場権獲得。
女子200mでは100mを制した青木益未選手(創志学園)が24秒56(-0.2)の大会新で圧勝。
100mでも2位の仁尾友美選手(倉敷中央)が25秒04で2位。
女子800mでは矢本桜子選手(興譲館)が2分08秒76という1年生としては好タイムで圧勝。
井上実乃里選手(出雲北陵)は2分18秒54で8位となり、3年連続のインターハイ出場権獲得はなりませんでした。
女子100mHでは走幅跳を制した森岡美紅選手(岡山操山)が14秒08(-0.2)の好タイムで優勝。
2位には400mHを制した高橋緋奈選手(倉敷中央)が14秒11で入りました。
3位には昨年の全日中四種競技を制した福部真子選手(皆実)が14秒15で入るなど非常にレベルの高い争いでした。
インターハイ中国地区大会 パフォーマンス歴代5傑
14.04(+1.3) 中山ゆかり(松江北) 2006年1位 山口
14.08(-0.2) 森岡美紅(岡山操山) 2011年1位 山口
14.11(-0.2) 高橋緋奈(倉敷中央) 2011年2位 山口
14.14(+1.3) 阿部麻奈美(岡山東商) 2006年2位 山口
14.15(-0.2) 福部真子(皆実) 2011年3位 山口
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データが足りなかったので5傑。
女子七種競技では厨子遥選手(鳥取城北)が4499点で優勝。
堀之内舞選手(倉敷中央)が4463点で2位と激しい争いでした。
走高跳を制した新田梓選手(沼田)が4027点で3位に入っていますね。
時間が遅いので今日はここまで。

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