〜大阪府の話〜
27日から29日にかけて行われた大阪府の話
〜27日の話〜
女子やり投では瀧川寛子選手(東大阪大敬愛)が49m75で優勝。
ファールになった5投目以外は、すべて45mを上回るという非常に高いレベルの投擲を見せました。
2位には本岡那菜選手(薫英女学院)が43m40で入りました。本岡選手はファールなしで、すべての投擲で40m突破。これもすごいですね。
6位の藤原愛里選手(泉陽)が41m24と高い通過ラインとなりました。
ただ、6位と7位に少し差があったので、40m突破者も6人でした。
女子走高跳では昨年の国体少年共通で4位に入った高橋花梨選手(大塚)が1m66で優勝。
昨年優勝の広田咲子選手(東大阪大敬愛)が1m63で2位に入りました。
10位までが1m60をクリアするという非常にレベルの高い争いでしたね。
女子100mHでは決勝が2.7mの追い風参考になってしまったのが残念ですが、田中美調選手(東大阪大敬愛)が14秒06Wで優勝、上田繭選手(大阪)が14秒16で2位とレベルの高い争い。
田中選手は予選で14秒25(1.9)、上田選手は準決勝で14秒33(0.0)と公認でもまずまずのタイムをマークしています。
女子400mでは名倉千晃選手(東大阪大敬愛)が55秒93で優勝。この種目の東大阪大敬愛勢力の連勝を6に伸ばしました。
2位には昨年の日本ユース選手権を制した吉田奈生子選手(東大阪大敬愛)が56秒42で入り、東大阪大敬愛が今年も1位2位。東大阪大敬愛は荒金優奈選手が6位に入っており、今年も3人が近畿大会に進みました。
男子ハンマー投では堀健斗選手(東大阪大柏原)が60m17で優勝。
2位には松原拓矢選手(関西大倉)が57m09で入りました。
昨年ほどではなかったものの、今年もかなりレベルが高かったですね。
男子110mHでは札場大輝選手(東大阪大柏原)が14秒88(+0.2)で優勝。
2位に0秒35差の圧勝でした。
男子走幅跳では神前祐貴選手(桃山学院)が7m21(+0.8)で優勝。
神前選手は自己新ですね。
〜28日の話〜
女子走幅跳では昨年の日本ユース選手権5位で、三カ国交流ジュニア室内でも好調だった森本麻里子選手(太成学院)が5m75(+0.6)で優勝。森本選手は連覇達成ですね。
2位には秋田葉月選手(大阪)が5m64(+1.4)で入りました。
女子400mHは予選から決勝まで3レースが同じ日というこの種目としては比較的過酷なスケジュールだったにもかかわらず、好記録が続出。
予選2組で王子田萌選手(関西大倉)が62秒28をマーク。
すると予選4組では和久沙織選手(近大附)が63秒29、予選5組では稲本望花選手(東大阪大敬愛)が63秒02と本当に3本走れるのか、というくらいのタイムが続出。極め付きは昨年の日本ユース選手権7位の田中美調選手(東大阪大敬愛)で予選からいきなり大会新となる60秒46をマーク。
準決勝でもこのすさまじい戦いは続き、
1組で田中美調選手は60秒11とさらに記録を更新。
2組では王子田萌選手(関西大倉)が62秒26とわずかにタイムを伸ばしてきました。
この組は白石萌選手(大塚)が63秒17、宮脇悠選手(東大阪大敬愛)が63秒30とこれだけで十分に普通の県大会の決勝に匹敵するレベルでした。
3組では稲本望花選手(東大阪大敬愛)が62秒71とこちらも好記録。
そして決勝。3本目で疲労もあるはずなのですが、これがまたすごい戦いに。
田中美調選手が59秒93で優勝。この日だけで3度目の大会記録更新。
王子田萌選手が61秒61。これで優勝できないというのがすごいですね。
さらに和久沙織選手が61秒90、稲本望花選手が61秒94と62秒を切っても4位というとんでもないレベルに。
ちょっとこんなものを作ってみました。
インターハイ大阪府予選 女子400mH パフォーマンス歴代30傑
59.93 田中美調(東大阪大敬愛) 2011年1位
60.11 田中美調(東大阪大敬愛) 2011年準決勝
60.46 田中美調(東大阪大敬愛) 2011年予選
60.56 三木汐莉(東大阪大敬愛) 2009年1位
60.59 米田知美(薫英女学院) 2008年1位
60.75 三木汐莉(東大阪大敬愛) 2008年2位
60.91 鹿島日雅里(薫英女学院) 2009年2位
61.61 王子田萌(関西大倉) 2011年2位
61.68 坪田愛(東大阪大敬愛) 2006年1位
61.79 米田知美(薫英女学院) 2008年準決勝
----------------------------------------------------------10
61.90 和久沙織(近大附) 2011年3位
61.94 稲本望花(東大阪大敬愛) 2011年4位
62.16 米田知美(薫英女学院) 2008年予選
62.26 王子田萌(関西大倉) 2011年準決勝
62.28 王子田萌(関西大倉) 2011年予選
62.33 高光麻未(東大阪大敬愛) 2007年1位
62.33 高光麻未(東大阪大敬愛) 2008年3位
62.51 鹿島日雅里(薫英女学院) 2009年準決勝
62.71 稲本望花(東大阪大敬愛) 2011年準決勝
62.91 鹿島日雅里(薫英女学院) 2008年4位
----------------------------------------------------------20
62.92 宮脇悠(東大阪大敬愛) 2011年5位
62.99 岡村春菜(柴島) 2008年5位
63.02 米田知美(薫英女学院) 2007年2位
63.02 稲本望花(東大阪大敬愛) 2011年予選
63.10 高光麻未(東大阪大敬愛) 2007年準決勝
63.17 白石萌(大塚) 2011年準決勝
63.24 和久沙織(近大附) 2011年準決勝
63.28 高光麻未(東大阪大敬愛) 2008年準決勝
63.29 和久沙織(近大附) 2011年予選
63.30 宮脇悠(東大阪大敬愛) 2011年準決勝
----------------------------------------------------------30
なんと半分が今年のパフォーマンスなのです。
例年がレベルが低いというのならともかく、大阪府はただでさえレベルが高いのに、今年はその中でもとりわけレベルが高かったというすさまじい現象を起こしています。
女子200mでは400mを制した名倉千晃選手(東大阪大敬愛)が24秒80(+1.1)で勝ちました。
男子砲丸投では昨年のインターハイ7位の北野貴士選手(近大附)が15m68で優勝。
2位にはハンマー投でも2位に入った松原拓矢選手(関西大倉)が15m04で2位に入りました。
昨年の全日中を制した岸本雄介選手(太成学院)が13m92で5位に入っていますね。
男子200mでは藤澤亮輔選手(大阪)が21秒54(+1.1)で優勝。
昨年の日本ユース選手権5位の新道拓朗選手(近大附)が21秒65で2位に入りました。
神庭湧也選手(近大附)が21秒88で3位、西田大選手(岸和田)が21秒94で4位と4人が21秒台とレベルの高いレースでした。
男子3000mSCでは今年の日本ジュニア選手権で2位に入った奥田祐介選手(関大北陽)が9分13秒85で優勝。
男子八種競技では廣田直人選手(東大阪大柏原)が5302点で優勝。
2位には砲丸投を制した北野貴士選手(近大附)が5253点で入りました。
3位には八巻輝力選手(太成学院)が5218点で入り、4位には溝田隆晃(関大北陽)が5105点と4人が5000点を超えるレベルの高い争い。
吉武誠司選手(鳳)が4982点で5位。この点数で近畿大会にいけないというのはすごいですね。
〜29日の話〜
女子5000mWでは今年の輪島のジュニア5kmW、および日本ユース選手権を制した山中真琴選手(星翔)が24分29秒21で優勝。
ジュニア選抜競歩石川大会で2位に入った濱田有希選手(桜宮)が24分43秒35で2位に入りました。
女子800mでは米田絵里選手(薫英女学院)が2分12秒14で優勝。連覇達成ですね。また米田選手は1500っも制しており、2冠も達成。
大宅楓選手(大塚)が2分12秒74で2位。
女子100mでは名倉千晃選手(東大阪大敬愛)が12秒18(+1.1)で連覇。
名倉選手はこれで400m、200m、100mの3冠達成。リレーも合わせると4冠達成ですね。
女子七種競技では金沢理恵選手(大阪成蹊女)が4388点で優勝。
山岡未与選手(東大阪大敬愛)が4268点で2位。
4位までが4000点突破というレベルの高い争いでした。
男子円盤投では谷口兼次郎選手(太成学院)が45m12で圧勝。ファールした投擲以外はすべて40mを超えてきました。
ハンマー投げを制した堀健斗選手(東大阪大柏原)が39m48で2位に入っていますね。
男子100mでは200mを制した藤澤亮輔選手(大阪)が10秒78(+0.2)で優勝。
藤澤選手は2冠達成。4×100mRも入れると3冠達成になりますね。
男子5000mでは山中秀仁選手(興國)が14分32秒68の大会新で勝ちました。
2位の馬野耀選手(清風)が14分56秒39と2位に23秒71の大差をつけていますね。
気象条件を考えれば、この記録は結構すごいですね。
〜兵庫県の話〜
台風の影響により27日〜30日の日程で行われた兵庫県の話。
〜27日の話〜
男子砲丸投では森下大地選手(滝川)が15m59で優勝。
2位には藤原祥晃選手(神戸科技)が15m17で入りました。
磯本昂甫選手(市尼崎)が15m00で3位と3人が15m突破。
この結果、インターハイの兵庫県予選におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
インターハイの兵庫県予選 男子砲丸投 パフォーマンス歴代10傑
15m68 ディーン元気(市尼崎) 2009年1位
15m59 森下大地(滝川) 2011年1位
15m32 前田奎(加古川東) 2008年1位
15m18 立野優貴(姫路商) 2006年1位
15m17 藤原祥晃(神戸科技) 2011年2位
15m13 ディーン元気(市尼崎) 2008年2位
15m06 地神弘幸(日生三) 2006年2位
15m06 磯本昂甫(市尼崎) 2011年3位
14m80 原友樹(長田) 2011年4位
14m76 古栗清貴(洲本) 2010年1位
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こうしてみると今年のレベルは結構すごいですね。
男子110mHでは昨年の日本ユース選手権4位の永田駿祐選手(市西宮)が14秒60(+0.9)の大会新で優勝。
2位には間處将太選手(滝川二)が14秒79で入りました。間處選手は予選、準決勝と、決勝と3本とも14秒台でまとめてきましたね。
3位には竹中勇人選手(滝川二)が14秒93と3位までが14秒台。昨年ほどではないものの、レベルの高い争いでしたね。
この結果、インターハイの兵庫県予選におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
インターハイ兵庫県予選 男子110mH パフォーマンス歴代10傑
14.60(+0.9) 永田駿祐(市西宮) 2011年1位
14.63(+1.4) 山根雅斗(関学) 2010年準決勝
14.63(+1.4) 山根雅斗(関学) 2010年1位
14.74(+1.4) 谷浩二朗(滝川二) 2010年2位
14.75(+1.3) 山根雅斗(関学) 2010年予選
14.77(+1.3) 間處将太(滝川二) 2011年予選
14.77(+1.2) 間處将太(滝川二) 2011年準決勝
14.78(-0.5) 西畑宏史(姫路商) 2000年1位
14.78(+1.8) 永田駿祐(市西宮) 2011年予選
14.79(+0.9) 間處将太(滝川二) 2011年2位
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若干あやしい部分はありますが。
昨年のと今年のでかなり埋められてますね。
男子1500mでは山本雄大選手(須磨学園)が3分57秒98で優勝。
樋上滝太朗選手(須磨学園)が3分59秒80で2位、仲村尚毅選手(須磨学園)が4分00秒14で3位と続き、須磨学園が表彰台独占。
男子走幅跳では昨年の国体少年Bで4位に入った渡邉康裕選手(長田)が7m42(+2.8追い風参考)で優勝。
公認では6m73(+0.9)にとどまりましたが、公認になる風が2回しかない状態では仕方ないでしょう。
近畿大会では公認での自己記録更新が期待できそうですね。
男子ハンマー投では昨年の日本ユース選手権を制した中田直太選手(市尼崎)が56m92の大会新で優勝。
3回終わった時点で5位と前半は苦しみましたが、後半3回はすべて56mを超えてきましたね。
鈴木和真選手(松陽)が55m33で2位に入りました。
女子1500mでは昨年中学記録を更新した福田有以選手(須磨学園)が4分25秒41で優勝。
小林美香選手(須磨学園)が4分26秒46で2位に入っていますね。
女子100mHでは昨年の日本ユース選手権を制した飯田郁未選手(神戸龍谷)が14秒27(+0.7)で勝ちました。
飯田選手は予選では14秒18(+1.8)をマークしていますね。
女子走高跳では大柿知奈美選手(明石商)が1m65で優勝。
昨年の日本ユース選手権6位の西村莉子選手(滝川二)は1m55で4位タイでした。
女子やり投では昨年の日本ユース選手権4位の中島美穂選手(市尼崎)が45m78で優勝。
弦田れい愛選手(夙川)が43m35で2位に入りました。
〜28日の話〜
男子200mでは山田裕貴選手(姫路)が21秒53(0.0)で優勝。
2位には今井祐弥選手(香住)が21秒84で続きました。
5人が21秒台というレベルの高い争いでしたね。
男子400mHでは110mHで3位に入った竹中勇人選手(滝川二)が52秒85で優勝。連覇達成ですね。
松本岳大選手(加古川東)が53秒26で2位。松本選手は昨年に続いての2位ということで1位2位は昨年と同じ。
110mHで2位に入った間處将太選手(滝川二)が53秒86で3位に入っていますね。
男子3000mSCでは内村亮選手(市尼崎)が9分01秒19で優勝。2位に10秒近い差をつけました。
2位には池上龍介選手(姫路商)が9分15秒16で入っていますね。
女子200mでは丹羽野祐菜選手(園田)が24秒89(0.0)で優勝。
昨年の日本ユース選手権7位の小田垣亜樹選手(明石城西)が25秒20で2位に入っていますね。
小田垣選手は400mに続いての2位。
女子400mHでは西田文香選手(北摂三田)が61秒08で優勝。西田選手は前日の400mも56秒10で制しており、2冠達成。
2位から4位は62秒台という比較的レベルの高い争いでしたね。
女子円盤投では昨年の日本ユース選手権4位の加古ななみ選手(市尼崎)が40m77で優勝。
松井玲奈選手(飾磨工)が40m07で2位に入りました。
〜29日の話〜
台風の為、11時で競技が打ち切られて、30日に順延となり、決勝は男子5000mWだけが行われたようです。
その男子5000mWでは今年の日本ジュニア選手権10000mWで9位に入った澤田達也選手(飾磨工)が21分28秒60の大会新で圧勝しました。
〜30日の話〜
男子800mでは昨年のインターハイ3位で日本ユース選手権を制した新安直人選手(神戸科技)が1分54秒45で優勝。2位には村上昂暉選手(須磨学園)が1分54秒70で続き、井上隼輔選手(篠山鳳鳴)が同タイムの3位。
さらに昨年の全日中6位でこの大会の1500mで3位に入った仲村尚毅選手(須磨学園)が1分54秒86で4位と接戦でしたね。
男子5000mでは小川誉高選手(須磨学園)が14分31秒31で優勝。
2位から4位までを西脇工が占め、1500mを制した山本雄大選手が14分48秒45で6位と2強対決という感じでしたね。
男子三段跳では小林亮選手(兵庫)が14m38(+1.1)で優勝。
昨年の日本ユース選手権6位の立石匡選手(神戸)が14秒36(+1.8)で2位という接戦でした。
男子100mでは2.4mの追い風参考ではありますが、200mで2位に入った今井祐弥選手(香住)が10秒55Wで優勝していますね。
女子100mでは昨年の全日中100mHを制した中島ひとみ選手(夙川)が12秒08(+1.9)で優勝。
2位には200mを制した丹羽野祐菜選手(園田)が12秒12で入りました。
女子800mでは昨年の日本ユース選手権を制した中田美保選手(県西宮)が2分09秒01で優勝。
2位には1500mを制した福田有以選手(須磨学園)が2分09秒69で入りました。
昨年の全日中を制した澤井喜百選手(加古川東)が2分16秒06で4位に入っていますね。
時間がやばいので今日はここまで。

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