インターハイの地区大会の話の続きです。
〜近畿地区大会の続き〜
初日の話だけ書いて、そのあとかけていなかった近畿大会の話の続きを。
〜17日の話〜
男子100mでは奈良県大会を制した塚本和也選手(平城)が10秒54(+0.2)で優勝。塚本選手はこれで3年連続のインターハイ出場権獲得。
昨年の全日中200m2位で京都府大会を制した期待のルーキー・桐生祥秀選手(洛南)が10秒73で2位に入りました。
男子1500mでは山本雄大選手(須磨学園)が3分53秒91で優勝。
中村尚毅選手が3分56秒19で2位、樋上滝太朗選手が3分56秒36で3位に入り、須磨学園が表彰台独占。
男子4×100mRでは滝川二が40秒86で優勝。連覇達成ですね。
インターハイでも連覇となるでしょうか?
2位には洛南が41秒07で入りました。
男子棒高跳では堀田早人選手(東大阪大柏原)が4m90で優勝。
2位には日置健也選手(東大阪大柏原)が4m80で入りました。東大阪大柏原は内野真静選手が4m70で4位に入ったため、3人ともインターハイ出場権獲得。
男子砲丸投では兵庫県大会を制した森下大地選手(滝川)が15m88で優勝。
2位には大阪府大会を制した北野貴士選手(近大附)が15m60で入りました。
3位には和歌山県大会を制した新谷勇選手(日高)が和歌山県高校新となる15m59で入りました。
4位には奈良県大会を制した福井栄治選手(添上)が同じ15m59で入りました。
ちなみに新谷選手のセカンド記録は15m46、福井選手は15m39とセカンド記録も接戦でしたね。
7位までが15mを突破。10位までが14m50を突破するなどレベルの高い争いでした。
昨年の全日中を制した注目の1年生の岸本雄介選手(太成学院)は14m38で11位となり、4回目以降に進めませんでした。
男子八種競技では今年高校記録をたたき出した田中新也選手(洛南)が5695点の大会新記録で優勝。
2位には八巻輝力選手(太成学院)が5373点で入りました。八巻選手は1日目終了時点では6位でしたが、大きく追い上げて2位浮上。
3位には廣田直人選手(東大阪大柏原)が5323点で入り、前半2位の北野貴士選手(近大附)が5270点で4位。北野選手は2日目は砲丸投をやりながら競技をこなしたわけですね。
前半3位の城野有希選手(洛南)は5208点をマークしながらも5位となりインターハイには届きませんでした。
10位までが5000点を超えるという非常にレベルの高い争いでしたね。
女子1500mでは日本選手権5位の福田有以選手(須磨学園)が4分18秒07で優勝。福田選手は自己新ですね。また、福田選手は世界ユースの代表にも選ばれました。
2位には日本選手権を制した小林美香選手(須磨学園)が4分19秒40で入りました。小林選手も自己新。
この結果、須磨学園歴代10傑がこんな感じに。
女子1500m 須磨学園歴代10傑 ※2011年6月17日まで
4:07.87 小林祐梨子 2006 5.06
4:16.90 横江里沙 2010 10.02
4:18.07 福田有以 2011 6.17
4:18.88 中新井美波 2008 6.20
4:19.19 広田愛子 2006 9.16
4:19.33 池田睦美 2009 7.30
4:19.40 小林美香 2011 6.17
4:19.85 村岡温子 2006 8.03
4:20.06 藪下明音 2009 7.30
4:20.86 高吉理恵 2006 7.01
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4分20秒を切った選手がこれだけいるというのもすごいですね。
3位以下もすごかったですね。
3位には池内彩乃選手(立命館宇治)が4分23秒30で入り、4位には米田絵里選手(薫英女学院)が4分23秒55と続き、6位の森本新菜選手(夙川)の4分23秒68というのは通過ラインとしては史上最高。
7位の竹内綾菜選手(奈良育英)が4分24秒34と7位までが4分25秒を切りました。竹内選手はインターハイ出場を逃したタイムとしては史上最高となりました。
これはすごいですね。
女子100mでは木村茜選手(京都橘)が11秒81(+0.1)で優勝。木村選手は2年ぶりに優勝。また、3年連続のインターハイ出場権獲得です。
予選11秒83(+0.5)、準決勝11秒98(-1.8)とこの日だけで11秒台3連発。
2位の北澤沙耶選手(西城陽)も12秒07と好タイムなのですが、木村選手がすごすぎて0秒26も差がついてしまいました。
ただ北澤選手、1年生でこのタイムはなかなかすごいことです。
女子走高跳では決勝に進んだ12人のうち11人が1m60を一発でクリア。
1m63も7人が一発クリア。
結局、上島みどり選手(花園)が1m72で優勝。
寺原万留々選手(鳥羽)が1m69まですべて1発クリアで2位。
3位には岩田未玲選手(草津東)が1m69で入りました。岩田選手は3年連続のインターハイ出場権獲得。
しかも記録はすべて1m69というかなり珍しい結果に。
4位には辻愛選手(添上)が1m69を2回目にクリアして入りました。
5位の高橋花梨選手(大塚)までが1m69をクリアするというすごい戦いでしたね。
女子円盤投では加古ななみ選手(市尼崎)が41m80で優勝。
序盤苦戦しますが、4回目以降の3回はすべて40mを突破してきました。
2位には松井玲奈選手(飾磨工)が40m95で入りました。
3位の辰巳紗也選手(五條)が40m05と3位までが40mを突破しました。
女子4×100mRでは100mを制した木村茜選手を擁する京都橘が46秒84で優勝。
夙川が46秒95で2位、東大阪大敬愛が47秒05で3位とレベルの高い争いでしたね。
〜18日の話〜
男子200mでは新道拓朗選手(近大附)が21秒46(+0.1)で優勝。
2位には北風優貴選手(洛南)が21秒61で入りました。兵庫県大会を制した山田裕貴選手(姫路)が21秒66で3位。
400mを制した福永拓哉選手(洛南)が21秒68で4位、100mを制した塚本和也選手(平城)が21秒74で6位に入っていますね。
男子400mHでは松本岳大選手(加古川東)が51秒73で優勝。
2位には竹中勇人選手(滝川二)が52秒21、3位には間處翔太選手(滝川二)が52秒33で続きました。
7位の椿本竜也選手(和歌山北)が53秒53、8位の押谷真鈴選手(虎姫)が53秒56とレベルが高かったですね。
男子3000mSCでは潰滝大記選手(笠田)が8分55秒96の自己新で優勝。
2位には田林希望選手(和歌山北)が8分58秒16とこちらも自己新で入りました。
その後も内村亮選手(市尼崎)が9分00秒92で続くなどかなりレベルの高い争いでしたね。
通過ラインは9分07秒84と地区大会としては2004年の東海地区以来7年ぶりに通過ラインが9分10秒を切りました。
なお、私先日中国地区大会のところで「中国地区大会としては史上最高ではないか」と書いてしまいましたが、中国地区大会の通過ラインの最高は1999年の9:06.38でした。謹んでお詫び申し上げます。
これは昨晩修正したのですが、3000mSCの栃木県高校歴代も抜けている記録がありました。本当にすみませんでした。
さてこの種目和歌山勢が大活躍。
この結果、和歌山県高校歴代5傑がこんな感じに。
男子3000mSC 和歌山県高校歴代5傑 ※2011年6月18日まで
8:54.53 丸田弘樹(和歌山工) 1991.10.15 西部
8:55.96 潰滝大記(笠田) 2011.6.18 長居第二
8:56.04 道浦誠(和歌山北) 1990.10.25 東平尾
8:58.16 田林希望(和歌山北) 2011.6.18 長居第二
9:02.1 辻本智(和歌山工) 1985.6.22 紀三井寺
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10傑で作るだけの気力がありませんでした。
たぶん今回谷山誠選手(和歌山北)のだした9分07秒84も10位以内に入ると思うのですが、確認を取っている途中で力尽きました。
男子5000mWでは和歌山県大会を制した出羽賢太朗選手(田辺工)が21分21秒60で優勝。
2位には浦田楓馬選手(洛南)が21分35秒47で入りました。出羽選手と浦田選手は昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
兵庫県大会を制した澤田達也選手(飾磨工)が21分37秒13で3位、4位には間藤啓介選手(和歌山北)が21分46秒31で入り、ここまでがインターハイ出場権獲得。
大畠遼選手(海南)は21分49秒60の好タイムをマークしながらもインターハイ出場権獲得はなりませんでした。それにしても和歌山勢は3人が21分台と好調でしたね。
大阪府大会を制した濱中翔太選手(興國)、京都府大会を制した山中厳太選手(洛南)は失格となってしまいました。
男子走高跳では京都府大会を制した松田和成選手(西京)が2m02を一発クリアで優勝。松田選手は2m02まではすべて1発で決めました。
2位には3回目に2m02をクリアした佐藤凌選手(東大阪大柏原)が入りました。
1m99をクリアしたのが6人だったため、わかりやすい通過ラインでしたね。
男子やり投では小林隼選手(関大北陽)が61m91で優勝しました。
女子200mでは100mを制した木村茜選手(京都橘)が24秒31(0.0)で優勝。2位に0秒49差と圧勝でしたね。
木村選手はこれで100mとの2冠、さらにリレーも合わせて3冠達成。
4位までが24秒台というレベルの高い争いでしたね。
女子400mHはまたもすごい争いに。
3年ぶりに59秒台が複数というすごいことになりました。
勝ったのは大阪府大会を制した田中美調選手(東大阪大敬愛)。前日の準決勝でマークした59秒30の大会記録には届きませんでしたが、59秒31の素晴らしいタイム。
2位には王子田萌選手(関西大倉)が59秒42の自己新で入りました。
さらに梅原紗月選手(京都文教)が59秒81で3位、鈴木睦子選手(西京)が59秒96で4位と4位までが1分を切る素晴らしいレベルでした。
この結果、近畿大会のパフォーマンス歴代20傑がこんな感じに。
女子400mH 近畿大会パフォーマンス歴代20傑
59.30 田中美調(東大阪大敬愛・大阪) 2011年準決勝
59.31 米田知美(薫英女学院・大阪) 2008年1位
59.31 田中美調(東大阪大敬愛・大阪) 2011年1位
59.39 三木汐莉(東大阪大敬愛・大阪) 2008年2位
59.42 王子田萌(関西大倉・大阪) 2011年2位
59.53 芝田陽香(西京・京都) 2008年3位
59.75 米田知美(薫英女学院・大阪) 2008年準決勝
59.77 三木汐莉(東大阪大敬愛・大阪) 2009年1位
59.81 岡田愛理(東大津・滋賀) 2008年4位
59.81 梅原紗月(京都文教・京都) 2011年3位
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59.85 赤井涼香(西京・京都) 2008年5位
59.96 鈴木睦子(西京・京都) 2011年4位
59.98 田中美調(東大阪大敬愛・大阪) 2011年予選
60.06 畑中友希(園田・兵庫) 2009年2位
60.08 岡田愛理(東大津・滋賀) 2008年準決勝
60.10 赤井涼香(西京・京都) 2008年準決勝
60.21 山本望(姫路商・兵庫) 2006年1位
60.27 梅原紗月(京都文教・京都) 2011年準決勝
60.31 和久沙織(近大附・大阪) 2011年5位
60.32 和久沙織(近大附・大阪) 2011年準決勝
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今年のパフォーマンスがかなりありますね。
田中選手の59秒台3連発は驚異的ですね。
女子5000mWでは大阪府大会を制した山中真琴選手(星翔)が23分37秒11で優勝。
2位の新井詩織選手(市尼崎)が23分37秒43、3位の河添香織選手(立命館宇治)が23分37秒58、4位の西尾なるみ選手(明石南)が23分37秒69と大接戦でしたね。
この接戦を演じた4人がインターハイ出場というわかりやすい結果でした。
女子走幅跳では大阪府大会を制した森本麻里子選手(太成学院)が自己新となる6m03(0.0)で優勝。
この大会での公認での6m突破の優勝は4年ぶりですね。
昨年優勝の宇都宮絵莉選手(園田)が5m86(0.0)で2位に入りました。
〜19日の話〜
男子800mでは吉田貴洋選手(田辺)が1分50秒23の近畿高校新記録で優勝。
インターハイで優勝候補に挙がっている新安直人選手(神戸科技)が1分50秒73とこちらも従来の近畿高校記録を上回りました。
なおこれは兵庫県高校新記録ですね。
通過ラインが1分52秒96とかなりレベルの高い争いでした。
男子5000mでは兵庫県勢が大活躍。
廣田雄希選手(西脇工)が14分25秒83で優勝。廣田選手は3000mの世界ユースの代表にも選ばれました。
小川誉高選手(須磨学園)が14分26秒28で2位と続き、1位から5位までを兵庫県勢が占めました。
なお西脇工は勝亦祐太選手が14分29秒73で3位、三浦雅裕選手が14分30秒46で4位と3人ともインターハイ出場権獲得。
男子110mHでは八種競技を制した田中新也選手(洛南)が14秒36(+0.8)で優勝。
2位には前田健太郎選手(関学)が14秒55で続きました。
兵庫県大会を制した永田駿祐選手(市西宮)は15秒59で8位でした。永田選手は準決勝では14秒70(0.0)をマークしていますね。
男子三段跳では勝部諒選手(西京)が15m02(0.0)で優勝。
通過ラインが14m30と結構高かったですね。
男子円盤投では奈良県大会を制した福井翔吾選手(添上)が45m74で優勝しました。
男子4×400mRは滝川二が3分14秒21で勝ち、滝川二は両方のリレーを制しました。
女子800mでは日本選手権で4位に入った中田美保選手(県西宮)が2分07秒38で優勝。中田選手は昨年に続いてのインターハイ出場権獲得。
また中田選手は世界ユースの代表にも選ばれました。
2位には1500mを制した福田有以選手(須磨学園)が2分09秒16で続き、3位には吉田奈生子選手(東大阪大敬愛)が2分09秒93で入るなどレベルの高い争いでしたね。
通過ラインは2分10秒24となり、森本新菜選手(夙川)はこの種目でも6位でインターハイ出場権獲得。
大宅楓選手(大塚)は2分10秒72をマークしながらもインターハイ出場権獲得はなりませんでした。
女子3000mでは小林美香選手(須磨学園)が9分21秒22で優勝。
久馬萌選手(綾部)が9分23秒92で4位に入り、久馬萌選手は3年連続のインターハイ出場権獲得。
女子100mHでは飯田郁未選手(神戸龍谷)が13秒85(0.0)で優勝。
2位には上田繭選手(大阪)が14秒13で入りました。
通過ラインが14秒27とかなり高かったですね。
7位は濱本恵美選手(明石西)。14秒33をマークしながらもインターハイには届きませんでした。
400mHを制した田中美調選手(東大阪大敬愛)は14秒42で8位でした。このタイムで8位というのもすごいですね。
なお田中選手は準決勝で14秒37(0.0)をマークしています。
女子砲丸投では福田彩選手(姫路商)が13m05で優勝。
通過ラインが大接戦で、池浦佳奈選手(花園)が12m09を2回目と5回目に投げて6位に。
山手瑞貴選手(日ノ本)は12m09を最後に投げましたが、セカンド記録は12m07で、セカンド記録がわずか2cm及ばずインターハイに届きませんでした。
ここまで接戦になるケースも珍しいですね。
女子七種競技では岩井彩華選手(添上)が4813点で勝ちました。
4位までが4500点を突破、10位までが400点を突破するという激戦でしたね。
女子4×400mRでは東大阪大敬愛が3分45秒42で優勝。インターハイでは6連覇に挑みます。
2位には園田が3分47秒68で入りました。
力尽きたので今日はここまで。
あと北海道地区でこのシリーズはやめて、しばらくしてから集計の話を書く予定です。

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