予選会の話
検索回避のため、その駅伝の通称は出しませんが、とても人気のある駅伝の予選会の話です。
さて今年の予選会、通過ラインぎりぎりのところにインカレポイントを大量に抱えているチームが複数存在するというのが面白さの一つだったわけですが、結局インカレポイントが少ない専修大が割を食った形になりましたね。
比較的強い雨で、その割には気温が高かったので、コンディションとしては過酷なものだったと思うのですが、それが影響したチームもあったかもしれませんね。
テレビ的に注目していたのは日大、大東文化大、上武大、国士舘大あたりでしょうか?
序盤は平たんなコース。
レース自体はコスマス選手(山梨学院大)とベンジャミン選手(日大)の二人の留学生が引っ張る展開。
チームで見ると国士舘大、日大、大東大あたりが上位で通過。
日大は序盤好調。
ただテレビで見てわかるくらいに気負い過ぎの選手が何人かいたのが気がかりでした。
インカレポイントの少ない上武大は出場圏外。
同じくインカレポイントが少なく、上位通過でないと厳しい中央学院大も圏外。
10kmのチーム別では国士舘大、東農大、帝京大あたりが上位に。
日大がかなり順位を落としてきました。
このあたりで上武大がじわじわと順位をあげてきます。
また神奈川大などの常連校も狙える位置にあがってきました。
後半、アップダウンのある昭和記念公園に入ったあたりでベンジャミン選手が日本人トップ争いをしていた伊藤正樹選手(国士舘大)と佐藤佑輔選手(日大)にかわされます。
15kmの通過
東農大は9人目の通過は速かったものの、10人目がなかなか来ない状況。
そんな中、国士舘大は早めに10人通過。
上武大も10人通過が早かったですね。
15kmの通過では国士舘大がトップ。山梨学院大が2位にあがってきました。
帝京大、東農大と続き、上武大が5位まで上げてきましたね。
逆に日大が8位まで下がり、インカレポイントを使ってもこの順位という厳しい状況。
ただこの時点では9位の神奈川大と1分近く差があり、さらに10位の中央学院大や11位の法政大ともかなり差がありました。
20km
コスマス選手は一度は佐藤佑輔選手(日大)に追いつかれたものの、最後は振り切ってトップでゴール。
佐藤選手も2秒差の2位と大健闘。
そこからしばらく遅れて3位に伊藤正樹選手(国士舘大)が入りました。
4位にベンジャミン選手、7位に田村優宝選手と日大は10位以内に3人入るなど、ここまでは好調。
しばらくして続々と選手がゴールします。
9人通過が一番早かったのが、東農大。
しかし、そのあとすぐに上武大が立て続けに来て、あっという間に10人達成。
上武大は10人が100位以内と安定した走りを見せました。
続いて神奈川大が10人に到達。上位の貯金は少ないとはいえ、この位置で10人通過なら突破は確実という感じでしたね。
さらに帝京大、城西大と10人に到達。
山梨学院大、国士舘大も10人に。この2チームは上位の選手の貯金もあるので、ほぼ確実。
その後、中央学院大、専修大ときてようやく東農大も10人に。
さらに法政大、順大などといったインカレポイントの多いチームが来ますが、日大はまだ10人に到達せず。この辺でちょっと危ない感じになってきましたね。
最終結果の発表
1位上武大
前半抑えて後半上げていくという作戦が見事はまった感じです。悪天候に動じなかったというのもあるかもしれません。
2位山梨学院大
前に予選に出たときははっきりいってモグス選手の力でどうにかなったという感じでしたが、今回は100位以内に9人が入るなど全員でつかんだ予選通過という感じですね。
3位国士舘大
エースの伊藤選手が3位と踏ん張り、関東インカレの5000mを制した藤本選手も22位と調子が悪いなりにまとめてきたのが大きかったですね。14位に入った鈴木卓也選手の健闘も光りました。
4位東農大
インカレポイントを使わない順位という作戦で、序盤から攻めていきましたね。
エースの松原選手がちょっと気負っているように見えたのが心配でしたが、ほかの選手がそれをカバー。松原選手も85位に踏ん張り、作戦通りインカレポイントを使わずに予選通過。
5位神奈川大
こちらも序盤抑えて終盤にあげていくという感じでしたね。後半でかなり順位をあげてきました。50位以内は2人だけですが、50位代で4人通過するなどこのあたりに集団で来たため、8番目の選手が64位と集団走が成功した感じです。
6位帝京大
とここまでが普通にレース順。
次からはインカレポイントが加算というか減算されます。
そこで7位に入ったのが城西大。レース順では8位でしたが、どちらにしても通過ラインはクリア。
8位が中央学院大。15km地点からかなりあげてきましたね。
後半型の作戦が当たった感じでしょうか。
9位は順天堂大。
インカレポイントが3分25秒もあったので、専修大学を抜いて滑り込み。
テレビで的場亮太選手のインタビューをやっていました。
10位は法政大。
100位以内に入ったのが3人だけという厳しい状況。選手はいるんですが、今一つ力を出し切れていないような感じですね。
11位は日大。
終盤で一気に順位を落としてしまいました。気負い過ぎた感じでしょうか。
12位は専修大。
レース順位だけなら9位ですが、9位10位11位は3分以上のアドバンテージをもつチーム。
こういうチームはやはり6位以内に入らないと厳しいものがあります。
13位は亜大
エースの宮川尚人選手は5位に入るなど健闘し、5人が100位以内で通過するなど上位は頑張りましたが、それ以降が続かなかった感じですね。
14位は大東大。
序盤は良かったのですが、途中から順位を落としてしまいました。
ただ今回10番目以内に入った中で4年生は二人だけ。来年の巻き返しが期待されます。
昨日の話ですが、国体の結果は山口陸協に試技表含めて掲載されていましたね。失礼いたしました。
陸マガも買ってしまいましたが、今月の号には掲載されていませんでした。

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