日本ジュニア選手権、ユース選手権の話 その4
インカレの時と同じ手法で、3日間のものを4回にわたって書くという作戦です。
まず初日に結果が出ていなかったので書きそこなったジュニア女子100mHの話
女子100mHでは国体少年Aを制した飯田郁未選手(神戸龍谷)が13秒74(+0.1)で優勝。飯田選手は予選13秒79(+1.4)、準決勝13秒82(+0.3)と全部13秒台でそろえてきましたね。
2位には伊藤彩選手(福島大)が13秒76で入りました。伊藤選手は予選では13秒66(+1.9)をマークしています。
インターハイを制した福部真子選手(皆実)は13秒91で4位。福部選手は準決勝では13秒84(-0.9)を出していますね。高校1年生にして当たり前のように13秒台を連発するのもすごいですね。
8人全員が13秒台という非常にレベルの高い争いでした。
それだけでなく、このうち5人は高校生。高校生が同一レースで5人が13秒台をマークする素晴らしい戦いでした。
〜ユース選手権の話〜
男子400mHでは世界ユース3位の松本岳大選手(加古川東)が51秒21の大会新で優勝。
国体少年Aに続いての全国タイトルと絶好調ですね。
2位には国体で3位に入った中野直哉選手(長野吉田)が51秒71で入りました。
3位は世界ユース7位の間處将太選手(滝川二)。51秒92とこの大会としては好タイム。
この結果、この大会におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
男子400mH 日本ユース選手権パフォーマンス歴代10傑
51.21 松本岳大(加古川東) 2011年1位
51.22 安部孝駿(玉野光南) 2008年1位
51.71 中野直哉(長野吉田) 2011年2位
51.73 安部孝駿(玉野光南) 2008年予選
51.87 野澤啓佑(巨摩) 2008年予選
51.92 間處将太(滝川二) 2011年3位
52.08 野澤啓佑(巨摩) 2008年2位
52.13 舘野哲也(郁文館) 2008年3位
52.18 一ノ戸崇(鉾田一) 2011年4位
52.26 松本岳大(加古川東) 2011年予選
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今年の記録が5つもありますね。そのうち2つが松本選手というのもすごいですが。
男子走高跳ではインターハイ国体ともに5位の前田直哉選手(沼田)が2m07を2回目にクリアして優勝。
九州高校新人を制した瀬戸口桂選手(鹿児島南)が2m07を3回目でクリアして優勝。瀬戸口選手は九州高校新人に続いての自己記録更新。
ほとんどが高校2年生の中、唯一の1年生の出場者となった中島大輔選手(佐野日大)は1m90で17位タイ。今一つ力を出し切れなかった印象ですね。一人だけ1年生というのがプレッシャーになったのでしょうか?
関東高校新人では(出場するのならば、ですが)気持ちを切り替えていい跳躍を見せてほしいですね。
男子ハンマー投では植松直紀選手(久居)が59m02で優勝。
森一輝選手(浜松城北工)が1年生ながら55m93で3位と健闘しました。
女子400mHでは世界ユース代表の田中美調選手(東大阪大敬愛)が59秒23の大会新で優勝。自己新でしょうか?
田中選手は予選で59秒79の大会新。決勝ではそれをさらに更新しました。
田中選手は夏にちょっと調子を落としている感じでしたが、近畿高校ユース以降また上がってきた感じですね。来年が楽しみです。
2位には昨年2位の梅原紗月選手(京都文教)が60秒04で入りました。
3位にはインターハイを制した瀧澤彩選手(長野)が60秒08で入りました。瀧澤選手、敗れたとはいえ、このタイムは普通なら優勝してもおかしくないタイム。これだけ安定して結果を出せるのはさすがですね。
この結果、この大会のパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
女子400mH 日本ユース選手権パフォーマンス歴代10傑
59.23 田中美調(東大阪大敬愛) 2011年1位
59.79 田中美調(東大阪大敬愛) 2011年予選
59.84 熊谷夏巳(宮崎商) 2010年1位
60.04 梅原紗月(京都文教) 2011年2位
60.08 瀧澤彩(長野) 2011年3位
60.18 大森七瀬(桐蔭学園) 2009年予選
60.19 鹿島日雅里(薫英女学院) 2008年1位
60.20 瀧澤彩(長野) 2011年予選
60.60 畑中友希(園田学園) 2008年2位
60.76 西野愛梨(東京) 2008年3位
60.76 梅原紗月(京都文教) 2010年2位
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10位が二つあったので11傑。
女子円盤投ではインターハイ4位の斎藤早希選手(鶴岡中央)が42m25で勝ちました。
中村枝理子選手(嘉手納)が41m19で2位に入りました。
女子砲丸投では円盤投を制した斎藤早希選手が13m32で優勝。
2位にはハンマー投げを制した居川汐里選手(生光学園)が13m27で入りました。
時間が遅いので今日はここまで。

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