13日に行われた東日本女子駅伝の話。
1区
1区は序盤はそれほど速くないペース。
しかし中盤以降、長野の清水裕子選手が一気にペースをあげ、終盤は独走状態。区間歴代2位に当たる19分04秒というすさまじいタイムで長野がトップ通過。
正井裕子選手が意地を見せた宮城が18秒差の2位。
鈴木芽依選手が好走した秋田が3位。
4位に山形の五十嵐藍選手とつづきます。
栃木の1区は昨年区間賞の下門美春選手(第一生命)。5位で通過。昨年よりも若干遅いですが、19分30秒ならまずまずの好タイム。いいスタートを切ります。
岩手は芦麻生選手が6位と好走。
実業団選手の強い神奈川が7位、やはり実業団選手の強い東京は8位。
連覇を狙った千葉はトップから53秒差の14位と出遅れ。
2区
2区ではふるさと選手を序盤につぎ込んだ長野の箱山侑香選手が区間6位にまとめ、トップをキープ。
神奈川の中村仁美選手が区間賞の猛追を見せ、5人かわして2位浮上。トップからは13秒差まで追い上げます。
栃木は菊池文茄選手(那須拓陽)を起用。神奈川の中村選手にはかわされたものの、宮城、山形、秋田とかわして3位浮上。
秋田が4位。
埼玉は1500mで日本選手権7位の小林美貴選手が区間2位と好走。8人をかわして5位まで上げてきます。
新潟が6位浮上、東京が7位。
千葉は尾西美咲選手が区間2位タイと好走し5人かわして9位まで浮上。
3区
トップを行く長野は真柳亜美選手が区間3位と好走し、トップをキープ。
神奈川は先日の神奈川県高校駅伝で好走した今村咲織選手を起用。長野にはわずかに離されますが15秒差で2位をキープ。
埼玉の和田春香選手が区間賞の快走でトップから22秒差の3位まで上げてきます。
栃木の阿部沙香選手(しまむら)は区間3位タイと好走。順位こそ一つ下げてしまいましたが、トップからはまだ24秒差と上位に食らいつきます。
秋田の小玉柚稀選手が区間2位と好走し、秋田が5位。
新潟が6位キープ、福島が7位浮上。東京は9位に後退。
4区
長野は玉城かんな選手が区間3位と好走しトップをキープ。
祝・小林由佳選手(中村中) 区間賞獲得!!!!
栃木はあのスーパー中学生・小林由佳選手(中村中)を起用。
ジュニア五輪3000mの覇者・中川文華選手(埼玉)を抑え、今年も区間賞の快走。トップからは5秒差の2位まで上げてきます。
小林選手はこれで3年連続の区間賞獲得。同一区間3年連続の区間賞は史上初の快挙。1月の都道府県対抗でも区間賞を狙ってほしいですね。
中川選手が粘った埼玉が3位をキープ。
福島が5位浮上。秋田が6位。岩手が7位浮上。
5区
長野は湯澤ほのか選手が区間4位と好走。
後ろから追いかけてきた神奈川の加藤麻美選手に迫られますが、粘り、トップを死守。
神奈川が9秒差の2位。
栃木は人見綾香選手(玉川大)が区間6位にまとめ、3位で中継。2位とは2秒差とまだまだ上位が狙える位置に。
埼玉が1秒差の4位。
福島が5位浮上。
そして千葉の土井友里永選手が区間賞の快走を見せ、なんと8人抜き。6位まで上がってきます。
新潟も中村萌乃選手が区間3位と好走し7位浮上。
東京が8位
6区
6区は長野と神奈川の激しい争い。
長野の佐々木文華選手がトップをキープし、7区へ。
神奈川の竹内あさひ選手も区間2位と好走し、3秒差で7区へ。
栃木は阿久津有加選手(那須拓陽)が区間6位にまとめ、3位をキープ。
埼玉が4位。
千葉はここでも内藤早紀子選手が区間新の快走を見せ、5位にあがってきます。
福島が6位。小枝理奈選手は千葉にこそかわされたものの、区間2位タイと好走しました。
7区
神奈川の佐藤ひとみ選手が区間2位タイと好走し、ついにトップを奪取。
長野の安原光選手も粘りを見せ、2秒差で8区へ。
栃木の和久夢来選手(那須拓陽)が区間2位タイと好走し、順位こそ変わりませんでしたが、長野からは11秒差と再び上位が狙える位置に。
埼玉の中山咲選手が区間賞の走りで栃木から1秒差の4位。
つまり1位から4位まで14秒差という中で8区に。
8区
長野はジュニア五輪3000m10位の小口雪音選手が区間賞の快走。再びトップを奪います。
しかし神奈川の木下友梨菜選手も意地を見せ、1秒差で中継。
埼玉が3位浮上。
吉田友香選手(横川中)が区間6位となり、4位に。ただし埼玉はまだ4秒差と射程圏。
千葉が5位キープ。
福島が6位キープ。
9区
アンカーでは神奈川の吉川美香選手が序盤でトップを奪うと途中までで8秒差ほどをつけ、5区から続く神奈川と長野のデッドヒートにけりをつけたかにみえました…が、長野の小田切亜希選手も意地を見せ、追走。終盤では再びトップを奪い返して、トラックへ。
ここでトラックでの実績は吉川美香選手が勝りました。ラストで再逆転。神奈川が7年ぶりの優勝。タイムは2時間16分57秒と大会記録を大幅に更新する素晴らしい結果でした。
長野は6秒差の2位。敗れたとはいえ、最後まで粘った小田切選手の走りは本当に見事でした。また総合タイムも2時間17分03秒とこちらも従来の大会記録を大きく上回りました。
千葉が3位。才上裕紀奈選手が2人抜いて3位に。序盤であれだけ出遅れたのに、ここまで持ってくるのはすごいですね。
4位は福島。アンカーの斎藤梓乃選手が2人抜いて4位。こちらも序盤で出遅れたところから挽回してきましたね。
5位は埼玉、中高生が安定した力を見せました。
6位は東京。アンカーの加納由理選手は吉川選手、小田切選手に次いで区間3位と好走。
7位は栃木。昨年区間8位と粘った高田晴奈選手でしたが、今年は区間16位と本来の力は発揮できませんでした。しかし、総合タイム2時間20分03秒は昨年マークした栃木県最高タイム更新です。序盤から上位にずっといるという個人的には非常にうれしい展開でしたね。
8位は秋田。序盤でいい位置につけ、一度は落としたものの、8区9区で上げてきましたね。
秋田もチーム最高タイムではないでしょうか。
というわけでこんなものを。
東日本女子駅伝総合タイム歴代20傑
2:16:57 神奈川 2011年1位
2:17:03 長野 2011年2位
2:17:54 東京 2000年1位
2:18:02 千葉 2010年1位
2:18:26 神奈川 2004年1位
2:18:28 福島 2004年2位
2:18:34 東京 2007年1位
2:18:36 長野 2009年1位
2:18:45 群馬 1990年1位
2:18:45 神奈川 2007年2位
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2:18:55 神奈川 2000年2位
2:18:55 千葉 2011年3位
2:18:58 埼玉 2010年2位
2:19:02 千葉 2001年1位
2:19:08 埼玉 1995年1位
2:19:14 東京 2004年3位
2:19:15 東京 2008年1位
2:19:19 福島 2011年4位
2:19:21 茨城 2004年4位
2:19:22 埼玉 2011年5位
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実況でも言っていましたが、今年のレベルがかなり高かったことがわかりますね。

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