高校駅伝都府県予選シリーズは今年はいろいろとトラブルがあってあまり書けませんでしたが、地区大会が始まってしまったので、明日で終わりにします。
リクエストをいただいた東京都の話
〜東京都の話〜
11月3日に行われた東京都の話
男子
1区
1区はレベルの高い争い。
5年ぶりの出場を目指す早稲田実業は5000mでインターハイにも出場したエース武田凛太郎選手が1区。武田選手はなんと22年ぶりとなる29分台をマーク。
区間記録には届かなかったものの、区間歴代2位となる29分59秒でトップに立ちます。
連覇を狙う東京実は昨年1区区間賞の我那覇和真選手を今年も1区に。我那覇選手も昨年を大きく上回る30分09秒の好タイムで2位。
3位は都若葉総合の粕谷拓人選手が30分59秒で通過。
3年ぶりの出場を狙う拓大一は見廣雄一選手が31分11秒で6位となります。
1区が比較的レベルが高かったのでこんなものを。
東京都高校駅伝1区パフォーマンス歴代5傑
29:41 武井隆次(國學院久我山) 1989年1位
29:59 武田凛太郎(早稲田実) 2011年1位
30:09 我那覇和真(東京実) 2011年2位
30:11 原田聡(正則学園) 1999年1位
30:13 清水大輔(八王子) 1999年2位
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よく見ると全員違う学校というのがすごいですね。
2区
早稲田実は蕪木郁美選手が区間4位とまとめ、トップをキープ。
東京実の阿部怜央選手が区間2位となり、2秒ほど差を詰めます。
拓大一の茂木圭次郎選手が区間賞の快走で3位の保善に追いつき同タイムの4位で通過。
さらに2秒差の5位に南多摩、さらに5秒差で都若葉総合と混戦
3区
早稲田実は3区の藤岡孝彰選手も区間3位とまとめ、トップをキープ。
東京実が2位。トップとの差は35秒。
中村克磨選手が区間2位と好走した拓大一が3位浮上。
保善が4位。
この区間では駒大高の高月智生選手が区間賞。11位から4人抜いて7位まで上げました。
この区間も出してみましょうか。
東京都高校駅伝 3区 パフォーマンス歴代10傑
24:32 山下尭哉(拓大一) 2007年1位
24:38 萩原涼(早稲田実) 2007年2位
24:44 高月智生(駒大) 2011年1位
24:48 羽生健人(東京実) 2006年1位
24:49 萩原涼(早稲田実) 2008年1位
24:56 中村克磨(拓大一) 2011年2位
25:04 澁澤諒祐(拓大一) 2008年2位
25:04 藤岡孝彰(早稲田実) 2011年3位
25:06 湯浅義人(早稲田実) 2005年1位
25:17 栩山健(東京実) 2010年1位
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なぜか3区と4区は2003年以降のものしか認めていないようなのでその範囲で、ということにはなりますが、それでも今年はかなりレベルが高かったといえそうです。
4区
4区では東京実の稲毛悠太選手が区間賞の快走。トップを奪います。
坂元俊亮選手が区間3位と好走した拓大一が2位浮上。
早稲田実はここで区間6位となってしまい、3位に後退。
この区間ではインターハイ1500m2位の打越雄允選手(國學院久我山)も区間賞。
このあたりだと差が開いてくるのでなかなかごぼう抜きというわけにはいきませんでしたが、順位を一つ上げて7位に。
東京都高校駅伝 4区 パフォーマンス歴代5傑
24:32 湯浅義人(早稲田実) 2006年1位
24:58 稲毛悠太(東京実) 2011年1位
24:58 打越雄允(國學院久我山) 2011年1位
25:00 渡邉聡(拓大一) 2009年1位
25:02 坂元俊亮(拓大一) 2011年3位
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3区と同様2003年以降のもの。それ以前の記録では24分14秒というのがあります。
ただそれ以前の記録を含めてもこれよりいい記録は3つしかないので、どちらにせよ10傑入りは確実と言えそうですね。
5区
東京実は中山将選手が区間賞の快走で後続を引き離しにかかります。3kmという短い区間ながら区間2位に16秒差をつけたのは大きかったですね。
拓大一の佐々木悠選手も区間2位と好走しますが、前との差は開いてしまいました。
早稲田実は日本ジュニア選手権800m3位の田中言選手を起用。しかし3kmは田中選手には少し長かったのか、区間8位となり、前を行く2チームとの差は開いてしまいました。
保善が4位。
國學院久我山が5位にあがってきました。
6区
6区では東京実の萩原祐樹選手は区間4位とまとめ、トップをキープ。
拓大一は中野皓貴選手が区間賞の好走でトップとの差を詰めます。
早稲田実も伊藤大貴選手が区間3位となり、拓大一には少し離されたものの、トップとの差を詰めます。
7区
東京実のアンカーの越智文弥選手は区間2位と好走。
2時間09分33秒で東京実が逃げ切り、昨年に続いての全国大会出場権獲得。
拓大一はアンカーの藤木政貴が追い込みましたが、17秒届かず。しかし藤木選手は区間記録を更新する素晴らしい走りでした。
3位は早稲田実、4位は都若葉総合、5位に國學院久我山となりました。
女子
女子は昨年優勝の順天と昨年2位の八王子が今年も激しい争い。
1区
1区では谷萩史歩選手(八王子)が区間賞。
7秒差で順天の茂木美優選手も通過。
3位に都若葉総合、4位に拓大一と続きます。
2区では有薗早優選手(順天)が区間賞の快走で八王子を逆転。トップに立ちます。
八王子の関真里奈選手も区間2位と粘り、2位で追いかけます。
この時点で2位と3位との差はすでに58秒差となり、優勝争いはこの2チームに絞られました。
3区
3区では八王子の高橋彩香選手が区間賞。順天との差を詰めます。
順天の久保七星選手も2秒差の区間2位と好走し、トップを守ります。
この区間では区間2位と3位との差が41秒もありましたね。
4区
4区では大八木亜紀選手(八王子)が区間賞で順天との差を5秒差にまで詰めてきます。
逃げる順天は野澤可苗が区間2位と粘りの走りでなかなか八王子にトップを譲らず、アンカー勝負へ。
5区
アンカーでは順天の土田美優選手が区間賞の快走。1時間1分31秒で順天が連覇を果たしました。
八王子の浅井美咲選手は敗れたとはいえ、区間2位と好走しました。
時間が激しく遅いので今日はここまで。

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