都道府県対抗男子駅伝がありました。
…昨日書いた話は、まあ忘れていただいてですね、普通に大会の話を。
1区
スローペースの展開。
途中でペースが上がり、集団が徐々に崩れ始めます。
5kmあたりで兵庫の中谷圭佑選手(西脇工)がスパート。
栃木の横手健選手(作新学院)がそれに食らいつき、後方集団と少し差ができます。
中谷選手は終盤はさすがに後続に詰められたものの、トップで通過。
20分12秒とタイムはそれほどでもありませんでしたが、2位を10秒も引き離します。
2位に10秒以上つけたのは佐藤悠基選手以来7年ぶりの快挙。また、1区で10秒以上離したのは今回とその時の2回だけですね。
2位は栃木の横手選手。最後は集団に詰められてひやひやしましたが、さすがに実力者だけあって2位は死守して2区へ。
1秒差の3位で佐賀の東島彰吾選手(鳥栖工)、さらに1秒遅れて東京の武田凛太郎選手(早稲田実)が4位で通過。さらに1秒差の5位に香川の中村信一郎選手(高松工芸)が通過。
ここから2秒差で岡山の徳永照選手(倉敷)、福井の山口修平選手(鯖江)が通過。
2位から11位まで8秒差という接戦のスタート
2区
兵庫の2区はジュニア五輪Bクラスの1500mを制した池田親選手(加古川山手)。
2年生ながら区間9位にまとめトップをキープ。
東京の青山拓朗選手(柏葉)が区間5位と好走し、2位浮上。トップまでは9秒差。
鹿児島は全日中4位の永山博基選手(栗野)が区間2位と好走し、8人かわして3位浮上。
栃木は川崎黎哉選手(中村)がトップから21秒差の4位で通過。
佐賀が1秒差の5位、その1秒差で愛媛が6位に浮上。
群馬の清水歓太選手が7人かわして7位に浮上。
広島の山口竜矢選手(向丘)が区間賞の快走。14人をかわし、8位浮上。ジュニア五輪3位の実力を見せましたね。
また山口選手にこそかわされたものの、愛知の飯島康介選手も17位から9位まで押し上げる好走を見せました。
あとは茨城の森田歩希選手が11人抜きで18位浮上。
長崎は全日中チャンピオンの坂口裕之選手(日宇)が8人抜き。区間賞こそ逃したものの、39位で受けるという悪条件の中、区間3位でまとめたのはさすがですね。
3区
東京の高橋優太選手が序盤すさまじいスピードで兵庫をかわします。
最後は少しペースが落ちたものの東京がトップ通過。
三田裕介選手(早稲田大)が区間3位と好走した愛知が6秒差の2位浮上。三田選手は7人抜き。
佐賀の小西祐也選手(トヨタ自動車九州)が2秒差の3位で通過。トップからは8秒差。
鹿児島が4位。広島が5位浮上。
そして茨城は出口和也選手(旭化成)が茨城県勢初の区間賞となる素晴らしい走りでなんと6位浮上。出口選手は12人抜き。
7位に兵庫。
石川は室塚健太選手が出口選手と同タイムの区間賞という素晴らしい走りで11人を抜いて8位に。室塚選手は石川県勢初の区間賞獲得。
栃木は某駅伝で好走した八木沢元樹選手を起用しますが、区間35位と本来の走りをすることはできず、14位に後退。まだ1年生だったため某駅伝の後の調整に慣れていなかったのかもしれませんね。
この区間では沖縄の濱崎達規選手が区間4位と好走し13人抜きで20位浮上。
沖縄の選手が区間一桁順位で走るのは史上初の快挙。
4区
東京の我那覇和真選手に後ろから来た愛知の安藤悠哉選手と佐賀の光延誠選手(鳥栖工)が追いつき、しばらく3人で並走。
そのうち光延選手が振り切り、佐賀がトップで通過。光延選手は1年生ながら区間2位タイと好走。
9秒差で東京、さらに3秒差で愛知。
そして兵庫は昨年の世界ユース代表の廣田雄希選手(西脇工)が区間2位タイと好走し4位浮上。
栃木は石川颯真選手(佐野日大)を起用。集団から少し遅れた位置というちょっと嫌な位置でタスキをもらったのが災いし、本来の力を出し切れなかった感じですね。
しかし、それでも4人を抜く意地を見せ、10位まで上げてきました。
この区間では大分の室井勇吾選手(文理大附)が区間賞の快走で9人抜き。室井選手は大分県勢初の区間賞獲得となりました。
5区
序盤、愛知の神野大地選手(中京大中京)が前を行く東京、佐賀をかわし、トップに立ちます。
その後、しばらく愛知がトップで走りますが、後ろから熊本の久保田和真選手(九州学院)がすさまじい追い上げ。
なんと12人をかわして久保田選手がトップ通過。久保田選手の区間タイムは24分13秒と歴代3位。区間2位の大塚祥平選手(大分東明)に30秒差をつける圧倒的な走りでした。
愛知が2秒差の2位で通過。神野選手も区間4位と好走。
岡山は全国高校駅伝の3区で素晴らしい走りを見せた馬場翔大選手(倉敷)が区間3位と好走し、4つ順位を上げて3位に。
4位に東京。
そして5位には大塚祥平選手が10人抜きの快走を見せた大分があがってきました。
佐賀が6位。
兵庫は再び7位に。
栃木は9位。塩谷桂大選手(那須拓陽)は区間5位とまずまずの走り。欲を言えば一瞬7位にあがったので、そのまま7位で行ってほしかったところですが、まあこれは仕方ないでしょう。
6区
愛知が再びトップを奪還。
熊本が6秒差の2位。
東京が3位浮上。
嘉村大悟選手(城北)が区間2位と好走した佐賀が1秒差の4位に浮上。トップからは24秒差。
兵庫が5位浮上。トップからは26秒差。
茨城の永井拓真選手(泉丘)が区間賞の快走で6位浮上。兵庫とは1秒差。
栃木の郡司陽大選手(西那須野)は区間21位で11位に後退。残念ながら集団についていけませんでしたが、まだ2年生。来年は区間賞を取れるような選手になって戻ってきてもらいたいですね。
7区
序盤は愛知が逃げ、後ろから熊本の大津顕杜選手(東洋大)が追いかける状態。
さらに後方から兵庫の竹澤健介選手(エスビー食品)が追いかけ、その後方に東京などを含む集団。
栃木の宇賀地強選手(コニカミノルタ)が集団に追いつくと、東京の若松儀裕選手(日清食品)とともに集団を抜けだし、前を追いかけます。
8kmを過ぎたあたりで、竹澤選手が愛知に追いつき、しばらくは後ろにつきます。
しかし9kmあたりで愛知を振り切り、そのままゴール。
竹澤選手は区間賞も獲得。
2位には最後に集団を振り切った若松選手が入り、東京が過去最高順位。
3位には大津選手が粘り切った熊本。熊本は久々の表彰台。
高校生が強かったですね。
宇賀地選手は序盤のオーバーペースがたたり、最後は4位でゴール。
しかし、この展開で結局区間3位で走り切ったのはさすがですね。
残念ながら連覇はなりませんでしたが、入賞がやっとだった時期があったことを考えれば、若干かみ合わない部分がありながらも4位にまとめたというのはやはり強くなったと言っていいのかもしれません。
4位ではありましたが、トップからは34秒差。大した差ではありません。
来年は王座奪還を目指して素晴らしい走りを見せてほしいですね。
5位は愛知。中盤では大活躍でした。
6位は茨城。最高順位更新。中学生が大活躍し、一般区間がそれをいかした感じでしたね。
7位は大分。後半の追い上げがすごかったですね。高校生3人が大活躍でした。
8位は佐賀。ベストメンバーではない中で入賞までもっていったのは健闘と言っていいでしょう。
9位は福井。福井県最高順位更新だそうです。
今回は全体的に接戦で見ていて面白かったですね。
個人的には栃木チームがもっと活躍してくれれば、より良かったのですが、まあこれは仕方ないですね。
本当に選手及び関係者の皆様、お疲れ様でした。
さて毎年恒例部門別。
高校生部門(1区、4区、5区)
0:59:29 熊本(1区16位、4区4位、5区1位)
0:59:50 岡山(1区6位、4区5位、5区3位)
0:59:52 大分(1区15位、4区1位、5区2位)
0:59:59 栃木(1区2位、4区7位、5区5位)
1:00:08 兵庫(1区1位、4区2位、5区16位)
1:00:20 愛知(1区17位、4区10位、5区4位)
1:00:31 佐賀(1区3位、4区2位、5区21位)
1:00:31 福井(1区7位、4区9位、5区11位)
1:00:32 鹿児島(1区11位、4区5位、5区18位)
1:00:36 東京(1区4位、4区14位、5区13位)
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中学生部門(2区、6区)
17:25 茨城(2区4位、6区1位)
17:27 広島(2区1位、6区2位)
17:34 長崎(2区3位、6区5位)
17:37 東京(2区5位、6区7位)
17:38 兵庫(2区9位、6区4位)
17:40 長野(2区7位、6区11位)
17:42 愛知(2区5位、6区16位)
17:44 石川(2区10位、6区8位)
17:45 宮城(2区11位、6区8位)
17:46 鹿児島(2区2位、6区23位)
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茨城の1位はやはり永井選手が区間2位に8秒差というのが大きいでしょうね。
茨城は初の部門別1位。
ちなみに栃木は19位でした。
一般部門(3区、7区)
1:02:10 岐阜(3区14位、7区2位)
1:02:28 東京(3区9位、7区4位)
1:02:33 兵庫(3区33位、7区1位)
1:02:38 福岡(3区5位、7区5位)
1:02:43 茨城(3区1位、7区11位)
1:02:51 栃木(3区35位、7区3位)
1:02:52 愛知(3区3位、7区12位)
1:02:55 石川(3区1位、7区14位)
1:02:57 大分(3区17位、7区7位)
1:03:04 熊本(3区21位、7区8位)
1:03:04 埼玉(3区19位、7区9位)
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10位が二つあったので11位まで。
岐阜が部門別で1位というのは初めてですね。
高校生部門2位と活躍した岡山はここで21位だったのが痛かったですね。
時間が遅いので今日はここまで。

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