全日本大学女子駅伝が行われました。
今年は記念大会ということで5000mの平均タイムの上位2校が特別枠で出場。
結果的に両方とも関東の大学でしたが、まあそうでしょうという感じ。
とにかく今年はオープン参加の東北学連選抜も含めて28チームで行われました。
1区 5.8km
1区は立命館大の池田睦美選手が序盤から積極的に引っ張ります。
4kmあたりで後続を離したかと思いきや、5km過ぎたあたりから、中京大の荘司麻衣選手、佛教大の前田彩里選手らが追い上げ、前田選手が前に出ます。
しかし最後は再び荘司選手が追い抜き、18分30秒で区間賞獲得。
中京大の区間賞獲得は29年ぶりの快挙だそうです。
1秒差で佛教大の前田選手が通過。
さらに6秒遅れて京産大の奥野有紀子選手が通過。
池田選手はトップから13秒差の4位。
5位に松山大、6位に城西大、7位に大阪学院大、8位に名城大と続き、関東を制した筑波大は10位で通過。
トップからは25秒差。
白鴎大は19分37秒で17位と出遅れ、玉川大もトップから2分差の23位と苦しいスタート。
2区 6.8km
佛教大の2区は竹地志帆選手。竹地選手はすぐに中京大をかわしてトップに立ち、そのまま快調に飛ばしていきます。
しかし、後方から立命館大の藪下明音選手が猛追。
残り1kmというところで追いつき、さらに追い抜いてしまいます。
藪下選手は昨年に続いての区間賞獲得。
竹地選手も区間2位と決して悪い走りではなかったのですが、藪下選手がすごかったですね。
しかし8秒差で通過。
京産大は日本インカレ10000m2位の古久保亜衣選手が区間3位と好走。藪下選手にはかわされたものの、中京大をかわして3位をキープ。
トップからは23秒差。
城西大の片貝洋美選手は一度は久馬萌選手(筑波大)にかわされたものの、久馬選手に食らいつき、最後は抜き返して4位で中継。
久馬選手が5位。ただし久馬選手はそれでも5人抜き。
名城大が6位浮上、その2秒差の7位に大阪学院大、さらに1秒遅れて松山大、その2秒差で大東大と続き、シード争いが熾烈に。
3区 9.1km
最長区間です。
立命館大は関西学生女子駅伝では起用できなかった日本インカレ10000m3位の津田真衣選手を起用。
津田選手は区間賞の快走。佛教大を突き放します。
対する佛教大は日本インカレ10000m4位の森知奈美選手。森選手も決して悪い走りではなかったのですが、立命館大との差は43秒に開いてしまいました。
3位には日本インカレ10000m優勝の久馬悠選手を起用した筑波大があがってきました。
久馬選手は区間2位と好走。
またエース・田村紀薫選手が区間3位と好走した松山大が4位浮上。シード圏内に入ってきました。
大東大は福内櫻子選手が4人抜きの活躍で5位浮上。
そこから5秒差で京産大が6位。
その3秒差で名城大、その2秒差で大阪学院大、さらに2秒差で順大と続き、シード争いはまだ混戦。
10位の白鴎大がエース・清水美穂選手が区間4位タイと好走し、10位に。ここでもまだ6位まで18秒差と十分にシードが狙える位置。
この結果、この区間におけるパフォーマンス歴代15傑がこんな感じに。
全日本大学女子駅伝 3区パフォーマンス歴代15傑
28:56 西原加純(佛教大) 2010年1位
29:19 小島一恵(立命館大) 2009年1位
29:27 田中華絵(立命館大) 2010年2位
29:30 津田真衣(立命館大) 2012年1位
29:35 小島一恵(立命館大) 2008年1位
29:35 久馬悠(筑波大) 2012年2位
29:40 西原加純(佛教大) 2009年2位
29:41 小島一恵(立命館大) 2007年1位
29:52 田村紀薫(松山大) 2012年3位
29:59 木崎良子(佛教大) 2006年1位
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30:01 木崎良子(佛教大) 2007年2位
30:01 鈴木亜由子(名大) 2010年3位
30:02 酒井優衣(城西大) 2008年2位
30:05 森知奈美(佛教大) 2012年4位
30:05 清水美穂(白鴎大) 2012年4位
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29分台が3人というのは史上初ですね。
4区 4.9km
立命館大は1年生の菊池文茄選手が4区。堂々とした走りで、トップをキープ。
佛教大は桑原彩選手が区間賞の快走で追い上げますが、それでもまだ40秒差。
筑波大は羽田智香選手が3位をキープ。実況の方の説明によれば、羽田選手は一般入試だったんですね。これは少し意外でした。
松山大が4位キープ。
大東大は岩田裕子選手が区間3位と好走し、順位こそ変わらなかったものの、15秒差まで追い上げます。
大阪学院大の中新井美波選手が2人かわして6位となり、初シード獲得に大きく前進。
京産大が7位。しかしまだ大阪学院大とは9秒差。
そこから10秒遅れて名城大。
さらに6秒差で城西大。その6秒差で白鴎大の川又千聖選手が通過。
5区 4.0km
最短区間ではありますがアップダウンのコース。
立命館大は鈴木美乃里選手が区間4位と手堅く走り、トップをキープ。
佛教大は竹上千咲選手が猛追。わずか4kmの間に16秒縮め、24秒差まで追い上げます。
筑波大が3位キープ。
松山大が4位キープ。
大阪学院大は後藤みのり選手が区間3位と好走。大東大をかわして5位浮上。
大東大が6位。
そして名城大は八木絵里選手があと1秒で区間賞という好走で大東大まであと1秒に迫ります。
京産大が8位。6位までは16秒差。
城西大と白鴎大はここから少し開いてしまい、ちょっとシード獲得は厳しくなりましたね。
6区 8.0km
立命館大のアンカーは三井綾子選手。どんどん後続との差を広げていき、終わってみれば2時間06分05秒で優勝。
佛教大はアンカーの小川智香選手が区間9位となり、2時間07分10秒で2位。
筑波大が2時間07分41秒で3位。アンカーの上野泰加選手は区間4位。10年ぶりのシード権獲得です。
4位には松山大。今年もシード圏内に入ってきました。アンカーの山岡礼奈選手は区間2位と好走。
5位には大阪学院大が入って初シード獲得。
6位には大東大が入りました。アンカーの田山満理選手は区間3位と好走。
そして7位となりわずかにシードに届かなかったのが名城大。シードを逃したのは初めてではないでしょうか?
昨年アンカーで区間賞の八木選手が短い区間に回らざるを得なかったのが響きましたね。
8位は京産大。前半は良かったのですが、やはりエースが本調子でなかったのが痛かったですね。
9位は城西大。こちらは4年ぶりのシード落ち。前半は良かったのですが、後半で順位を落としてしまった感じでしたね。
10位は順大。特別枠であるにも関わらず、10位と健闘。というよりも関東地区予選がいかに激戦であるかということを示す結果とも言えるかもしれません。
11位は鹿屋体育大。
12位に中央大。3区と6区はそれぞれ区間7位、6位と踏ん張りましたが、他の区間が二桁順位だったのが響きました。
13位が白鴎大。最初の出遅れを取り返したところまでは良かったのですが、その後、再び順位を下げてしまったのが残念でしたね。
23位スタートだった玉川大は15位まで上げてきました。
来年は関東はシード校が2校になったのと、減らされた分が戻ってくるので、8校出られることになります。
これで一安心と言いましょうか…
時間が遅いので今日はここまで。
※30日午前1時57分ごろ変換ミスを修正。

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