2009/2/23

3月7日はスギモク観察会に出かけよう!  

 いつもは田ノ浦の海底で寝そべっているスギモクが、春の短い間だけ金色に輝いて立ちあがっている姿を、2008年3月、念願叶って見ることができたヒバリさん。その年の8月に、ある会報に載せられたヒバリさんのレポートの一部をご紹介します。(シマリン)

 『崖の上のポニョ』を観た。「人魚姫」の物語を下地に描かれたストーリーで、海中や波の場面は特にすばらしかった。以前からこの映画には鞆の浦のイメージが投影されているのではという噂を耳にしていたのだが、映画にはやはり小島の点在する瀬戸内海のような風景が描かれていて、なんともうれしかった。宮崎駿監督は、ジブリの社員旅行で初めて鞆の浦を訪れ、大変気に入り、2か月ほど空き家を借りて一人で住んでいたことがあるという。
 先日、保命酒屋の方に宮崎監督が住んでいた辺りを訊ねて散策してみた。教えられた場所へ行ってみると、そこは渡船場を抜けた岬の先端にある円福寺のそばで、まさに“崖の上”だった。円福寺の裏へ回ってみると、足をすくわれそうな絶壁!真下に蒼い海が臨め、海風が吹き上げてくる。厳しさを併せもった自然の造形――古くから漁村として栄えた鞆の町の裏側には、そうした自然の力が眠っていることを知らされる想いがした。映画のパンフレットには、舞台となった町の地図が描かれていた。鞆の浦に似ていないかな……と思いながら眺めた。……関連はないと思われるが、私には上関・長島の地形に似ているように思われてならなかった。
 
 私は昨年の夏、上関原発建設予定地である長島の田ノ浦湾で泳いだのだった。瀬戸内の原風景ともいわれる長島。田ノ浦湾はその最も先端に位置し、中国電力は遂に6月田ノ浦湾の埋立申請をした。
 田ノ浦の海は、浅瀬にもチヌのような大きな魚が泳ぎまわり、足を着くと魚を踏んでしまいそうなので、魚に気を遣いながら泳がねばならないほどだった。色鮮やかな魚はいないけれど、瀬戸内海らしい地味な魚たちが光を受けてきらめき、大人も子どもも童心にかえって遊んだ。生きた海だった。
 その豊かな田ノ浦の海中の様子は、今年3月、長島の自然を守る会によって撮影された。スギモクという海藻が、春先になると生殖のために気泡をつけて立ち上がり、気泡が光に照らされて輝き、海は一面黄色い花畑のようになる。その時季をねらって撮影された。
 スギモクは日本海由来の海藻だが、日本海でも田ノ浦ほど大きな群落がみられるのは珍しく、田ノ浦湾が特殊な生態系を持っていることを証明している。ビデオに収められた映像は、黄色い花畑のようなスギモクの間を魚たちが泳ぎ、まるで龍宮城のような景色だった。
 撮影した研究者が「多くの海を潜ってきたが、田ノ浦に惹きつけられるのは潜っていると癒されるから」と語っていたのが印象的だった。その場に居合わせたメンバーは美しい映像に見とれ、海水の透明度に感嘆しつつも、もし埋め立てられれば来年は見られないかもしれない…と危機感をもって語り合った。
 私はまだ数える程しか上関を訪れたことがない。が、訪れる度に心が痛む。調査といいながら工事が進められ、目に見えて自然破壊が進行しているからだ。以前は遠慮がちに見えた樹木の伐採も今や堂々たるもので、工事車両を通すため次第に広い道幅の道路が付けられるようになり、作業員のための自動販売機までもが設置されている。このままでは森は見る見るうちに乾き枯れていってしまう。海の生物も少しずつ姿を消しているそうだ。
 宮崎監督は、『崖の上のポニョ』の監督企画意図として「海を背景ではなく主要な登場人物としてアニメートする。少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである」と述べている。初源なる海のはかり知れない奥行きを軽視してはならない。原発を建設しようとする人たちは「海に人魚などいない」と笑うのだろうか。
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2009/2/21

山口県へ申し入れ  上関原発関連ニュース

山口・長島の自然守る会ウミスズメで要請

2009年2月19日 19:33

上関原発の建設予定地周辺で希少な鳥を確認した自然保護団体が県に、周辺海域の埋め立て許可を取り消すよう申し入れました。

申し入れをしたのは、原発計画に反対する「長島の自然を守る会」です。会では今月7日と8日、建設予定地周辺で絶滅の危険性が極めて高いとされる「ウミスズメ」を確認しました。

申し入れでは、中国電力の環境影響評価に欠陥があるとしたうえで埋め立て許可を取り消し、ウミスズメの調査が終わるまで埋め立てに着手しないよう求めました。これに対して県では、埋め立て許可については訴訟が継続中として明言を避け、中国電力が行う調査報告を待ちたいとしました。県は中国電力に対し、継続的に生態調査をするよう指導したいとしていますが、中国電力は今年度中の埋め立て工事着手を目指しています。

(テレビ山口 県内のニュース)

こちらで申し入れの様子の写真が見られます。
http://www.tys.co.jp/NewsDetails.aspx?CID=76ad61b3-5ac1-42ee-8fa2-cee84f622f1e&DID=45a5b3d4-80a8-448c-a7d4-15bb1d50b621
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2009/2/20

写真展報告  

みなさま

去る1月25日、2週間の会期を満了し、ひと・まち交流館京都での「瀬戸内の原風景・長島」写真展を無事終えることができました。
すべてのパネルを掛けた上で、1枚ずつにスポットライトが当てられるという、これまででは一番恵まれた展示環境でした。会場の一角ではDVD「長島の自然を守る」も上映させていだきました。

多くの方が写真を熱心に見入っておられました。キャプションを丁寧に読んでくださる方も少なくありませんでした。初めて知ったと、声をかけていかれる方もありました。

印象に残ったのは祝島出身という女性の方と長島出身の男性の方。どちらも京都新聞で見てご来場くださいました。女性の方は今もご実家があるそうで、 「さようなら中電さん」のページをめくりながら、何人かの方に心当たりがお ありのようでした。男性の方はもうご実家はないそうで、それでもDVDの風景を幼少期に遊んだ記憶に重ねて懐かしがっておられました。

最終日の前日には野間先生が、そして最終日には向井先生がひょっこりと顔を出してくださいました。手元のメモで確認できる数として会期中240名ほどの方にご来場いただきました。中盤に届いた纐纈あやさんによるポストカードも すっかりなくなってしまいました。
こちらで預かっていた長島グッズはDVD一枚を残してすべて売れましたので、 その売り上げ15400円を「01340-8-44688:長島の自然を守る会」の郵便口座に振り込みました。

なお、開催にあたって、会場スタッフとして「若狭の原発を案じる京都府民」 および「グリーン・アクション」のメンバーの方たちにご協力をいただきまし た。
現地のせっぱ詰まった状況を考えると、本当にささやかな応援に過ぎないかもしれませんが、これもひとつひとつの意思表示につながっていくものと思いたいです。

わく星学校 小坂勝弥
(長島の自然を守る会・京都支部)クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
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2009/2/18

上関原発予定地でウミスズメを確認  上関原発関連ニュース

 自然保護団体「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)は13日、中国電力の上関原発建設予定地(上関町)で、国の絶滅危惧(きぐ)1A類に指定されているウミスズメ(鳥類)を確認したと発表した。

 同会が1月28日と2月7、8日に調査したところ、中電が埋め立てる海域などでウミスズメを確認し、最も多い群れは21羽に上ったという。中電が国に提出した環境影響評価書などにウミスズメ生息の記載はないとし、高島代表は「中電は十分な調査をすべき」と話している。

 また、国の天然記念物・カンムリウミスズメ(鳥類)も再確認した。中電は「予定地周辺で繁殖している可能性はほとんどない」との調査結果を公表しているが、高島代表は「繁殖時期直前に岸の近くで見ることができた。繁殖している可能性が高まった」と説明した。

 同会は19日、県に公有水面埋め立て免許の許可取り消しを申し入れる。中電にも徹底した調査と埋め立て工事の着工延期を求める。

(2009年2月14日 読売新聞)

下記の読売新聞のサイトで長島の自然を守る会が確認したウミスズメの写真をカラーで見ることができます。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20090214-OYT8T00139.htm
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2009/2/14

原発区域にウミスズメ 上関  

原発区域にウミスズメ 上関  '09/2/14

 中国電力が山口県上関町で計画する上関原発の埋め立て区域で、環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定する海鳥のウミスズメが初めて確認されたと、市民団体「長島の自然を守る会」が13日、発表した。3月末までの埋め立て着手を目指す中電に、詳細調査と工事の延期を要望する。

 守る会によると、ウミスズメは1月28日と2月7、8日、瀬戸内海の埋め立て区域内の1カ所をはじめ、取水口と排水口付近の2カ所の計3カ所で確認。最大で21羽の群れがいたという。既に生息を確認済みの絶滅危惧種のカンムリウミスズメも3カ所でみつけた。

 ウミスズメは環境省と山口県から絶滅危惧IA類に指定され、北海道などで繁殖。冬場は全国各地に南下、山口県では日本海側に飛来するとされていた。

(中国新聞 地域ニュース)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902140031.html

*中国新聞の会員であれば、動画も見られます。
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2009/2/13

原発予定地海域でウミスズメ確認  

原発予定地海域でウミスズメ確認
(山口県)

 上関原発計画に反対する長島の自然を守る会は、絶滅が危惧される海鳥ウミスズメを埋立予定区域で確認したと発表した。

 長島の自然を守る会では、2月7日と8日、建設予定地周辺の現地調査を実施している。その結果、埋立予定区域内などで環境省が絶滅危惧類に分類するウミスズメを新たに確認した。最大の群れは21羽、延べの確認数では数十羽に上るという。また守る会では、今回、埋立予定区域内で、国の天然記念物カンムリウミスズメも確認している。

 カンムリウミスズメについて、中国電力は、「繁殖の可能性を示す情報はなかった」としているが、守る会では、今回の確認で、計画区域内での繁殖の可能性が高まったとしている。守る会では、埋立免許の取り消しや工事の延期を県や中国電力に求めていく予定。

[ 2/13 16:26 山口放送]

このページで動画を見ることができます。
→ http://kry.co.jp/news/news870966.html



上 ウミスズメ:山口県絶滅危惧TA類 冬鳥として県下の日本海海域で見られるが、渡来数は少ない。(山口県レッドデータブックより)



上 カンムリウミスズメ:国の天然記念物 山口県絶滅危惧TA類 日本の特産種で冬も繁殖地付近の海域にとどまる。(山口県レッドデータブックより)
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2009/2/12

東京で高島さんのプレゼン(3/1)  行事案内(他団体主催)

3月1日に東京で開催される高木基金助成最終選考公開プレゼンテーションにて、長島の自然を守る会の高島美登里さんが、「上関原発予定地長島の自然環境と生態系調査」というタイトルでプレゼンテーションを行います。(高木基金ウェブサイト→http://www.takagifund.org

長島の自然を守る会は、高木基金の規定では公開プレゼンの対象外らしいのですが、緊急性があることもあって、公開プレゼンをしてもらうことにしたそうです。
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2009/2/12

東京にて Organic Show(2/28・3/1)  行事案内(他団体主催)

東京で、長島の自然を守る会が出展するイベントがあるので、案内します。

Organic Show 2009
日時:2009年2月28日(土)・3月1日(日)
長島の自然を守る会の展示は、いろいろなゾーンがある中の、「ストップ!六ヶ所再処理 / ストップ!上関原発 / 脱原発ゾーン」で催される予定です。他のゾーンや、ステージでのトークについての詳細は、http://www.polano.org/10_event/090228_orgganic_show.htmlにて。

同じ建物の5・6階では、「アースガーデン“冬”EARTH@HOME」というイベントが開催されています。http://www.earth-garden.jp/eg/に詳細があります。

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2009/2/4

講演会:山口・上関原発計画問い直す 京大・小出助教、事故発生時の危険指摘  行事報告

講演会:山口・上関原発計画問い直す 京大・小出助教、事故発生時の危険指摘 /(毎日新聞広島版2008.2.2)

 ◇「太陽エネルギー利用促進を」−−中区
 山口県上関町に計画されている上関原子力発電所を問い直す講演会が1日、中区の原爆資料館であった。京都大原子炉実験所の小出裕章助教が「山口県・上関原発…あまりに愚かな選択〜原子力とプルサーマル問題〜」と題して講演し、約130人が参加した。県保険医協会の主催。

 小出助教は、欧米は原子力から撤退を始めており、新たに計画中の原発はフィンランドに1基あるだけだと説明。事故が起きた際の危険性などを指摘した。

 原発は二酸化炭素を出さない「環境に優しい」発電方法として宣伝されているが、実際は発電所建設や運転の際に二酸化炭素を放出すると指摘。また、発電過程で発生する核分裂生成物は、1発電所が1年間運転した場合、広島原爆の約1000倍にもなるとのデータを示し、「二酸化炭素を生まない点だけを強調し、死の灰に目をつぶる議論は正しくない」と話した。

 また、もし上関原発で事故が起これば、東京が風下になった場合、がんによる死者は120万人を超え、強制避難する地域は北海道まで及ぶとのシミュレーションを示した。さらに、日本に55基ある原発は年間1000億トンの温排水を海に流し、生態系のバランスを崩していると指摘。

 小出助教は、太陽が地球に届けるエネルギーは石油などの化石燃料に比べて膨大だとし、「太陽エネルギーの利用に向け、かじを切るべきだ」と訴えた。【大沢瑞季】

http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20090202ddlk34040361000c.html

小出先生のお話は、原爆から原発が生まれたこと、エネルギー問題、温暖化の話、原発で事故が起きたらどうなるかなど、多岐にわたって、とてもわかりやすく、解明して下さいました。「原発を作りたい側」の一方的で多量な情報の垂れ流しに対して、このような貴重なお話をもっとみんなに知ってもらいたいと思いました。

広島市保険医協会の方々のお力で、「長島の自然」写真展も、同じ会場でしていただきました。
講演後も、壇上にあげていただき、長島の自然を守る会の活動の紹介やアピールをさせていただきました。
本当にありがとうございました。
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2009/2/3

あなたもナウシカに?! スギモク観察会第2弾のお知らせ  行事案内(守る会主催)

日本でここでしか見られない?!金色に輝く“海藻のお花畑”を見に来てください!!

2009年3月7日(土) 予備日8日(日)にスギモクのお花畑の観察会を行います。

『風の谷のナウシカ』での「その者青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結びついに清浄の地に導かん。」の金色の野よりはるかに規模は小さいですが、日本海特産種のスギモクは 3〜4月に生殖器官を形成し、海中に金色にかがやく景観を形成します。他のホンダワラ類と異なり、スギモクの生殖器官にのみ、浮き袋のように空気が閉じこめられているので、輝いて見えます。日本海が汽水〜淡水化によって海水より比重が軽く、水中での浮力が低下した時代に、スギモクは浮き袋状の生殖器官が藻体から分離して海面に浮くことによって拡散し、分布を拡大させていたのではないかと考えられています。
スギモク以外に日本海におもに分布するフシスジモクの群落も形成されるなど、田ノ浦は日本海的な植生で、瀬戸内海においては極めて特異的な環境です。また、スギモクは淡水の影響が比較的大きい河口近くや海岸・海底において陸域からの淡水の混じった水が浸出する場所に群落を形成しています。広島大学の菊池亜希良さんの調査によって、田ノ浦において海底から淡水の混じった水が浸出していることが確認されています。
瀬戸内海においては、干潟や砂浜の埋立、海岸道路および側溝事業によって、地下水が海岸・海底から浸出する繋がりが分断され、陸域での水の浸透および満潮時の陸域への海水の浸透と干潮時の浸出による浄化機能が広域に破壊されてきました。われわれは、「瀬戸内海で失われし大地(陸域)、海岸、海の絆を結び、清浄の地(海)に導びく」ための環境 学習の場としても、田ノ浦は重要と思っています。
観察会では、海岸と船上からの観察行います。興味のある方は、ぜひ参加してください。
                                                   (写真:長島の自然を守る会)
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タグ: スギモク



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