錫杖岳前衛壁左方カンテ
10月に入り、湯川のクラックでナチュプロセット、廻り目平 烏帽子岩 むささびルートでマルチのロープワーク、そして、目標の錫杖岳 左方カンテに行って来ました。
<タイムスケジュール>
2012年10月20日(土)晴れ
6:00槍見駐車場−8:15取付き8:45−12:15終了(6ピッチ)−15:30取り付き−17:00駐車場
<メンバー>
U山、KATOさん、岩ひばり
<ルートコメント> *あくまで、体感でのコメントです。

1P:40m、V級、ルンゼ、立木でプロテクション、終了点は、松の木の後ろの岩壁にハンガーボルト、浮石多く要注意。(岩ひばりリード)

2P:20m、W−級(5.7〜5.8)、ルンゼ、ナチュプロと立木でプロテクション、枯れ木横を抜け、左に回り込み、小テラスに乗り込む。岩壁にハンガーボルトの終了点。傾斜があるので侮れない。染み出しがあり、浮き石もあるので落石に注意が必要。(岩ひばりリード)

3P:V+、35m、ピナクルに立ち込み、カム(緑だったか?)でプロテクションをとる。その後、緩やかなフェースを2−3m右上すると、小ハングあり。ハング下右寄りに小さいカム(マスターカム0番)をとり(お情け程度)、スメアで両足を挙げていくと、上部のガバ・カチみたいなホールドに手が届く(チビでもOK)。2−3個手を送り超ガバをもって乗っ越す。もともとはA0の箇所だが特に問題はなし。その後、II〜III級程度のフェースをカムでプロテクションをとりながら右上し、ペッッツル2個のビレイポインへ。(KATOさんリード)

4P:IV、25m、台座を上がり、チムニーに入る。前々日の雨のため下部は濡れていた。下部はややプロテクションは取りにくいがホールドスタンスも豊富で着実に登る。中間部以降はカムでプロテクションが随所にとれる。チムニーを抜けて大木の左の壁にペッツル2個のビレイポイントあり。使用したカム:キャメ#4まで。(KATOさんリード)

5P 5.7、40m弱(あくまでも右の広いクラックのラインとして)濡れているが、左のフェースよりこちらの方が(私は)安心感あり。上部は残置あり (U山さんリード)

6P 10a、40m弱(右のオフウィズスからのラインとして)残置が撤去されて、すっきりしたラインに変身。下部はヘルメットのスタックと大きな浮石に要注意。カムは要所に決まる。上部は大きめサイズがあると心強い。 ”残置が撤去されすっきり”などと言いながら最初と最後のペッツルはありがたい。(U山さんリード)

頂上は、7Pまでですが、もろい壁なので、6Pで終了。でもここは、左方カンテと注文多い料理店が合流します。この時も、4パーティが集まり、なかなか下降できませんでした。待機中、めちゃくちゃ寒かった!錫杖側は陽が当たりません。
下降は、左方カンテを戻りましたが、`注文の多い料理店’ 3ピッチの懸垂がお勧めです。左方カンテは、岩にロープがひっかかり、落石が起きやすいです。
(U山さんコメント)
残置の撤去に対して賛否両論あるようですが、 私は昔に比べて数段素晴らしいルートにリニューアルされたと思います。 欲しいなというところにペッツルが光っているのもうれしいです。
(KATOさんコメント)
事前調査ではかなりNPでランナウトして恐いルートになっているのかと思ったが、安定してプロテクションもしっかり取れ、快適な登攀であった。しかしながら、当然のことながら、適切なカムのセッティング・回収の技術は不可欠である。
今回は3人での登攀であったので、システムについてはまだまだ課題の残る所はあったが、総じて美しい紅葉の中楽しい登攀であった。
(岩ひばりコメント)
前週の`むささびルート’で、かなりビビった私…、V級をあなどってはいけないと、今回は、かなり事前情報を入手!でも、人のブログは、あくまで個人のコメントと実感した今回の登攀でした。普段からの実践が一番、そして、パートナーを信頼し、自分に甘えない!終了点に到達した安心感と、振り返った時の遥かなる風景!これだからマルチは楽しい〜。
来年の計画も着々、進行中です。トラッドクライミング、只今、メンバー募集中!!

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