12日か20日か、近鉄公式かファンページか、沢山のBトレファンをやきもきさせた発売日に決着の付いた日、私は近鉄沿線でお仕事をしておりました。
正確には9日〜10日と和歌山県、11日が三重県だったんですが、窓口に「発売延期」の張り紙が貼られた日にはまさに近鉄電車(&伊賀鉄道)に乗って、雨の降る中を複数の仕事先へ飛び歩いていたんであります。
別に発売日を12日と読んで出張日程を決めた訳じゃありませんからね(笑)
相手先の都合でたまたまこの日になったと言うだけの事です。
このところパーツ等の手配が付かずBトレを触っていませんでしたのでネタも無く、ずっとブログの更新が止まっているので、移動・乗り継ぎの合間に和歌山駅と伊賀鉄道で撮った写真でもアップしてみましょう。
まずは9日、JR和歌山駅にて。
新旧の車輌が次々と出入りする和歌山駅は、国鉄&JR形ファンには楽しい駅。
かつては70系や113系が活躍した阪和線快速も、今は223系「紀州路快速」の独断場。
関西では少数派の205系。
ちなみにこの編成は、助手席側の窓の大きいJR化後新製された1000番台車。
JR東日本では既に全て引退してしまった103系だが、ここ阪和線では普通電車の主力の様だ。
この
クハ103-65は103系の中でも初期のグループで、かつては山手線など首都圏で走っていた車。
こちらは片栓奇数向き限定の500番台、
クハ103-609。
クモハ103と共に京浜東北線と常磐線にのみ新製投入されたグループ。
一方こちらはブタ鼻、ユニットサッシ非冷房で関西地区にのみ投入された一次改良車のグループ、
クハ103-205。
このロットのクハの中で関東に新製配属されたのは唯一、かつてマトの名物的存在だった188号車のみ。
伝統の「阪和快速色」を纏う113系も、近年は紀勢本線ローカルがその活躍の場。
113系はこの他に体質改善車の編成も目撃したが写真は撮れず。
クハ111-5559ほか4連の御坊行き。
紀勢本線ローカルには117系も活躍している。
爽やかなブルーの「紀州色」を纏い、余生を送る
クハ116-308ほかの4連。
一方和歌山線の主力は105系。
かつて常磐緩行線(千代田線乗り入れ)にあり、203系に追われた103系1000番台から改造された500番台グループである。
(3扉・新製車の0番台も一部存在するが、こちらは紀勢本線用。)
クモハ105-517。
その相棒の
クハ104-551。
踏切事故でダンプと衝突し、車体がくの字になってしまい廃車となったクハ105-7の代替えとして、電送解除したモハ102-385の車体に元車クハ105-7の運転台を移設して生まれたと言う凄まじい車。
唯一のクハ104-550番台車で、500番台グループで分散クーラーを載せているのもこれまたこの車輌だけ、と言う異端車(簡易冷房改造された車は存在する。)
同じ105系でもこちらは体質改善工事を施工された
クモハ105-514。
戸袋窓が埋められ客室窓が黒サッシになっているのでだいぶ印象が変わっている。
とは言え、体質改善40Nの施工されている前述の紀勢本線用0番台に較べて、まだ原型を留めている方だろう。
その相棒、
クハ105-4。
運転台を新設してパンダ顔となったクモハに較べ、最小限の改造で済ませたクハの方は103-1000の顔そのものだ。
本来地下での非常脱出用だった前面扉に貫通幌が付いて多少「いかつい」面構えにはなっているが、通学・通勤で毎日利用した私には懐かしい顔である。
本家の103系1000番台は全て引退してしまったので、特徴あるこの顔を残しているのはクハ104・105だけになってしまった。
パンダと言えば、381系にこんなステッカーが貼られていた。
写真は撮れなかったが、車内にパンダの形をしたシートを付けた車輌があった様な・・・
翌10日夜、和歌山からの移動時に、停車した鳳で見つけたもの。
「スーパーくろしお」の車内から慌てて撮ったのでブレブレ・ボケボケだが、紛れもないクハ103-1、トップナンバーである。
反対側の相棒はクハ103-2だったが、こちらはカメラが間に合わず・・・
続いて11日、伊賀鉄道にて。
東急からVVVFの1000系を順次導入する事が決まり、余命幾ばくもない860系達。
冷たい雨の降る中、仕事先へ移動しながらの限られた時間でしたが、既に廃車となった
864+764を除く860系可動全編成を撮影する事が出来ました。
伊賀市駅構内の光景。
車庫の中には、860系を置き換えるべく東急からやって来た1000系が既に忍者装束となって待機中。
車番は201と読み取れる。
東急時代の車番はデハ1311とクハ1010。
861+761編成はグリーン基調の忍者列車。
伊賀市にて。
古の標準色、ダークグリーン一色に塗られた
862+762編成。
伊賀神戸にて。
マルーンに銀の飾り帯の付いた860系の前身820系登場時の姿になったのは
863+763編成。
当時の飾り帯はステンレスだったそうだが、復元された帯はカッティングシート。
伊賀神戸にて。
丸山を発車していく
865+765編成は派手なラッピング車に。
同じ忍者列車でもこちらはピンクの「くノ一」か?
866+766編成。
しかし、予備知識無しに暗闇でいきなりこんなのを見たら怖いだろうなぁ(笑)
そして近鉄カラーの
867+767編成。
こちらは伊賀市の側線でパンタを降ろしてお休み中・・・まさか201の代替えにこのまま廃車か??
かつて京都〜奈良間の無料特急などに活躍した820系の車体に、名車6800系ラビットカーの足回り、そして11400系新エースカー(初代)のクーラーを譲り受けたと言う伊賀鉄道860系も前述の通りとうとう置き換えの対象となってしまいました。
かつては5000系のツリカケ音が響いた忍者の郷に、VVVFのインバータ音が響き渡るのも間近の様です。

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