お恥ずかしい話ではありますが、私は未だ小田急のロマンスカーと言うモノに乗ったことがありませんでした。
両親や女房子供達は既に乗ったことがあると言うのに(笑)
元々乗り鉄でもないし、遠出してまで温泉や観光地を巡ると言う行為〜いわゆる観光旅行〜があまり好きでないこともあって、乗る必要がなかったと言うのがその理由ではないかと思われます。
関東に生まれ育って54年間、そのうち約13年と半年は転勤などで関東を離れていましたが、主たる生活拠点が関東地方な割には小田急どころか東武、京成、西武などの有料特急列車にも乗車経験がありません。
転勤先で必要にせまられて近鉄や名鉄のそれには散々乗っていると言うのに・・・
今回ヤボ用で新宿まで出る機会があり、この際せっかくなので一度乗ってみよう、と言うことになったワケです。
さらにせっかく新宿まで出るついでに、ブログ仲間のターマックさんが所属するBトレサークル「B-net」の公開運転会も覗いてみることにしました。
最寄り駅から静岡へ出て、最初のランナーは新幹線「こだま704号」。
当該列車は静岡始発のため、逆方向から入線してきます。
身をくねらせながら入線して来る700系。
始発なので室内はガラガラです。
朝のウチは天気も良く、新富士あたりでは富士山がくっきりと見えました。
小田原へ着いてロマンスカーの切符を購入、乗車する「はこね2号」の発車時刻まで小一時間あるので駅前をぶらつきます(本当は喫煙場所を見つけて煙草が吸いたかっただけ・笑) 。
駅前にある北条早雲公の銅像。
色づいた木々をバックに、相変わらずもの凄いお顔をされておりました。
さて、時間はまだまだありますが、小田急ホームに降りて、電車ウォッチングをすることにします。
高い天井と明かり取りで広々とした小田急改札口。
程なく新宿からの急行が到着しました。
3000形です。
しかし、ちょっと見ないうちに3000形が幅を効かせています。
来る列車来る列車どれもこれも3000形・・・暫くして気が付いたのですが、6+4の10連の場合、小田原方6両が3000形で、他形式は新宿方に連結されているんですね(汗)。
つまりいろんな形式の写真を撮りたければ、新宿に背中を向けて上り列車を狙わねばならないと言うことです(アホや〜・笑)
小田急名物、異系列の併結。
3000形+1000形。
3000形+8000形。
3000形+5200形。
各停には4〜6連が活躍、これは1000形。
1000形レイティッシュカラー。
8000形も古参の部類に入ってきました。
反対側のホームへは30000形EXE。
そして我々の世代で小田急と言えばこの顔、5200形。
かれこれしているウチに「はこね2号」入線のアナウンスが流れ、私も所定の乗車位置へ急ぎます。
小田原8時53分発、「はこね2号」の入線です。
初ロマンスカーは20000形RSEでした。
切符の購入の際、ダメもとで申告したら運良く手に入った席、7号車15番C。
わ〜いわ〜い!(おバカ・・・笑)
上り列車(RSEの場合)の7号車15番Cは一番前の通路側、つまり運転士さんの真後ろに当たります。
本当は15番Bが欲しかったんですが、既に売れていました。
ABで父と祖父と2人の子供連れが座りましたが、子供達の躾が出来ていなくてうるさいこと!!
これぞ本当の運転士目線です。
多摩川を渡る頃には行き交う列車も増えてきて・・・
複々線区間で先行する3000形各停を追い上げて行きます。
楽しいですねぇ〜(ガキやなぁ・・・笑)
1本抜いたと思ったらまた1本、列車密度が濃いですね。
今度は2000形。
・・・と思ったら、あらら、複線に戻って先行列車に行く手を阻まれました(笑)
あとは新宿まで、ほぼこんな調子でノロノロ運転です。
2分延で新宿着。
向かいのホームには、朝出てくるとき静岡運転所で出庫準備をしていたJR東海の371系が既に到着し、折り返しの準備中。
せっかく新宿まで来たのだから、改札を出てすぐの「トレインズ」で未入手だったこれらを購入しました。
さてさて、ロマンスカー初体験を充分堪能し(前述の通り隣席の躾の悪い子供らには辟易しましたが・・・) 、ヤボ用もさっさと済ませて新宿駅へ戻った私は、迷路の様な通路を歩き歩いて(マジに遠かったぞ!!)さらに地下深くへ潜入したのであります。
向かった先は、日本一深いところを走っていると言う都営地下鉄大江戸線の新宿駅。
こちらも初乗車、都営地下鉄大江戸線。
この都営大江戸線、トンネル代をケチって小さくなった車両が分不相応とも言える1430o軌間の線路を走る様は何処かBトレを彷彿させるものがありますね。
日本では二番目のリニア方式、また、路線名決定の際に石原都知事が横槍を入れた話も有名です。
その時のセリフが
「寝てても何回まわっても同じ所に戻ってくるのを環状線って言うんだよ!」
「紛らわしくて山手線とか大阪環状線を使っている人に迷惑。」
ははは、いかにも石原氏らしく、「けだし名言」と言ったところでしょうか(笑)
しかし、高所恐怖症(深所恐怖症)+閉所恐怖症でもある私は「早く目的地に着け〜!」と心の中で念じつつ12分、無事落合南長崎(長げ〜駅名だ!)に辿り着いた時には心底ホッとしたものです。
地上に出て、住宅街をテクテク歩いて10分弱、突然あらわれた「聖地」。
「B-net」の公開運転会会場は、かつて一部の人達から聖地とも呼ばれたKATOのホビーセンター、通称ホビセンです。
長らく撮り鉄で、模型鉄ではなかった私はホビセンも初体験、先ずは敷地内にデン!と鎮座する京急230形をじっくり観察します。
周囲はお世辞にも道が広いとは言えない住宅街、どうやって此処まで運んで来たんだろう?・・・
KATO本社でもあるホビセンのシンボル、京急230形268号。
しかし、ここまで来て撮った写真が見事な「串パン」とは・・・(涙)
「B-net」の運転会はJAM以外では初の見学になります。
早速会場である3階会議室へ上がってみると・・・
開始直後で来場者も未だまばらな会場。
作り込まれた長大なモジュールレイアウトを、様々な列車が行き交う光景は見ていて飽きませんね。
最初はまばらだった来場者も時間と共に増え、歓声を上げる子供達(ここでもやはり躾の出来てない子がおりましたが・・・)、午前午後に亘って熱心に見ていた少年(京急を中心にBトレをコレクションしているとか。)、ビューポイントで粘って素晴らしいすれ違いの動画を撮影された大人の人などなど、JAMとはまた違った雰囲気の中での運転会でした。
満を持して登場させた自慢の車両に対する子供達の無垢な表現に、製作者がマジに落ち込む場面もあったりして・・・(誰とは申しません・笑)
曰く「○○電車!!」辛辣でしたわぁ〜・・・あくまで無垢な発言ですから、そんなに気を落とさずに・・・単に口が悪いだけだから(あ・・・)
帰ってから気が付いたんですが、思いの外写真を撮っていません。
それだけ見るのに夢中だった様です(笑)。
ヘタレ写真ばかりですが、いくつか載せておきます。
ひな壇の下を行くのは・・・おおっ! 我が(現在の)地元車両。
目線を下げると実感的な光景か・・・
うねうね、くねくねSカーブ。
うう〜む・・・たまりませんなぁ(笑)
またまた地元車両。
どうしても後ろの3両に目がいってしまう(笑)
レール清掃中。
大集合・南武編。
同じく東京メガループ編・・・何故か銀色のばっか(笑)。
結局昼休みを挟んで16時過ぎまで居座ってしまいました。(「B-net」の皆様、申し訳ない!)
会場で気が付いた事ですが、来場者の多くから「小さい電車」と言う言葉が聞かれたこと。
大きさはNゲージと同じなんですけどね・・・もちろん長さは半分ですが、一般の人から見ると小さく見えるのでしょうか・・・ちょっと不思議な気がしました。
最後に、メンバーの某氏にお願いして買っておいて頂いた京王井の頭1000を受け取り、名残惜しいけどホビセンを後にします。
B-netの皆様、ありがとうございました。
あと1日、頑張って下さいね。
これで全色揃った虹色電車。
新宿駅に戻って、帰りもロマンスカーです。
沼津まで「あさぎり」と言う手もあったんですが、帰りの新幹線の切符も買ってあるので次発の「ホームウェイ1号」の席を確保しました。
帰りの車両は30000系EXE、シートは朝のRSEよりゆったりとした感じです。
途中何度もうとうとするうち小田原着、新幹線で静岡に辿り着き、乗り継ぎの普通電車を待っていると、隣のホームに先ほど新宿を先発した371系が滑り込んで来ました。
「あさぎり」の仕業を終えた後、沼津からホームライナーとして運行されている様です。
次の機会があったら、これを利用する手もありますね。
あ、ずっと煙草吸えないじゃん(爆)

0