2010年も残り僅かとなりました。
一時はどうなるかと思われたBトレでしたが、今年も何とか活況を示してくれています。
師走になって、10日受付開始の新幹線T4と並んでたぶん今年最後の大ネタであろう近鉄アーバンライナーnextがリリースされましたね。
近鉄の限定Bトレと言えば昨年のこの時期、腰を痛めたターマックさん、血圧上昇気味の私と「じさま二人組」(笑)で、悲壮なまでの覚悟で酷寒のなか名古屋に払暁出撃し、見事に(嬉しい)肩透かしを食らったビスタU世(未更新)が思い出されますが、前評判では今回のnextもなかなかの人気振り、しかもどっと混む(笑)ネット通販の開始日は平日の日中・・・
さてどうしたものかと悩んでいたら、幸いブログ仲間の
トトロさん がネットで申し込みをされるとのこと、コレ幸いと相乗りさせて頂き、先日無事入手する事が出来ました。
トトロさん、ありがとうございました。
今回はネットも駅売りも「祭り」にはならなかった様で、現在でも入手出来る様です。
「欲しい人が欲しい時に買える」これが本来の姿だと思うんですがね・・・
さて、入手したのは良いんですが、今回の製品、ネット上を飛び交う情報を総合するとなかなか曲者の様でした。
特に塗装に関するマイナス評価が多く、実際に箱を開けてみるまで戦々恐々としておりました。
今回は2箱購入したのでパーツに余裕があり、見比べて程度が良い方を使えばいいんですが、2号車と5号車は2箱でパーツは定数、これがダメパーツならアウトです。
恐る恐る箱を開けて見ると・・・
3号車。
明らかなタッチアップ跡(左)と黒のはみ出し(右)。
左側を手直ししたなら、何故右もやらないのだろう・・・疑問。
4号車。
これは酷いですね。
ここまで行くと最早タッチアップとは言えません。
本来なら出荷せずに廃棄してほしいレベルです。
そして先頭車。
これも酷いです。
私がやったって、こんなに汚くはやりません!!(笑えない)
幸い、使用に耐えないものはこの3点だけで、心配していた2号車・5号車については何とか我慢できる範囲で済みました(他の号車も含め、あくまで我慢できる範囲)。
造形がなかなか良く出来ているのに、これは実に勿体ないですね。
さてさて、このnext、実は塗装の汚れの他にもう一つ致命的な難点があります。
リンク先の
icw149さんが報告されておりますが、前面パーツが素組ではどうやっても隙間が出来てしまうと言うこと。
先頭車屋根パーツの前縁にあるヘッドライトシールを貼る出っ張りが、前面パーツと干渉して生じる現象です。
顔が隙間だらけではシャレになりません。
幸い先頭車は2両余る計算なので、早速改善に向けて手を入れてみました。
屋根パーツのこの部分(左○内)を削り落としてしまいます(右○内)。
ポイントは躊躇わずにキレイさっぱり削ってしまうこと。
画像では判りやすい様にそのままにしていますが、削った跡は油性マジックなどで黒く塗っておくと目立たなくなります。
で、この状態で組み立ててみると・・・
上が製品のまま、下がパーツを削ったものです。
だいぶ改善されたと思いませんか?
さらに、組み立てに際して前面パーツと側面の合わせ目に、TAMIYAの流し込み接着剤(緑キャップのヤツ)を少量流し込んでやると、浮いた塗料が隙間を塞いで、さらに目立たなくなります。
あくまで少量・・・流し込み接着剤は塗料を瞬時に冒します。
その副作用で隙間が埋まるわけですから、ほんの半滴、合わせ目に筆を当ててやれば隙間に沿ってスーッと流れていきます。
こんな感じになります。
最後のこの方法は以前にも隙間が目立った新幹線700系にどでも使用している方法ですが、あくまで接着剤を使用して組み立てる場合のみで、素組される方にはお勧めしません。
・・・え? ヘッドライトシールはどうするのかって?
なに、ガラスの外側に貼っちゃえば良いんですよ。
どうです?
思ったより違和感無いでしょ?
これで何とかマトモに組み立てる目処が立ちました。
後は屋根の塗装をどうするか、ですね。
実車は見たことがありませんが、ネット検索して写真を見てみるとクーラーキセの色が製品よりずいぶん明るい色に見えます。
要検討ですな。
つづく

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