たかがＢトレ　されどＢトレ　楽しみ方は人それぞれ

フル編成のために余分な出費を強いる反面、こう言うマニアックかつ少数編成で完結する車種を製品化してくれる所もＢトレの素晴らしいところの一つだと思います。
言わずと知れた「いもむし」こと、名鉄の名車3400系、今回は旧式化したとは言えある意味一番元気が良かった４連スカーレットの時代と、２連・旧塗装に戻された最晩年の姿を再現してくれると言う大サービスぶり。

コイツは一度だけ目撃した事があります。
昭和63年だったかなぁ・・・名鉄本線の撮影に行った時、各停しか止まらない小駅で撮って夕方になり、文字通り「お仕舞い」とばかりカメラをバックに入れた直後、もの凄い勢いで通過して行ったのがこの3400系でした。
「仕舞った〜!!」とまるでダジャレの様な出来事ではありましたが、甲高いツリカケモーター音と、夕日を浴びてカーブへ消えていく流線型の後ろ姿は今でも耳と目に焼き付いています。

まずはその懐かしいスカーレットから。
スカート付きの車両にKATOの台車だと足許スカスカになるのと、せっかく軸距の長い旧型台車ですのでここはバンダイの足回りを使うことに。


２箱購入では足らなくなるD-16台車プレートですが、苦肉の策で阪急820のDT11タイプの代用を考えていたところ、名古屋パーツセンター(笑)さんからD-16を配給して頂ける事となりほぼ実車に沿った形で実現したものです・・・感謝!!。

ク2400、「ク」なのに何故かパンタが付いている(笑)。
パンタはGMのPT43N。
屋根は一旦色を落として塗り替え、ベンチレター等を塗り分けています。


２連→３連化の際に増備された中間電動車モ3450。
この台車が名古屋パーツセンターさん配給品です。
実際はコロ軸受けのD-16ではなく平軸受けのD-18だったそうですが、その後D-16同様コロ軸受けに改造され、見た目はほぼ同じと言うことでOK。


さらに３連→４連化する時に増備されたサ2450。
この車のみイコライザー式の旧態然としたD-16(18)ではなく、ちょびっとだけ近代的なFS13を履いて登場しました。
(あららよく見たら台車プレートの向きが間違ってますね・・・汗)


モ3400、こちらはいわゆる「クモハ」です。
同世代の流線型電車の中でも、省電のモハ52なんかは後パンだったのに対し、こちらは前パン、やっぱクモハは前パンが格好良い!!と思うのは私だけでしょうか？。


せっかくなので編成を組みレールに乗せてみました。
ちょっと画質が悪いですが、う〜ん、たまりませんなぁ!!
24年前に見たあの勇姿を思い出します。


続いて復刻旧塗装、こちらは中間車を廃車し、登場時の２連に戻された上、古のツートンカラーの復刻塗装を施した姿です。
故に先頭×２入った１箱で完結。
車齢の最も高い先頭車が生き残り、若い中間車が先に廃車されてしまったのも皮肉ですが、これが本来の姿と言うことだったのでしょう。
当初この姿で動態保存をすると言う事で冷房まで搭載され暫くは安泰かと思われましたが、部品の調達が難しくなったり、旧式なブレーキの保安上の問題があったりしたとかで、ほどなく静態保存に、その後クの方は解体されてしまいました。

ク2401(2403)、動態保存にあたって、最も状態が良く選ばれた3403編成のク2403。
本来のク2401は既に廃車されてしまっており、これを2401に改番しています。
同時にパンタも取り外され、すっきりした(しすぎた？・笑)外観になりました。
余談ですが、この姿を見るとつい「千と千尋」に出てくる電車を思い出してしまいます(笑)。


モ3401(3403)、上記のク同様3403から3401に改番されました。
実車では冷房化に際してスカートに放熱用のグリルが開けられたり、台車を7300系廃車発生品のFS36に履き替えた時にスカートの一部が切り欠かれたりしたそうですが、モデルにはその様な表現が無く(金型が一緒だから・笑)、ここは塗り替え直後、冷房化も台車履き替えもなされていない頃の姿と言うことになりますね。


２両連げて真横から。
う〜ん、やっぱり「千と千尋」の電車だぁ(爆)


同じく上斜め前から。
特徴のあるスタイルを崩すことなくデフォルメされていますね。
なかなかの秀作です。
それにしても、カワユスなぁ〜(笑)


こちらもレールに乗せて見ました。
「いいか、電車で六つ目の沼の底って駅だぞ〜、・・・」


今回は屋根の塗り分けの他に、台車レリーフやスカート部分にスミ入れを施してみました。ターマックさんのブログで拝見して、その効果の絶大さに目を見張り、早速真似っこです。
画像を見て頂ければお判りと思いますが、特にグレー系の台車へのスミ入れは、一度やったら後戻り出ません、物凄い効果があります。
大袈裟かも知れませんが、スケールＮゲージ製品のプラスチックの質感丸出しのモノが玩具に見えてしまうほどです。
マスキングが必要な屋根の塗り分けと違い、手軽にかつ簡単に出来るのも利点ですね。

さて、残すのは荷物客車ですが、その前にまず、毎年恒例職場の文化展です。
所内行事なので一般公開ではありませんが、今年も走らせますよ〜♪

恥ずかしながら、関東人のくせに実車をまったく見たことがありません。
どう言うごワケか、西武沿線にご縁が無く乗車の機会が殆ど無かった事もありますが、鉄道の撮影を本格的に始めた頃には魅力的な旧型車は殆ど姿を消し、真っ黄色の電車ばかりで写欲が湧かずに足を向けなかった事も原因の一つかもしれません。

そんなこんなで西武10000系は雑誌等の写真でしか知らず、ただ「西武にしては地味で落ち着いたカラリングの車だなぁ・・・」ほどの認識しかありませんでした。
それが突然Ｂトレとして発売される事になりました。
私は私鉄の看板特急列車は一応フル編成で揃える方針なので、調べてみましたら、製品は先頭×２、中間×２の４両セット、幸いなことに中間車の車体形状は全車共通で違いは屋根のみとのこと。
しかし実車が７両編成なので１箱余分に３箱購入する必要ですねぇ・・・。
小田急RSEの様に、２箱で完結する様なキット構成にしてくれれば助かるんですけど、まぁ４両で完結する購入者もいるワケですから文句は言えません。

車体は組み立てただけで、シール類は未だ貼っていません。
足回りもＢトレのままです。

７号車・クハ10100、新宿寄り(池袋線では飯能寄り)の先頭車です。
製品では２つある乗降扉とNRAのロゴを表現するスペースの関係上か客室窓は１つだけ。


６号車・モハ10200、パンタ付きの中間電動車。
今回はシングルアーム化された姿で組み立てて見ました。
パンタはGMのPT71Cを使用しています。


５号車・モハ10300、パンタ無しの中間電動車。


４号車・サハ10400、かつてはこの車両のみ喫煙車だったそうで、クーラー両脇にでっかい空気清浄機が設置されています。


３号車・モハ10500、６号車とほぼ同形態のパンタ付き中間電動車。


２号車・モハ10600、同じくパンタ付きですが、他車では２個装備されているフューズボックスが１個しかありません。


１号車・クハ10700、本川越寄り(池袋線では池袋寄り)先頭車。
こちらは乗降扉が１つなので客室窓は２つあります。
また、屋根の後部に大きなアンテナボックス？があるのも７号車との違いですね。


全車屋根上機器類は塗り分け、クーラーにスミ入れを行いました。
あちこちのブログを参考にさせて頂いたんですが、機器の色は１号車のアンテナボックスと電動車のフューズボックス・避雷器などは屋音色より明るいグレー、ベンチレターなどは逆に暗いグレーなのだそうです。
今回、面倒臭いので(笑)、ベンチレターも明るいグレーで塗っちゃいました。
まぁ、いつもの雰囲気重視です。
先頭車オデコのアンテナは、今回は交換していません。
その代わり、西武車の特徴であるパンタの踏み板？に黄色を入れています。
ワンポイントになりましたかね。

写真でしか見たことがありませんが、全体のフォルムは良く実車の特徴を掴んでいるのではないかと思います。
ただ、バーツの組み合い(特に側面とガラスパーツ)が軽すぎて、すぐバラバラになりそう、私はいつもの接着剤使用なので良いのですが、素組みの方は要注意です。
それと、先頭車の前面パーツのオデコの部分が浮きます。
この感じ、前にもあったなぁ・・・と思ったら、あ、近鉄アーバンNEXT!!
そう言えば、ガラスパーツの質感やゲート位置、床板やブロックの付いたランナーの配置がアーバンの時と同じ、台車や床板の所謂黒パーツがグニャグニャなところも・・・もしかしてあの工場製？？
慌てて塗装の再確認(笑)、今回は大丈夫そうです。

取り敢えずＢトレ台車を履かせていますが、Ｎ化に際してはKATOの11-098(急行タイプ)をグレーに塗って使用する予定です。
不要となった台車プレートは、あるモノに大々的に転用する予定。
何だか判りますか？(笑)


・・・で、ここから突然話題は変わります(笑)。

ところで本日０時から南海8000系＆12000系のネット販売が始まったワケですが、朝の４時半の段階で8000系残り１個!?(買い物かごに２個入れたらエラーになった。)
12000系の方は何とか２個買えましたが、8000系は最後の１個を私がゲットして「売り切れました」表示に。
だったら夜中の０時に買えよ、と言われるかもしれませんが、年寄りは夜寝るのが早いんですっ!!(その代わり朝は早いけど・笑)。
鉄コレの方は個数制限かけてＢトレは無制限だったのでイヤな予感はしたんですがね。
もう少し早く起きればよかったかなぁ・・・って、４時に起きたら充分早いよね(笑)。
ってか、２両じゃどうにもならんぞ8000系・・・
「転売目的の購入はおやめ下さい」って書いてあっても、実際ネットじゃ顔見えんワケだし、或る程度の個数制限はかけても良いと思うんですけど・・・
もっとも、私みたいに４両だけじゃなくて、色々編成のヴァリエーションを楽しみたい人もいるワケだから、一概には言えないんだけどね。
土曜日に再販があるみたいなんで、送料・代引き手数料２度払い覚悟で１箱だけ買うつもりですけど、「同一住所でのご注文は同じご注文と判断させていただきます」なんて書いてあるし・・・もしそれで注文ハネられたら暴れるで、マジで(笑)。