さて、いよいよ仕上げにかかります。
ご存知の通り1000系には正面スタイルが2種類あります。
今回製作する1本目は、非常扉が中央にある異端車で組まれた1013F(1013+1213+1312)、そして2本目は一般的なスタイルの中から、前述の1013Fと先頭車を振替えた1012F(1012+1212+1313)をプロトタイプとしました。
この2本は東横線と目蒲線の共通予備車を確保する目的で1990年度に製造された4+4編成を組み替えたもので、元々は同じ編成に組み込まれていた車両達ですね。
同じ様に4+4で製造された1010Fと1011Fは8連貫通化を経て廃車となり、それぞれの先頭車両は他社へ譲渡されて行きましたが、今回製作した2編成は揃って東急に残りました。
或る意味、東急1000系の歴史の生き証人的な編成ではないでしょうか。
中央扉の1013F(手前から1312+1213+1013)。
この編成はスカートを装備していおらず、パンタは菱形のままですので、GMのPT43を載せています。
非常扉が左にオフセットされた一般的なスタイルの1012F(手前から1313+1212+1012)。
こちらはスカートが付き、パンタもシングルアームに換装されています。
実車のようにランボードが付いたGMのPT71Dを使用しました。
さてここでちょっと小細工の話です。
面倒ですが車体裾(正面のみ)、側面各ドアの額縁部分、そして前面のライトケースをTAMIYA・TS-83メタルシルバーで塗り分けて見ました。
ダルフィニッシュの車体との質感の違いを表現してみたかったんですが、マスキングの苦労が多かった割にはあまり目立ちませんねぇ・・・。
(厳密に言えば窓の周辺部分もなんですが、さすがに心が折れましたわ。)
ま、自己満足の世界です(お前はマゾかっ!!・笑)
後は前面非常扉と客扉の戸当たりゴム部分へのスミ入れをしています。
お目々パッチリ!!を狙ったのだが・・・
良〜く見れば判るレベル?
台車はKATOの11-098(急行形)を履かせています。
実車はボルスタレス台車ですが、11-097(通勤2)を使用すると軸受け回りの形状がすっきりしすぎていて違和感があったため、こちらを選択しました。
1013Fと1012Fがカーヴで行き交います。
現在の池上線の風景を感じて頂けますでしょうか・・・
今回の東急1000系作製に際してはリンク先であるicw149さんのブログ、
Diamond junctionの記事を(勝手に・笑)参考にさせて頂きました。
いつも書いているように、おいそれと調査に出向けない環境にいるものですから(涙)。
屋根上や編成に関する資料となる写真が充実していて、とても助かりました。
この場を借りてお礼申し上げます。

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