前回の記事(BI・WA・KO)をご覧になって、「あれっ?」と思われた方は観察力の鋭い方です(笑)。
一番最後の写真で、右上の車両・右側の台車のみ金属車輪が付いているのが判りましたか?
○で囲った部分にご注目
実は先日
トトロさんの所で話題になったSHGフレームの件、すなわち「4本のツメを切り飛ばせば台車は首を振る?」と言う話を検証して見たと言うワケです。
結論を先に書きますと、確かに首を振る様になります。
以下の事項はあくまで私の私見である事を予めご了承下さい。
また製品の加工は自己責任で行って頂きます様お願いします。
方法はいたって簡単です。
下図の黄色の線の部分から上を、ニッパで切り飛ばしてしまうだけ。
当初赤い線で爪のみをカットしたんですが、爪の土台?部分が床板に干渉して上手く首を振りませんでした。
さて、首を振ることが判ったら、次は金属車輪を取り付けてみます。
SHGの台車はバンダイT台車同様、車輪をはめ込むだけですので、これも簡単に入りました。
※車輪はバンダイT台車のものです。
KATO小型台車用などピポット軸受けの車輪は使用できません。
肝心の転がり抵抗ですが、台車のみを机の上で転がして見た感じでは、T台車と同等か、むしろ軽く転がります。
車体を載せて線路の上を転がした場合も、ほぼバンダイT台車と同じ感じでした。
軸受けの形状が集電板が無いだけでT台車と殆ど同じなので、当然の結果かも知れません。
本来なら、編成を組み、動力を付けての本格的な試運転をやりたいところですが、残念なことに現在の住まいには運転出来る環境がありません。
走行用レールやパワーパックなどは、文化展と一般公開で使用する関係で全て職場の倉庫にしまってあるので・・・(笑)。
まぁ、来月には取り敢えず文化展があり今年も運転を行う予定なので、その際に出来ればテストして見たいと思っています。
さて、前述のトトロさんのブログで、SHGの名鉄1200と従来品の1000(いずれも素組み)を並べた時、著しい車体の高低差が生じた事例(SHGの方が低い)が書かれていました。
N化して走らせる場合、車種によっては新旧品混結して走らせる事も予想されます。
あまり高低差があると見苦しいばかりでなく、カプラの高さが合わない事により連結にも支障を来す恐れがあるため、そのあたりを検証してみました。
向かって右の車両(パンタ付)は対照のために従来の床板+バンダイT台車の車両です。
向かって左の車両でそれぞれの組合せを試しました。
@SHG床板+SHG台車(金属車輪)。
ASHG床板+バンダイT台車の組合せ。
B従来品の床板+SHG台車(同じく金属車輪)。
ご覧の通り、どの組み合わせでも著しい車高の差は認められませんでした。
現時点では、少なくともバンダイ製品=T台車(試していませんが動力も)と混用する限り、特に見た目上問題ないとの結論です。
ただ、今回使用した車両はガラスパーツまで従来品の静鉄車なので、SHG対応のガラスパーツを使用した車両ではどうなるか判りません。
本来なら今回発売された名鉄1200&1000で試してみたい所ですが、私の所の当該車はこの天気で屋根の塗装が進まず、未だ組み上がっていません。
これが完成したら改めて、KATO台車も含めて検証してみたいと思っています。
現段階では何とも言えませんが、もしSHG台車が走行に充分耐えられると実証された場合、N化前提ユーザーには大きな福音になるでしょうね。
もちろんメーカーから金属車輪が適価でリリースさる事が大前提ですが・・・。

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