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2011/4/26

下元克己「欲望」  マンガ

まさか、こんな希少価値の高い古本マンガが手に入るとは思わなかった。
今月の初め、私は名古屋の大須にある、まんだらげ名古屋店でヤングビート第3号を購入した。

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この古本は一時、ネット・オークションで数万の値で売買されていた物である。
私はこれを2100円で購入したが、私から見たら大金だが嘗ての相場から見たらお値打ち価格も良いところだろう。
この本の見所は私にとっては、なんと言っても下元克己の「欲望」である。
この時代の下元克己の絵は白土三平に似てるなあ。
それに、この人は本当に絵がうまいと思うで。
まあ、プロの漫画家やから当然やけど。

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(あらすじ)
主人公の石本は病気の母を抱える貧しい青年である。
金持ちになった自分を想像したり、金持ちから金を奪うことを考えて自己嫌悪に陥ったりしながら、自分の境遇を呪っていた。
そんな石本の後を黒いスーツの男が後をつけるように歩いていた。
石本はラーメン屋に入ると偶然、友人の岩崎に会う。
石本が金に困っていることを話すと、岩崎は石本に気前よく金を貸してくれたが、実は岩崎は強盗殺人犯であった。
そして石本の後をつけていた男は実は刑事で、本当は彼は岩崎の方を追っていたのである。
だが、逃げられないと思った岩崎は最後に自殺してしまう。
石本は岩崎の遺体に先程、彼が貸してくれた金を置いて呟く。
「もう、これからの僕は貧乏なんかに負けないよ。
どんなに苦しくても自分の力で正しく生き抜くよ・・・。」

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・・・
重い内容のマンガである。
下元克己の作品は学園物の他には、社会の底辺にいる者を題材にした物が多い。
この「欲望」もその1つだが、画面全体に漂う言い様のない暗さはこの時代のマンガ独特のものだ。
この特有の雰囲気はつげ義春や辰巳ヨシヒロ等の絵からも感じられるが、今のマンガには無いものである。
ボーイズラブとか東方プロジェクトのマンガしか知らない今の子供達がこの時代のマンガを読んだら、はたしてどんな感想を抱くだろうか。
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