音楽、旅、人生観等、好きな事を好きなだけ書き連ねてまいります。 当ブログはリンクフリーです。ご自由にどうぞ。

2012/10/5

rock magazine  愛読書

この本は1970年代に発行されていたプログレッシブ・ロック専門の雑誌です。
当時、私はこの雑誌を定期的にではなく、気に入った内容の特集記事がある時のみ購入していました。
この1978年8月号はcontemporary music(現代音楽)の特集だったので、迷わず買った記憶があります。
そしてこの本を通じて、私はラ・モンテ・ヤングやデヴィッド・トゥープ、フィリップ・グラス等の音楽家について知ることができたのであります。
このような未知の音楽があることについて、私は夢中で記事を読み、そして魅了されました。
さらに単なる知識としてでなく、実際にこれらの音楽を聴いてみたいという欲求にもかられるようになりました。
それからしばらくして、遂に名古屋市内の中古レコード店で、それらの作品のレコードを手に入れる機会に恵まれたのでございます。
(各作品については、このブログの「現代音楽」や「ミニマル・ミュージック」のカテゴリーにある各記事をお読みください。)
今、振り返ってみてもまさに運命的な巡り合わせと言ってもいいくらい、不思議な出会いだったと思います。
まるで私のライフワークが音楽であることを知らしめるために、天が私の周りにお膳立てをしてくれたような気がしてなりません。
この雑誌は私の運命を変えた1冊と言っても過言ではないのでございます。
しかも30数年経った今でも、時々読み直してみて新たな発見があるというか、読み飽きるということがないのでございます。
無能無才の私ですが、すごい本に巡り会ったものだと、今でも思うのでございます。

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2012/9/13

ベルギーグルメ物語  愛読書

ベルギーグルメ物語(相原恭子著、主婦の友社)はベルギーに行ってみたい人、既にベルギーにハマっている人にとってバイブルと言える本でございます。
私がこの本と出会ったのは、既に新婚旅行でベルギーへ行った後ですが、著者自身による豊富な写真を見ていて実際に自分たちが見てきた風景等が写っているのを発見しては、妻とはしゃいだ記憶があるのであります。
もちろん、以前紹介した相原先生の著書「ドイツ地ビール夢の旅」同様、文章も実に魅力的でございます。
ベルギーは知る人ぞ知るグルメの国であります。
ベルギー・ビールのうまさについては、今までたくさんこのブログで紹介してまいりました。
料理に関しても、この世に生まれてよかったと思える程、うまいものがたくさんあるのでございます。
私達、夫婦は新婚旅行中は「ムール貝のプロヴァンス風(トマトスープ味)」をよく食べました。
お菓子では、あちらではワッフルが当時1個40円くらいで売られていました。
チョコレートは、グランプラスの敷地内にあるゴディヴァの店で1人10個程を袋入で買って、街中で食べ歩きしました。
名物のフリッツ(フライドポテト)は好みでマヨネーズやタルタルソースをつけて食べるのであります。
イモもマヨネーズも、てんこ盛りでだしてくれましたが夢中で食べた後は、けっこう腹にきました。
同じ料金でもあきらかに妻より量が多かった記憶がありますが、あちらさんから見たら私がいかにもよく食いそうな日本人に見えて、サービスしてくれたのでしょう。
そしてもうひとつの重要な名物、地ビールに関しても豊富な記事が満載でございます。
自然発酵による製法で作ったカンティヨンのランビックを筆頭に多くのものが紹介されて、目でも充分、満足の行く内容であります。
もちろん好奇心旺盛な方なら、読後に酒の大型ディスカウント店や専門店に走りたくなる方もいらっしゃるかもしれません。
何せこの私もそうでしたから。
発行後15年程経っておりますが、今でもこの本は私にとって貴重な資料でもあるのでございます。

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タグ: グルメ 旅行 

2012/6/15

ねぼけ人生  愛読書

ねぼけ人生(水木しげる著、ちくま文庫)はあの偉大な漫画家、水木しげる先生の自伝的エッセイであります。
同じタイプの作品では漫画の「水木しげる伝」がありますが、ファンなら両方持っていても損ではない内容と言えます。
この本を読んで率直に感じたことは、
「水木しげるは変わった人である。」
と、いうことでございます。
ただここではっきり申し上げることは、「変わった人」、「変わり者」ということばは私にとって褒め言葉である、ということでございます。
かく言う私も、子供の頃から「変わっている」と散々言われて育ったような人間であります。
世の中には周りと同じようにありたい、世間の話題や動向に遅れないような人間でありたい、と思う人々が少なくありません。
しかし私には、そのように生きることが我慢ならないのでございます。
当然、そのような人間とは気が合いません。
おかげで学校でも職場でも、いつも周りから浮いておりました。
たまに気の合う人とめぐり合って仲良くなることがありましたが、よく見るとその人も変わっていました。
そして、ある程度人生経験を積んできて私なりに悟ったことは、
「退屈は罪なり。」
ということでございます。
この「ねぼけ人生」には、水木しげる先生の売れる前の貧乏時代のことが多く書かれていますが、どんなに貧しくても必ず何か趣味や楽しみを持って生きていた、ということが強く述べられていて私のような人間には共感を得るのであります。
気難しい顔をして一日中、仕事をして何が楽しいでしょうか。
誰もが知っている話題を世間話で出して、お互い心の中で世間の話題についてきていることを認識しあったところで何になるでしょうか。
私はたとえそんな人が自分より地位や金を持っていても、心の中では何の魅力も感じません。
「話題のない」奴というのは、チンカスみたいなものでございます。
私はこれからもたとえ金や地位には縁遠くても、人生楽しく生きて行きたいのでございます。
そんな私にこの本は、ある種のバイブルと言ってもいいかもしれません。

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2012/5/11

ドイツ地ビール夢の旅  愛読書

次に紹介する私の愛読書は「ドイツ地ビール夢の旅(相原恭子著、東京書籍刊)」でございます。
この本は長年、ドイツに行きたいと思っても未だその夢を果たせない私にとっては、まさに夢のような内容であります。
いつかドイツへ行って、本場のビールを飲んで廻りたいという夢をかかえながら時折、愛知県犬山市にある文化施設リトルワールドへ出かけて”仮想世界旅行”を満喫している私ですが、この本は私にやはり本物のドイツに触れ合わなければならないことを認識させてくれます。
この本に紹介されているヴェルテンブルガー等の名品は、今では私の自宅の近所にあるマックスヴァリューのようなスーパーやディスカウント店でも買えるようになりましたが、まだまだ隠れた名品があることは言うまでもありませんし、地元で満喫してこそ旅の醍醐味も味わえるというものでございます。
著者の相原先生のように自由に外国へ旅ができるように早くなりたいと、毎日のように思う私でございます。

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タグ: 地ビール 書籍 旅行

2012/4/20

エロスの涙  愛読書

この「エロスの涙(森本和夫訳、ちくま学芸文庫)」はフランスの思想家ジョルジュ・バタイユ(1897〜1962)の最後の著書であります。

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この本は「愛読書」のカテゴリーから紹介させていただきますが、私にとって実は決して「愛読書」とは言えないのでございます。
そもそもこの本を買ってしまった動機が不純でした。
私はこの本の内容が気に入って買ったのではないのです。
買ってからバタイユの文章をろくろく読んだことはありません。
恐いもの見たさというか、バタイユの記した本文よりもこの本に参考資料として載っている「あの写真」が見たくて買ってしまったのでございます。
「あの写真」とは知る人ぞ知る、今から100年程前に中国で撮られた「あの写真」でございます。
どうしてバタイユがエロティシズムの解説にあの写真を取り上げたか、それは究極的な苦痛の後に恍惚に達する為だと説いているのですが、SMの趣味のない者にはなんだかわかったような、わからんような論説でございます。
手厳しい言い方になりますが、苦労知らずで裕福な境遇に育ったボンボンのバタイユの文章もあの歴史的な写真の前では、存在感など吹き飛んでしまうのであります。
「お前はバタイユが理解できんのか。」
と言われれば、それまでです。
しかし「あの写真」があまりにもインパクトが強すぎて、どうしてもバタイユの本文よりも印象に残ってしまうのも事実でございます。
その後、ネット主体の世の中になって、実は「あの写真」も根気よくサイトを探せばじっくり見ることができます。
したがって「あの写真」だけが目当ての方にはこの本の購入をおすすめできません。
バタイユの力説を充分、堪能したい方におすすめしたい本なのでございます。
・・・
「あの写真」はバタイユに言わせると、
「私がこれまで見聞したものの中で最も悲痛なもの。」
ということであります。
それは1905年に王侯を殺害した罪人を凌遅処死(百刻みの刑)に処している写真のことでございます。
縛り付けられた罪人を生きたまま身体を切り刻み、手足をゆっくり切り落としていく処刑であります。
写真には処刑中の罪人が恍惚のような表情をしていると言われておりますが、実際には処刑前に死刑囚に阿片を飲ませて苦痛と出血で即死するのを防ぎ、見物している民衆の前でじっくり時間をかけて処刑するためでございます。
中国に限らず、権力者が民衆の前で自分に敵対してくる人間を見せしめのために残酷な方法で処刑する、というのは人類の歴史においては数限りなく行なわれてきました。
現代でも地球上にはまだまだ独裁政権をとっている国が多くあります。
100年前の中国を野蛮と決め付ける資格は我々には無いのでございます。
・・・
「あの写真」をここに載せるべきか悩みました。
日本国内のブログにも載せているものを見たことがあります。
しかし実は、私は初めて「あの写真」を見た時、ショックで半月ほどうなされたことがあります。
日常でも「あの写真」が頭から離れなくて困った事もありました。
そこで一部の読者の方が私のようにならない為に、リンク先だけ記しておきます。

リンク先は、ここでございます。

そこにはバタイユの本に載っている写真以外にも、「凌遅処死」の写真が数多く載っているのでございます。
(「エロスの涙」に載っている写真はこのサイトの4ページにあります。)
恐いもの見たさは誰にもある気持ちですが、どうしても見たい方は心してご覧下さい。
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2012/2/13

仏像の来た道  愛読書

今でこそ女性の観音様が大好きな私ですが、純真無垢な少年の頃は仏像少年でした。
きっかけは家族旅行や修学旅行で奈良や京都へ行ってからでございますが、他のガキ共がかったるそうに神社仏閣の中を引率されている中、私は引きつけられる様に文化財を見て廻っていたのでございます。
以来、私はお金を貯めては仏像写真集を買ったり、図書館へ通いつめては仏教美術の大型本を眺めたりしていました。
大型本は1冊数万円するものなどザラにあり、とてもガキの小遣いで買えるものではありません。
それでよく図書館にも行きましたが、当事の職員から見た私は、
「教養のありそうなどこかの坊ちゃんが専門家が観るような本を読んどる。」
というより、
「どこかの変なガキが最近、難しい美術本を食い入るように見とるけど、あれでちゃんとわかって見とるんやろか。」
と、いぶかしげに見られていたんではないか、と思っているのであります。
さて、大人になって1人で旅行をするようになったり、あるいは京都に住んでた頃は、女性の観音様と仏像とを両方、お参りするようになりました。
それとともに、自分でお金を稼げるようになってからは、ガキの頃には買えなかった大型写真集も買うようになったのでございます。
そして20代の後半くらいの頃に買った仏像関連の本で今も大事に持っている物の1つが、この「仏像の来た道」(久野健著、日本放送出版協会)でございます。
この本は、「ガンダーラから慶州まで」という副題が付いているように、日本の仏像のルーツにあたる西アジア、中国、韓国の仏像が貴重な写真と共に紹介されていて、敦煌、慶州はもとより、今は無きアフガニスタンのバーミヤン大仏についても詳しく書かれているのでございます。
この本を読んで以来、死ぬまでにかの国の仏像達に会いに行きたい、という夢もできました。
アフガンは危険すぎるが、中国、韓国ぐらいは行ってみたいのです。
実はまだ海外旅行は新婚旅行以来、行ってないのです。
こういう本を読むくらいだから、私の事を経済的にも教育環境にも恵まれて育った人間と思う方もいるかもしれません。
しかし、現実は全くその逆であります。
私に言わせれば、その日を無事に生きるのが精一杯の境遇の中で生きてきたからこそ、仏の世界に惹かれるのでございます。
これは単なる仏教美術の案内書ではなく、心の癒しにもなる本でございます。

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