神様からの大事な授かりものを守るキモチ
妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日に巻く帯を「はらおび」と
いいます。「岩のように丈夫な子を産み育てる」という
意味から「
岩田帯」とか「
斎肌帯」ともいわれ、もともと
あまり動く必要のない女性のためのものだったとされて
います。その昔、農作業をする女性たちは、前かけ
(エプロン)程度の布でおなかをささえていたようです。
農作業をするのに幾重にも布を巻いていては動きにくくて
大変ですものね。
腹帯をすると「お腹が冷えない」「胎児が育ちすぎない」
といわれてきましたが、実は近年、別の側面からも注目を
集めているのです。
それは、妊娠を精神的に落ち着かせ、出産への自覚を
促すこと、そして、胎児の霊魂を安定させるという心理的、
精神的な有効性なのです。
腹帯は、神様から大切な子宝を授かったことに感謝し、
神社に安産を祈願して戴くものです。「
おびいわい」
「
着帯の祝い」などとも言われ、人生儀礼の第一歩と
されています。
(全国敬神婦人連合会・全国女子神職協議会
発行うぶちゃんと学ぶ腹帯イロハより引用)

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