1 はじめに――――――――――――
1.1 本ゲームは、TV版「ウルトラセブン」全49話を再現する戦略級シミュレーションである。
1.2 このゲームは2人でプレイされ、それぞれ地球防衛軍(以下TDF)と星人側とに分かれてプレイする。
2 ゲームの前に――――――――――
2.1 このゲームをプレイするには6面ダイスが2個以上必要なため、6面ダイスを2〜3個用意する。
2.2 カードとマーカーを、カッター等で切り離す。
2.3 各プレイヤーは、TDF側と星人側のどちらをプレイするかを決定する。
3 セットアップ――――――――――
3.1 TDF側は、隊員7枚・兵器6枚・ウルトラセブン1枚・カプセル怪獣11枚の、各カードを受け取る。
3.2 続いて、セブンカードのエメリウムエネルギートラックに、「130」になる様にマーカーを配置する。
3.3 残った侵略カード・イベントカード・インフォメーションカードを裏にしてよく切り、山札とする。
3.4 星人側は山札から、侵略カードが6枚になるまでカードを引く。尚、イベント・インフォメーション・第12話のカードは山札に戻して切り直しておくこと。
3.5 6種類の偵察エリアマーカーは、偵察判定の際などにTDF側が適宜使用する。星人側が侵略カードを置く際には使用しない。
4 シークエンス――――――――――
4.1 以下の一連の手順をターンと呼び、ターンを繰り返すことでプレイする。
1) 星人側アクション
2) TDF隊員配置
3) 偵察判定
4) TDF再配置
5) 戦闘 ・TDF攻撃
・セブン変身判定
・ 格闘戦
6) 勝利判定
5 星人側アクション――――――――
5.1 星人側は、以下の5種類のアクションについて、8アクションポイント(以下AP)分のアクションを行うことができる。
・ カードを1枚引く………………2AP
・ 侵略チットを1枚置く…………1AP
・ 侵略カードを1枚置く…………2AP
・ 侵略カードを1枚表にする……3AP
・ ダメージ1を減らす……………2AP
5.2 8AP以内であれば、どのアクションを何回行ってもよい。
5.3 APは、使い切らなくてもよい。
6 カードを引く――――――――――
6.1 山札からカードを引くことができる。
6.2 カードを1枚引くごとに、2APを消費する。
6.3 手持ちのカードが8枚ある場合は、カードを引くことはできない。尚、場に出ている侵略カードはこの制限には含まれない。
6.4 イベントカードやインフォメーションカードを引いた場合は、ただちに公開すること。
6.5 イベントはそのターンのみ有効であり、インフォメーションはそのターン以降有効となる。
7 侵略チットを置く――――――――
7.1 場に出ている侵略カードに、侵略チットを置くことができる。
7.2 侵略チット1を置くごとに、1APを消費する。
7.3 各侵略カードには、1ターンに置くことのできるチット数が設定されている。裏の状態では「暗躍時」、表の状態では「発覚時」の数値をその上限とする。
7.4 裏の状態で、置かれているチット数が「暗躍限界」に達しているカードには、それ以上チットを置くことはできない。
7.5 同一のターン中では、表にしたばかりの侵略カードにはチットを置くことはできない。但し、チットを置いた後に表にすることはできるものとする。
8 侵略カードを置く――――――――
8.1 侵略カードを場に置くことができる。
8.2 侵略カードを1枚置くごとに、2APを消費する。
8.3 侵略カードは、裏の状態で置くこと。
8.4 表裏に拘わり無く、同一の偵察エリアのカードを2枚以上置くことはできない。つまり、1つのエリアには1枚しか侵略カードを置くことはできない。
8.5 侵略条件が指示されている侵略カードについては、該当するインフォメーションが出るまでは場に置くことができない。
9 侵略カードを表にする――――――
9.1 裏の状態で、侵略チット数が「暗躍限界」に達している侵略カードを表にすることができる。
9.2 侵略カードを1枚表にするごとに、3APを消費する。
10 ダメージを減らす――――――――
10.1 ダメージを受けている侵略カードについて、そのダメージを減らすことができる。
10.2 ダメージ1を減らすごとに、2APを消費する。
10.3 アクションポイントの制限内であれば、1ターンに減らすことのできるダメージ数に上限はない。
11 TDF隊員配置―――――――――
11.1 TDF側は、偵察エリアに隊員カードと兵器カードを配置する。1つのエリアに配置されたカードを合わせてグループと呼ぶ。
11.2 隊員カードは、偵察エリアに任意に配置してよい。尚、隊員の配置エリアを表示するのに、エリアマーカーを使用すること。
11.3 但し、1エリアに4人以上の隊員を配置する場合には、キリヤマ隊長を含んでいなければならない。尚、基地エリアのみは、この制限の対象外とする。
11.4 1ターンに2枚までならば、任意に兵器カードを配置してよい。
11.5 兵器カードを配置するエリアには、その兵器を使用する隊員が配置されていなければならない。
11.6 イベントで指示されたターンに限り、クラタ隊長を使用してよい。但し、必ず「宇宙」エリアに配置しなければならない。
12 偵察判定――――――――――――
12.1 TDF側は、裏の状態の侵略カードに対して、偵察を行うことができる。
12.2 偵察は、隊員が配置されているエリア単位で行われる。
12.3 まずTDF側が偵察を行うエリアを宣言し、配置されている隊員と兵器の偵察値を合計して星人側に伝える。
12.4 星人側は、TDF側の合計偵察値に、侵略カードの「偵察値」とそのエリアに置かれている侵略チット数を合計して、偵察判定値を算出する。尚、この計算は秘密裏に行うこと。
12.5 続いてTDF側がダイス2個を振り、星人側に伝える。
12.6 サイの目が偵察判定値以下であれば偵察は成功となり、判定値を上回ったら失敗となる。
12.7 偵察が成功したエリアに、裏の状態の侵略カードがある場合は、ただちに表にする。
12.8 偵察が失敗した場合や、そのエリアに侵略カードがない場合は、「異常なし」と宣言すること。間違っても「偵察失敗」とか「カードが無い」などと言わない様に注意すること。
13 TDF再配置――――――――――
13.1 TDF側は、配置されているグループの中から1グループを選んで、他のエリアに移動させることができる。
13.2 再配置するグループのカードは、必ず同じエリアに移動しなければならない。
13.3 1エリアの隊員数が4人以上になる様な再配置を行う場合には、キリヤマ隊長を含んでいなければならない。但し、基地エリアのみは、この制限の対象外とする。
13.4 再配置を行うグループの中に、使用エリアが制限されている兵器がある場合、その制限をグループ全体に適用しなければならない。
14 戦闘――――――――――――――
14.1 侵略カードが表の状態で、TDFが配置されているエリアごとに戦闘を解決する。
14.2 戦闘ではまずTDF攻撃を行い、続いて格闘戦を行う。
15 TDF攻撃―――――――――――
15.1 TDF攻撃では、侵略カード(=星人&怪獣)にダメージを与える事ができる。
15.2 TDF攻撃は、隊員ごとに判定を行う。
15.3 隊員の戦闘力に、侵略カードの「TDF値」を加える。ダイス1個を振り合計値以下であれば、侵略カードにダメージ1を与える事ができる。
15.4 グループ内に兵器がある場合、隊員の戦闘力に兵器の戦闘力を加えることができる。
15.5 1つの兵器は、1人の隊員にのみ戦闘力を加えることができる。TDF側はどの隊員が兵器を使用するのかを明示すること。
15.6 ウルトラホーク1号を使用する場合、1〜3人の隊員に+1の戦闘力を加えることができる。尚、1人の場合は+1のみ、2人の場合は+1が2つとなる。
15.7 与えたダメージの合計が、侵略カードの「戦闘力」を上回ったら、その侵略カードを除去すること。尚、戦闘力とダメージが同じ場合は、戦闘力=0として扱うこと。
15.8 ダメージは累積し、ターンを繰り越すことができる。
15.9 TDF値が「−」の侵略カードについては、TDF攻撃を行うことができない。
16 セブン変身判定―――――――――
16.1 モロボシダンがいるエリアで戦闘が発生した場合、変身判定を行なう事ができる。
16.2 変身は任意であり強制はされない。
16.3 変身判定値は、そのエリアにいるダン以外の隊員(クラタ隊長も含む)の人数によって決定される。(ウルトラセブンカード参照)
16.4 ダイス2個を振り、判定値以下であれば変身成功となり、ウルトラセブンが登場する。
17 格闘戦―――――――――――――
17.1 ウルトラセブンが登場した場合、格闘戦が発生する。
17.2 TDF側は、セブンが使用する技を1つ選択して、基本戦闘力と追加戦闘力を合計する。技は必ず選択しなければならない。
17.3 星人側は、戦闘力からダメージを引いて、現在の戦闘力を算出する。
17.4 双方ダイス1個を振り、戦闘力に加えて比較する。
17.4.1 TDF側が大きい場合、ただちに侵略カードを除去して、格闘戦は終了する。
17.4.2 星人側の合計値が大きい場合、セブンは敗北し強制的に格闘戦は終了する。
17.4.3 合計値が同じ場合、TDF側が望めば再び格闘戦を行うことができる。
18 エメリウムエネルギー――――――
18.1 セブンは、使用した技の追加戦闘力と同数のエメリウムエネルギーを消費する。技を使用するたびに、エメリウムエネルギートラックで管理すること。
18.2 セブンのエメリウムエネルギーが0になった場合、セブンは死亡したことになり、以後モロボシダン及びカプセル怪獣は使用できなくなる。
18.3 セブンが死亡してもTDF側の敗北ではないので、ゲームを続行してよい。
19 カプセル怪獣――――――――――
19.1 カプセル怪獣は以下のタイミングで使用できる。尚、各手順でそれぞれ使用してよい。
・ 変身判定の前
・ 変身判定に失敗した時
・ 格闘戦が強制終了した時
19.2 1ターン中では、ミクラス・ウィンダム・アギラの各1枚までの計3枚までしか使用できない。尚、各手順ではなく1ターン中で3枚なので注意すること。
19.3 カプセル怪獣は、モロボシダンのいるエリアでのみ使用できる。
19.4 カプセル怪獣の使用は任意であり強制はされない。
19.5 カプセル怪獣カードは使い捨てとする。
19.6 カプセル怪獣を使用した場合、TDF側はダイス1個を振り、カードに記載されている結果に従うこと。
19.6.1 「侵略チット−X」の場合、そのエリアの侵略カードから、侵略チットをX枚除去すること。
19.6.2 「ダメージ+1」の場合、そのエリアの侵略カードにダメージ+1を加えること。尚、この追加ダメージで合計ダメージが侵略カードの戦闘力を超えた場合は、侵略カードを除去すること。
20 勝利判定――――――――――――
20.1 どちらかのプレイヤーが勝利条件を満たしているかどうかを確認する。
20.2 侵略チットが13枚に達しているエリアがある場合、地球は侵略されて星人側プレイヤーの勝利となる。
20.3 全ての侵略カードが除去されている場合、地球を守りきってTDF側プレイヤーの勝利となる。
21 ショートプレイ―――――――――
21.1 本ゲームは、もともとセブン全話をプレイするためにデザインしてあるが、フルプレイだとかなりの時間を要するため、時間が無い場合は以下のショートプレイをお勧めする。
21.2 《1クールプレイ》
21.2.1 次の18枚のカードを山札とする。
・ イベントカードに「12話遊星より愛を込めて」を加えた19枚の中から、5枚をランダムに抽出する。
・ 「14・15話ウルトラ警備隊西へ」「25話零下140度の対決」「39・40話セブン暗殺計画」「48・49話史上最大の侵略」の中から、1枚をランダムに抽出する。
・ 残りの侵略カード41枚の中から、12枚をランダムに抽出する。
・ インフォメーションカード7枚は除外しておくこと。
21.2.2 セブンのエメリウムエネルギーを「37」で開始する。
21.2.3 カプセル怪獣は「ミクラス」「ウィンダム」「アギラ」それぞれ1枚のみ使用できる。
21.2.4 侵略条件のある侵略カードについては、侵略条件を無視してプレイする。つまり、該当インフォメーションがオープンされていない状況で、その侵略カードを置くことができるものとする。
21.3 《2クールプレイ》
21.3.1 次の43枚のカードを山札とする。
・ イベントカードに「12話遊星より愛を込めて」を加えた19枚の中から、10枚をランダムに抽出する。
・ 「14・15話ウルトラ警備隊西へ」「25話零下140度の対決」「39・40話セブン暗殺計画」「48・49話史上最大の侵略」の中から、2枚をランダムに抽出する。
・ 残りの侵略カード41枚の中から、24枚をランダムに抽出する。
・ インフォメーションカード7枚を全て入れる。
21.3.2 セブンのエメリウムエネルギーを「75」で開始する。
21.3.3 カプセル怪獣は「ミクラス」2枚、「ウィンダム」3枚、「アギラ」1枚の、6枚のみ使用できる。

2