1 はじめに――――――――――――
1.1 本ゲームは、声優プロダクションの社長となって金儲けにはげむ、マルチプレイヤーズカードゲームである。
1.2 このゲームは2人以上であれば、何人ででもプレイすることができる。尚、コンポーネントは5人分を用意してある。
2 ゲームの長さ――――――――――
2.1 このゲームは、目標金額を変更することでプレイ時間を調節することができる。ゲーム開始前に目標金額を決定しておくこと。
2.2 金額の目安としては、¥100を短め、¥200を普通、¥300を長めとして、決定すると良いだろう。
2.3 初めてプレイされる場合は、¥100でのプレイをお勧めする。
3 セットアップ――――――――――
3.1 声優・番組・ギャラの各カードを裏面でよく切り、山札にする。
3.2 各自、番組カード2枚・識別マーカー1組・金庫シート1枚を受け取る。
3.3 金庫シート上で、60ポイント分のギャラを受け取る。
3.4 声優カード3枚を山から引き、表にして場に置く。
3.5 ジャンケン等で開始プレイヤーを決定する。
4 シークエンス――――――――――
4.1 開始プレイヤーから、時計回り(右回り)にプレイする。
4.2 自分の手番では、以下の4つの行動の中から1つを選んでプレイを行うことができる。
・スカウト ・プロデュース ・キャスティング ・レーティング
4.3 また、なにも行動せずにパスしてもよい。
4.4 全プレイヤーが連続してパスした場合、次の(最初にパスをした)プレイヤーはパス以外の行動を選択しなければならない。
5 スカウト――――――――――――
5.1 スカウトを行う場合、場に出ている声優カードを手に入れることができる。
5.2 声優カードを手に入れる場合、その声優カードの右上(名前の右隣)に記載されている給料ポイント分のギャラを支払わなければならない。
5.3 1回の手番では、最大で3枚のカードを入手することができる。
5.4 スカウトを行った場合、場に出ている声優カードが常に3枚になるように、山札から引いて場に補充しておくこと。
6 プロデュース――――――――――
6.1 プロデュースを行う場合、手札の番組カード1枚を場に出す事ができる。
6.2 すでに場に出ている番組カードの枚数が、プレイヤー人数の2倍に達している場合、プロデュースを行うことはできない。
6.3 1人のプレイヤーが、場に出せる番組カードの枚数自体には、制限は無い。
6.4 プロデュースを行った場合、その番組カードに対してのみ、同時にキャスティングを行うことができる。(7項参照)
6.5 プロデュースを行った場合、手札の番組カードが2枚になるように山から引いて補充しておくこと。ただし、山札に番組カードが無い場合、補充を行うことはできない。
7 キャスティング―――――――――
7.1 キャスティングを行う場合、場に出ている番組カードの役に対して、手札の声優カードを付けることができる。
7.2 1回の手番では、1枚の声優カードのみ使用できる。
7.3 各声優は、1〜3つの能力欄を持つ。各能力欄には、能力値・性別・年代・性格(12種類)が設定されており、1回のキャスティングでは、1つの能力欄を使用することができる。
7.4 各番組の役には、性別・年代・性格(2〜3個)の募集要項があり、キャスティングを行う声優は、使用能力と募集要項の全てが一致していなければならない。
7.5 キャスティングを行う場合、その番組のどの役に付けるのかを明示する。番組カードの上辺に役1〜3、下辺に役4〜6を置いて判別できる様にすること。
7.6 声優カードを置く時、使用する能力値と同じ数字の識別マーカーをカードに乗せて、所有者と使用能力値を明示すること。
7.7 一度番組に付けた声優カードは、番組の打ち切りかイベントの結果以外では、外すことはできない。
8 レーティング――――――――――
8.1 レーティングを選択した場合、各番組の収益の決定と、所有声優に対する給料の支払いを行う。
8.2 レーティングが実施された場合、全てのプレイヤーが一斉に収益と支払いを行わなければならない。
―収益―
8.3 場に出ている番組カードごとに、収益を決定する。
8.3.1 その番組に参加している全声優の能力値を合計する。
8.3.2 番組カード内のレーティング表で、該当する合計能力値の段を参照して、各キャラのボーナスポイントを確認する。
8.3.3 各声優について、使用した能力値とボーナスポイントの合計と同枚数だけ、ギャラカードを引く。引く枚数は、多くても少なくてもいけない。
8.3.4 引いたギャラの合計値を、自分の金庫シートに加える。また、引いたカードがアクシデントカードだった場合、直ちにオープンして指示に従わなければならない。
8.3.5 各声優は、自分が獲得したギャラの合計を報告して、その番組のギャラの総合計を算出する。
8.3.6 ギャラの総合計が、番組継続ポイントに達している場合、その番組は継続される。達していない場合は打ち切りとなる。
8.3.7 打ち切られた番組カードは捨て札となり、各声優カードは所有者の手札に戻される。
8.3.8 番組が継続した場合でも、役名が【ゲスト】となっている声優については、所有者の手札に戻さなければならない。
8.3.9 ギャラカードとアクシデントカードは、各番組の判定ごとに山札に戻し、よく切って使用すること。
―給料―
8.4 続いて各プレイヤーは、所属声優に対して給料を支払わなければならない。
8.4.1 各声優カードの右上(名前の右隣)に記載されている給料ポイントと同数のギャラを支払うこと。
8.4.2 手札・場札に拘わりなく、自分の所有する全声優カードの給料を支払うこと。
8.4.3 給料が払えない場合や、故意に払わない場合は、該当する声優カードを捨て札とすること。
8.4.4 ゲーム終了となるレーティングの給料支払いに限り、声優に給料を支払わなくてよい。
9 ゲームの終了と勝敗―――――――
9.1 レーティングの収益計算が終了した時点で、保有金額がゲーム開始時に設定した目標金額に達したプレイヤーがいる場合、ゲーム終了となる。
9.2 終了時点で、保有金額が最も多いプレイヤーが勝者となる。同点の場合は、保有声優のギャラの合計値が大きい方を勝者とする。
10 選択ルール――――――――――
10.1 以下のルールについては、参加者同士で話し合いの上、一部又は全部を導入してみてもよいだろう。
10.2 選択ルールを導入した場合、通常よりプレイ時間が長くなるので、注意して導入して欲しい。
10.3 リセット
10.3.1 手番の時に、行動の前に「リセット」を行うことができる。
10.3.2 リセットを行った場合、スカウト用に場に出ている1〜3枚の声優カードを捨て札とし、3枚になるように新たに山札からカードを出すこと。リセット後に、通常通り行動を選択してプレイすること。
10.3.3 リセットは1回の手番では、1回だけ行うことができる。
10.3.4 低人数でのプレイでは手詰まりになりやすいので、リセットを採用することをお勧めする。
10.4 カムバック
10.4.1 カムバックを行う場合、場の3枚の声優カードではなく、捨て札の中から自由に選んでスカウトすることができる。
10.4.2 カムバックを行う場合、額面ギャラポイントに+1を加えたギャラを支払わなければならない。
10.4.3 カムバックを行った場合、一回の手番で3枚までスカウトすることができる。
10.4.4 アクシデントカードで「退場」となったカードは、カムバックでスカウトすることができない。従って、このルールを導入する場合は、捨て札と退場カードを別々に管理すること。
10.4.5 このルールは、前項のリセットを導入した場合に、セットで導入してみると良いだろう。
10.5 トレード
10.5.1 レーティング時、各番組の収益終了直後で給料支払いの前に、トレードの手順を挿入する。
10.5.2 トレード中は各プレイヤー間で、所有する声優カードを交換することができる。
10.5.3 基本的には、プレイヤー間で合意すればどの様な交換を行ってもよいが、以下の制約のいずれかを加えてもよいだろう。
・声優カードの、1対1の交換でなければならない。
・声優カードの交換であれば、1対複数でもよい。
・交換に、ギャラポイントを介在させてはならない。
・カードの交換に、ギャラポイントを付加してもよい。
・声優カードを、ギャラポイントで売買してもよい。
10.6 リテイク
10.6.1 手番の時に、選択できる行動に「リテイク」を追加する。
10.6.2 リテイクを行った場合、手札の番組カード1枚を捨てて、新たに山札から番組カード1枚を補充すること。
10.7 デッキ編成
10.7.1 知らない声優カードや番組カードでは、当然のことながら十分に楽しむことができないので、ゲーム開始前に使用するカードを限定して山札を作ってみてもよいだろう。
10.7.2 カードの選出については、知っているカードを選出するか、もしくは知らないカードを取り除いて、山札を作っておく。
10.7.3 ただし、カードがあまり少ないと、プレイ中に足りなくなる恐れがあるので、すこし多めにしておいた方がよいだろう。

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