1 はじめに―――――――――――――
1.1 このゲームは、小説「三国志演義」における戦いをカード形式で再現したマルチプレイヤーズゲームである。
1.2 本ゲームは、2〜6人でプレイすることができる
2 ゲームの準備―――――――――――
2.1 カードとマーカーをカッター等で丁寧に切り離し、各自任意の色のマーカーと管理トラック1枚を受け取る。尚、マーカーはマップ上に置いて、自分の保有エリアの表示に使用する。
2.2 各プレイヤーに、裏のままでカードを配る。枚数はプレイ人数により、下記の様に変化する。尚、この枚数を規定枚数と呼ぶ。
2人……… 7枚
3人………10枚
4人………12枚
5人………14枚
6人………16枚
2.3 残ったカードは山札とし、裏のまま場に置くこと。
2.4 各プレイヤーの保有エリアを、ダイスやジャンケン等で下記の中から決定する。
2人…………成都/建業
3人…………成都/建業/幽州
4人…………成都/建業/幽州/西涼
5人…………成都/建業/幽州/西涼/江陵
6人…………成都/建業/幽州/西涼/江陵/許昌
2.5 ダイスやジャンケン等で、開始プレイヤーを決定する。
2.6 管理トラックでは、自分の保有カード枚数と保有限界=国力を管理する。尚、記憶力に自信があれば、管理トラックは必ずしも使用しなくてもよい。
3 シークエンス―――――――――――
3.1 開始プレイヤーから、時計回り(右回り)でプレイを行う。
3.2 自分の手番では、以下の4つの中から1つを選んでプレイする。
攻撃 回復 徴兵 解雇
3.3 また、何も行動せずにパスしてもよい。
4 攻撃―――――――――――――――
4.1 攻撃は、エリアを目標として行われる。
4.2 自分が保有しているエリアに隣接しているエリアに対してのみ、攻撃を行うことが出来る。
4.3 (4.2項)の例外として、保有するエリアがないプレイヤーは、任意のエリアに対して攻撃を行うことが出来る。
4.4 プレイヤーが保有していない中立エリアに攻撃を行う場合、手札のカードを2枚使用済みにすることで目標エリアを獲得できる。
4.5 攻撃目標のエリアを他のプレイヤーが保有している場合、戦闘が発生する。
4.6 攻撃を受けたプレイヤーが、戦闘を行いたくない場合や、手札が無くて戦闘を行えない場合、カード選出(5.2項)の際にその旨を宣言すること。この場合、戦闘は発生せず、攻撃側が選出したカードを使用済みとし、目標エリアを攻撃側が獲得して攻撃が終了する。
5 戦闘―――――――――――――――
5.1 まず、攻撃側が手札の中から戦闘に使用するカードを4枚選び、裏のまま場に置く。
5.2 次に、防御側も手札の中から戦闘に使用するカードを4枚選んで裏のまま場に置く。
5.3 尚どちらの側も、1枚以上であれば4枚以下でもよい。
5.4 双方、カードを表にする。
5.5 次に攻撃側がダイス1個を振り、戦闘方法を決定する。
1…一騎討ち・1人 4…合戦・2人
2…一騎討ち・2人 5…計略・1人
3…合戦・1人 6…計略・2人
5.6 双方、戦闘に参加しているカードの中から使用するカードを選択してダイス1個を振り、能力値にサイの目を加えて合計値を比較する。
5.7 戦闘方法決定の結果が、奇数だった場合は1人、偶数だった場合は2人の武将カードを使用できる。
5.8 使用する能力値は、戦闘方法によって以下の様に変化する。
一騎討ち…武勇 合戦…采配 計略…知略
5.9 裏になったカードを使用することは出来ない。
5.10 戦闘に参加しているカードのうち、その時点で表になっているカードが2枚以上あり、全てのカードの所属が一致している場合、戦闘解決のサイの目に+1を加えてよい。尚、所属には以下の12種類がある。
魏前・魏中・魏後・蜀前・蜀中・蜀後・呉前・呉中・呉後・袁紹・董卓・劉表
5.11 また、(5.10項)が成立する際に≪君主≫カードが含まれている場合、サイの目の修正を+2にしてよい。
5.12 合計値の小さい側は、合計値の差額分だけ被害を受けなければならない。同値だった場合は、双方被害無しとなる。
5.13 被害適用は、カードを裏にすることで行われる。
5.14 1枚のカードは、1+(内政値) の分だけ被害を受けることが出来る。
5.15 (5.5項)から(5.14項)までの手順を、どちらかのカードが全て裏になるまで繰り返し、全て裏になった側が敗北して戦闘が終了する。
6 戦闘後処理――――――――――――
6.1 勝利側は、敗北側の戦闘に参加したカードごとにダイス1個を振り、討ち取りチェックを行う。
1………生け捕り
2〜5…討ち死に
6………生還
6.2 敗北側の「生け捕り」カード、および勝利側が使用した全てのカードは、勝利側の使用済みカードとなる。
6.3 「討ち死に」のカードは、ゲームより除外される。
6.4 「生還」のカードは、敗北側の使用済みカードとなる。
6.5 勝利側は、「生け捕り」にしたカードが不要な場合、直ちに在野プールに捨てることができる。尚、これはゲームからの除外ではないので注意すること。
6.6 防御側が敗北した場合、攻撃目標となったエリアは攻撃側の保有エリアとなる。
7 回復―――――――――――――――
7.1 回復を行うことで、自分の保有する使用済みカードを手札に戻すことが出来る。
7.2 ダイス1個を振り、サイの目の枚数だけ使用済みカードを手札に戻してよい。
7.3 回復枚数を増やす為に、手札のカードを使用することが出来る。
7.4 ダイスを振る前に使用するカードを選出し、そのカードの内政値をサイの目に加えてよい。またカードを何枚使用してもよい。
7.5 回復に使用したカードは、使用済みカードとなる。
7.6 使用するカードが2枚以上あり、所属が一致している場合はサイの目に+1を加えてよい。また、≪君主≫カードが含まれている場合には+2を加えてよい。
7.7 回復枚数が余っても、この回復で使用したカードを回復させることは出来ない。
8 徴兵―――――――――――――――
8.1 徴兵を行うことで、山札または在野プールから、カードを1枚引いて手札に加えることが出来る。
8.2 山札から引く場合、山の一番上から順番にカードを引くこと。
8.3 在野プールから引く場合は、表を見て任意に選択して良い。
8.4 通常の徴兵と同時に、手札のカードを使用して、追加徴兵を行うことが出来る。
8.5 使用するカードの内政値の合計にダイス1個のサイの目を加える。合計値3ごとにさらにカードを1枚引くことが出来る。
8.6 追加徴兵では、何枚のカードを使用してもよい。
8.7 追加徴兵で使用したカードは、使用済みカードとなる。
8.8 使用するカードが2枚以上あり、所属が一致している場合はサイの目に+1を加えてよい。また、≪君主≫カードが含まれている場合には+2を加えてよい。
8.9 追加徴兵を行う場合、使用するカードの中に内政値が1以上のカードが1枚以上含まれていなければならない。
8.10 複数枚のカードを引く場合、枚数が合っていれば、山札と在野プールからどのような組み合わせで引いてもよい。
9 解雇―――――――――――――――
9.1 解雇を行う場合、手札の中で不要になったカードを、在野プールに捨てることができる。
9.2 1回の解雇で、何枚のカードを在野プールに捨ててもよい。
9.3 使用済みカードを解雇することは出来ない。すなわち使用済みカードを解雇する場合、一旦回復を行わなければならない。
10 保有枚数制限―――――――――――
10.1 各プレイヤーが保有できるカードの枚数には上限がある。
10.2 保有カードとは、手札と使用済みカードの全てを合計したものである。
10.3 保有しているエリアのポイントに、(2.2項)の規定枚数を加えた数値が、保有枚数制限となる。
10.4 戦闘で生け捕ったカードが保有枚数制限を越える場合、そのカードは在野プールに捨てなければならない。複数枚のカードを生け捕った場合は、任意に選択してよい。
10.5 エリアを失ったために保有枚数制限を越えた場合、ただちに全保有カードの中から超過枚数分だけ、カードを在野プールに捨てなければならない。
10.6 徴兵の際、保有枚数制限を越える分については、カードを引くことが出来ない。
11 勝利条件―――――――――――――
11.1 保有エリアのポイントが、以下の勝利ポイントに達した時点でそのプレイヤーが勝者となる。
2人…………23P
3人…………17P
4人…………14P
5人…………12P
6人…………11P
11.2 戦闘で君主が死亡する度に、ダイス1個を振る。サイの目が、それまでに死亡している君主カードの枚数以下であれば、直ちにゲーム終了となる。その時点での保有エリアのポイントが一番多いプレイヤーが勝者となる。

0