つ、ついにこの日がやってきました。
そう、この東京道中記のクライマックスが!
そうなのです。実は今回の滞在、我が心の師ロバータフラックとのご対面が最大の目的!
ロバータにはせる思いは尋常ではありません(
4/15の日記参照)。
でもって、サラリーマンシンガーのワタクシ、月末近くのめちゃ忙しいさなか、少々のヒンシュクを買いつつ有給をGET!
しかしながら、ロバータのライブのチケットは売り切れ状態で、キャンセル待ちとのこと。
半月近く、毎日ブルーノートに電話をかけては
「あいにく、満席となっておりまして・・・」の連発。
東京に着いたものの、まだチケットが取れていなかったのですが、なんと昨夜、わずかのキャンセルが出たとのことで、ご対面権GET!!!
うひょー!嬉しすぎる。
神宮外苑近くの246沿いのブルックスブラザーズ前で電話をかけて、チケットが取れたので、あそこはラッキースポットに違いない!
というわけで、前置きが長くなりました。
今日は平日。東京の平日はビジネスマンやこぎれいなOLさんが行き交っております。
ワタクシはまるでバカンス気分で246を闊歩しています。
今日は大学時代の盟友マエコちゃんと久々の再会。
新宿の西口で待ち合わせして、とりあえず青山方面へ行こう!ということになり都営大江戸線に乗る。
路線がなんだか、ややこしいのでどこで降りたか思い出せません。
しかしですね、地下鉄の駅から地上に出て、途方もなく歩いておりますと
「乃木将軍の墓はコチラ」
とかいてある看板を発見!
心弾ませてむかってみたものの、乃木将軍らしき墓が見当たりません。
道なりに思うままに歩いてみますと、あたり一面、墓だらけ!!
どうやらワタクシたち、青山墓地に迷い込んだみたいです。
しかし、この青山墓地、なかなか楽しい場所でして、「外国人墓地」やら、
やけにでかく、巨大な板チョコのような「三島家の墓」やら、こじんまりとしたお墓など、バリエイション豊かです。
石屋の娘としてはなかなか勉強になる点もあり、こんど父親を誘ってみようと思ったのでありました。
で、墓地を抜けて、六本木、麻布方面へでたようです。てくてく歩きまして
ランチといたしました。
坂沿いにあるこじんまりとしたしゃれたそのお店は「EROS BROTHERS」とい
う名前でして、「はて、スケベ兄弟?」と思ったのでありますが、お店の人は忙しそうだったし、マエコさんに恥ずかしい思いをさせてしまってはいけないので、グっとがまん。
で、ラザニアをいただきまして、涼んだあと、またもやテクテクあるきました。
で、骨董通りまでたどり着き、和道具やさんにブルーノートの場所をたずねて、14時半頃に到着。
15時から入場整理券を発券するとのことですが、すでにロバータ目当ての人たちであふれかえってました。
で、ワタシのみる2ndステージの人は思ったより少なかったみたいで、ラッキーなことに24番目に入場する権利をGET!
ブルーノートをでて、骨董通りを北上。
マエコさんは無印良品で靴下を買い、青山どおりを渋谷方面へ。
Qフロントのスタバでお茶をして、
「渋谷はしんどいね〜」
なんてグダグダいいつつ、原宿方面へ。
昨日見つけた世界のボタン&ビーズのお店へ行きました。
しかし、またしても欲求のなみがおしよせてきまして、処理しきれず撃沈。
手当たりしだい、せめてボタンの5つくらい買って帰ればよかった。
ウェンディーズで語らいつつ、夜もやってきつつあり、マエコちゃんとはお別れ。
シャワーを浴びて、着替えて表参道の鳥良で手羽先をむしゃり。
ここの手羽先、辛さが3タイプありまして、断然大辛がオススメデス!
で、バリバリたべつつ、ゴキゲンになったところで、ブルーノートへ移動。
すでにドレスアップしたレィディやらがおりました。
後で知ったのですが、どうやら、かのボイン姉妹も同じステージを見に来ていたようです。
で、お店の人に案内された席は、なんと!ステージから一番前のテーブル!
あいにく、最前列にはすでにカップルが座っていましたが、ロバータの立ち位置からは半径2メートルの範囲内です!
うわぉ!グレイト。
で、アルコールの飲めない私は、なるべくかっちょいいソフトドリンクってことで、ブルーレモンスカッシュなるものをオーダー。
なかなか大人ないい気分にさせてくれます。
お店のスタッフも、雰囲気も、まるでニューヨークのこじゃれたライブレストランを髣髴とさせてくれます。
暗めの照明の中、いい気分に浸っておりますと、さらに会場の照明は暗転。
後ろを振り返りましたら、なんと大勢の立ち見客が!
昨日まで、ライブにイケるかどうかわからなかった分際なのに。これはしめたものです、ラッキーとはこういうことですね!
で、大歓声の中客席の奥のほうからロバーター様が登場!
スポットライトと歓声の中、まるで格闘技さながらの入場にお客さんたちはロバータの体をペタペタさわります。
ステージに着いたロバータはまず、軽めに一曲。
ピアノを弾かず、ステージの真ん中に立って、オーディエンス全体を見渡しながら、歌っております。
彼女の歌を一声聴いて、感じました。ロバータの歌はちっとも衰えてない。老いを感じない。それどころか、グラミー賞とりまくりの時代と比べて、グっと深みのある歌声です。本当にマチュアを感じてなりません。
その上、見事にグルービィ。経験がそうさせているのでしょうか。あまりにすばらしいです。声を聴くだけで、その存在に近づくだけで、心が開放されて、知らず知らずのうちに涙が流れてきます。
それから、相方の男性シンガーと「Closer I get to you」を披露。
ロバータのオンナっぷりは見事なもの。
なんともセクシーで落ち着いていて、大人の色気というものをナマで教えていただきました。
それから、Feel like makin' liveや、セレブレイションなどのデュエットものから、あまりにも有名なKilling me Softlyも披露。
Killing〜はロバータにとってとりわけ大切な曲、という意識がヒシヒシと伝わってきまして、あまりに作りこんでいて上出来のアレンジにただただ、うなるだけです。
で、ワタクシが今回のライブでもっとも鳥肌がたったのはThe First Time Ever I Saw Your Face 。
ほとんどピアノだけの静かな静かなアレンジでしたが、体中が総毛立つような、ものすごい興奮を覚えてしまいました。
静かに、一音一音に限りなく想いをたたえるロバータの世界がそこにはありました。
おおよそ60分間のライブをこなして、ロバータは去っていきましたが、ワタクシの中ではずっと存在し続けています。
洗練と情熱と知性。
ロバータってやっぱりワタシの心の師だ!
会えて本当によかったな〜。
ブルーノートを出たのが23時過ぎ。
帰り道、なんともウキウキして、道すがらampmで桃のアイスをしゃぶりながら、生ぬるい夜風に吹かれて歩いたのでありました。
写真はブルーノート東京でご満悦のワタクシ。


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