こちらに来てもうすぐ1ヶ月。毎朝のバス通学も慣れたが、いっこうにラジオやテレビの聞き取りに苦労しています。しかし、最近わかったことはHeart To Heartで接していると、言語がつたなくても通じ合えるんだということです。
2日前のことですが、いつものようにバスに乗り、40分ほどゆられて学校近くのバス停へ。
バスは停車し座席から立ち上がったとき、お弁当を入れていた紙袋のそこが破れてしまいました。すると私のお弁当と水筒はゴロゴロと音を立ててバスの中を走り抜けます。
バスの中には通勤通学の人たちでたくさん。いやぁ、さすがの私もすこし恥ずかしい思いをしましたが、温かい人たちが多く、転がっていく筒型の水筒を追っかけてくれた人もいました。
そして、今日。いつものようにバスに乗り座席に着いたとき、以前同乗していた男性が声をかけてくれました。
微笑みながら、
「今日きみのお弁当、大丈夫かい?」
なんてことを言ってきまして、わたしもそのときのことを思い出して、たがいにガハハハ!と笑いました。
彼の名はオクタビオ。メキシカンで60歳過ぎの初老の男性で、わたしと同じバスに乗ることが多いようです。
コミュニティカレッジで調理の勉強をしている彼は、以前日本料理店で働いていたこともあるんだとかで、いろんな話で盛り上がりました。ちょうどバスが時間調整のため5分ほど停車していたときに、オクタビオはメキシコの伝統的な歌をろうろうと披露してくれました。お互いにつたない英語ではありましたが、毎朝の通学時に楽しい友達ができてうれしい限り!

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