今日は地元のバスケットリーグのトーナメント決勝戦です。UTEPにエールを送っていた私でしたが、ことしは全米戦にでられるほどの勝率を上げられなかったので、お隣のNMSU(New Mexico State University)のAggiesを応援しているのです。
というわけで、となりのまちLas Crucesにて連日トーナメント戦が繰り広げられているので、足繁く通っていたのですが、今夜の決勝戦はエルパソにてテレビで応援することに。
というのも、我が家が親しくおつきあいしているJohn(18歳)の誕生日のため、彼の家へ招待を受けているからなのです。
わがホスト母ちゃんのPerlaはフィリピンからやってきたナース。はるばるフィリピンからやってきたナースやドクターたちは、まるで家族のように仲良く、親しい付き合いをしているのです。たとえ血がつながっていなくとも、お互いのことを「兄弟」とよび、そしてその子供達を「甥/姪」と呼んでいるのです。
異国からやってきた彼らは苦しいときも幸せなときもコミュニティの中で互いの気持ちを分かち合い、ともに励まし合って頑張っているのです。
そして、フィリピーナたちは元来大家族の民族。私たちの前の世代になると、兄弟が7、8人いることも多く、その結束力はとても固いのです。そんななか、日本人のわたしも彼らからの歓迎をうけ、家族のように扱ってくれているので、いつも幸せを感じていられるのです。
さて、今日はいつものIvonとSusanには会えませんでしたが、2月10日のチャリティウオーキングで知り合ったChonaと、いつも一緒にバスケット観戦にいっているWinstonご夫妻と息子さん、主役Johnのご家族のみなさんとエレーナとダーリン、新しいお友達が増えました。

JohnはいとこのStevenたちと外で遊んでいましたが、わたしは新しいお友達と語らい合いました。彼女たちは親日家で、いろんな日本語をおぼえているようです。
「アリガトウゴザイマス」「コンニチワ」「ヨウコソ」
微笑みながら私に語りかけてくれるかれらの日本語は、とても心がこもっていて、響いてくるのでした。
そして、アメリカンドラマでよく見かける、犬が人間と一緒に生活をしている様子です。
日本だと屋外で飼われるこのサイズのわんちゃんでも、家族の一員として、フロアを歩いたり、専用のソファをもっているのです。
さて、Johnの誕生日に備え、ママさんは沢山のお料理を用意してくれています。アジアン系エスニック風のお料理が沢山。どれもとってもおいしかったです。とくに、黒酢をたっぷりつかったビーフンはクセになっちゃう味付けです。
Chonaは誕生日のためにコーヒー味の大きなケーキを作ってくれていました。健康に気遣っている彼女の作るケーキは甘過ぎず、ふわふわとして、日本人のわたしでもfitする味でした。(カットしているのはJohnのママ)
そして、この日訪問していたダーリンのおばさんと語らい合いました(なんと御年89歳!)。彼女もフィリピン出身なのですが、米軍の基地の中で生まれたのか、アメリカ人なんだと主張しています。カリフォルニアにすむ親戚とエルパソを拠点にヨーロッパ各国からアジアにいたるまで一人旅をするのが大好きなおばさん。
とてもチャーミングでした。

「わたしの出身の香川は大阪から近いのよ。」といいますと、彼女は万博開催のとき、大阪に足を運んだことがあるんだそうで、当時のことを細かくはなしてくれました。
「I saw big statue!」と彼女。どうやら、私の大好きな「太陽の塔」のことを話しているようです。
半ば興奮してしまったわたしは、めちゃくちゃな文法で熱く語っていますが、そのアグレッシブさをも受け止めてくれる寛大なこころをもったお方でした。
さて、その後はAggiesの決勝戦を観戦。WACのチャンピオンシップをかけるのは地元NMSUとUtah。Utahはこのカンファレンスにおいて優勝経験が多く、強豪であります。準決勝線ではNevadaとの熱戦を制し、不屈の精神でのし上がってきました。(ここからの画像は過去の試合の分です。)
地元NMSUのAggiesは、ホームゲームということもあり、場内はAggiesTシャツをきたファンで埋め尽くされています。チームカラーの小豆色のTシャツは老若男女が着用しており、試合前から「Aggies!Aggies!」と叫ぶ人たちでいっぱいです。
カレッジバスケ仲間の、おなじみWinstonさんと、大画面のディスプレーで観戦。やはり生でみるのが一番なのですが私のお気に入りの選手「Tyrone Nelson」も、この画面で見ると、表情や動きがよくわかります。
うほほ。(この写真は前日の試合のときに撮影しました)
さて、試合はAggiesが有利に進んでいます、常に3〜8点ほどの点差をつけてリードしているのです。しかし、後半戦の前後からUtahが追い上げてきます。そして、逆転されてしまいました。どよめく会場。アセる選手達。しかし、オーディエンスからのエールを目一杯浴びた選手達は、その期待に応えるべく、次々と3ポイントシュートを決めてくれました。
最後の最後まで結果のわからないシーソーゲーム。最終的に72対70の接戦を制し、Aggiesの勝利!
Winstonさんと二人で興奮しつつ、ハイファイブ!
これからはじまる全米トーナメントも見逃せなくなってきました。
Johnの誕生日をファミリーの一員としてお祝いし、Aggiesの勝利を地元のみんなと一緒によろこんだ。
形はなくとも、ともに分かち合うものがあって、本当に幸せなのです。
PS:agiちゃん、このおじさんがNMSUのマスコット「Aggie」さんなのです。


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