月曜から、我が校の仲間に入ったZuraとYubia。美人姉妹の二人は、幼い頃から音楽やダンスなど芸術的な環境で育ったようだ。エルパソに滞在している2週間の間、地元の新聞でエンターテイメンニュースのチェックをしているのか、いろいろと詳しい。
お昼休みに「今夜一緒にミュージカルに行きませんか?」とお姉さんのZuraが誘ってくれた。どうやらUTEPの中にあるシアターで、学生プロダクションによるラマンチャの男が上演されるようなのだ。価格は8ドル。その場に居合わせたYoshiと合点し、一緒に行くことに。
この日、バス初体験のYoshiと一緒に帰ることに。15番のバスに乗り込みまして、お金の入れ方から、バスの降り方などをレクチャーしました。しかし、この15番、Yoshiにとっては都合のいいバスで無かったようです。結局Yoshiを2マイルほど歩かせてしまいました。ほんと、ゴメン!
一旦帰宅し、ラマンチャの男の物語をおさらい。というのも、英語での上演なので、キャストのspeakingを理解できるか自信が無いのである(笑)。Wikiでリサーチしたらば、なんてことない「ドンキホーテ」のお話だ。日本では松本幸四郎と松たか子の上演で有名!劇中劇などがあり、さて、その複雑な構成についていけるものか?少々の不安もありつつ、楽しみになってきた。
18時半頃にYoshiがお迎えにきてくれた。時間通りに来てくれるなんて、やはり日本人らしいなぁと感心。さて、美人姉妹と学校近くで合流し、4人でシアターへと。夕暮れ時の大学はぬるい風が吹いて、まるで日本の春の夕暮れを彷彿とさせてくれます。
Zuraのナイス交渉で、学生料金のチケットを無事ゲット。
平日の夜ということもあり、さほど込んでいません。数多くの舞台を見慣れたZuraにオススメのシートを案内してもらい、着席。しばらくすると10名程度のオーケストラ軍団がやってきてチューニング。そしてキャストたちがやってきて物語が始まりました。せりあがる舞台、なんともシリアスな雰囲気です。
この物語の面白いところは主役アロンソが滑稽ながらも、ドンキホーテを演じるところです。一見馬鹿げたことも、まじまじと演じる様に、キャストのみならず、観客も魅了されていくのです。そして、このドンキホーテの純な男らしさに私はロマンを感じました。さすが主役の男性は歌もうまく、一つ一つの表情や演技が細やかで際立っていました。
お供のサンチョパンサは「太鼓腹」の意。文字通りのキャスティング。ドンキホーテを慕う彼の演技も好演でした。劇中で、アルドンサから「あんなドンキホーテを慕うなんてバカげてる」と言われた彼が、「それでもご主人様が大好きなんだ」と歌うシーン。ジーンときました。
物語で、どうしても釘付けになったのが、相手役のアルドンサの心の動き。安宿で下働きをし、男達に翻弄されて荒んでしまった彼女が、ドンキホーテによって本来の美しい心を取り戻していきます。アロンソの臨終の際、ドルネシアとして生きていく力強い決心に心を揺さぶられました。もしかしたら、本当の主人公はアルドンサかも知れません。
学生達の熱演を楽しんだ後、ZuraとYubiaを滞在先へと送り届けました。帰りにバーガーキングでYoshiと遅めの夕食。以前バスケットボールの試合に行ったときにもらったクーポン「Whooper一個かったら一個おまけ」を持っていきます。こちらでのファストフード体験、未熟な私ですので、いろいろと手取り足取りYoshiに教えてもらいました。どうやら、こちらのドリンクは好きなだけ飲めるようです。(しかしサイズはSMLあるのが面白いところ!)。お待ちどさまのWHOOPERですが、フレッシュなトマト、オニオンが入っている主力のハンバーガーのようです。気のいい店長の計らいで、チーズをおまけしてもらいました。
初のバーガーキング、なかなかおいしいのです。酸味を押さえたマヨネーズとほんの少し甘めのソース(照り焼きに近い)そして、パティも私好みです。(1メガバイト消費済、見苦しくてごめんなさい。)
トリプルに挑戦しようとしたYoshiでしたが、プレーンなWhooper一個で十分だったようで、翌日のランチに。ニューメキシコ方面で稲妻の発光に少しビビりながら帰宅したのでした。
Zura,Yubia and Yoshi, Thank you!

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