10日間すごしたサンディエゴとお別れをした。今回の滞在でお世話になった我が親友、めぐ2隊長夫妻はこころからのもてなしをしてくれた。
隊長の旦那さんは毎日国境を越えてのご出勤なのに夜ふけまで繰り広げられるしゃべり場andドリームガールズの鑑賞につきあってくれた。
まるで大学時代の親友のように、接してくれた旦那さん、我が親友がすばらしい方のもとに嫁いだ事を改めて実感し、心から嬉しく思ったものだ。
5:00 起床、脂ギッシュな頭と体を洗うべくシャワーを浴びる
5:15 スーツケースにパッキング開始
5:20 めぐ2隊長起床
6:00 パッキング終了、旦那さん起床
6:10 Chula Vista邸から一路空港へ(BGMはドリームガールズのサントラ)
6:40 空港到着
ここで隊長とはお別れ。あぁ、楽しい日々を過ごした大切な友達とお別れするなんて本当に寂しい。切ない。
こんな気持ち、今年に入って何度味わった事か。モジャ☆部のときもしかり、またエルパソでも。
わりとドライだと思っていた私だが、「今回の旅makes me wet」といったところだ。
さて、無事チェックインをすまして、搭乗時間を待つ。JFK行きは定刻通り出発、しかし懸念すべきはニューヨークの天気が到着時刻には荒れている可能性が大きいとの事。
7:40 飛行機、サンディエゴを発つ(ここで時計をニューヨーク時間に合わせて、3時間すすめる。)
14:20 機内アナウンスにて、ニューヨークが暴風雨の警報内にあるとの知らせを受ける。
15:45 飛行機、JFKに着陸できず、急遽カナダ近くのSyracusという別の空港に着陸。
飛行機は15:50にJFKに到着予定だったのですが、それもできない模様。機内食がでるわけでもなく、かなり腹ぺこになってしまった私は、めぐ2隊長の作ってくれた特製チーズケーキと林檎、オレンジで食いつなぐ。
Syracus空港で微動だにしなくなった機内では、子供が泣き叫び、乗客達が携帯で連絡を取り始める。
わたしも、ハーレムアパートで待ち続けてくれるナブ子さんに連絡を。
19:10 飛行機のエンジンが再びかかり始める
19:20 飛行機が動き始める
19:30 飛行機、離陸
JFKまではおおよそ30分くらいの距離なんだそうだ。で、飛行機ががたがた揺れながらも、徐々に高度を下げはじめたところで、窓の外を覗いてみる。そこには無数にそびえ立つ摩天楼が!
ニューヨークの空はいまだに少し荒れている。だが、慎重に慎重に、飛行機は滑走路へと向かう。
そして着陸。
機内の乗客達が一斉に拍手喝采で、無事着陸した事を祝い、キャプテンの的確な判断と、互いにわかちあった辛抱をおたがいたたえ合った。
こんな感動的な飛行機搭乗ははじめてだ。
20:15 飛行機着陸
さて、空港についたものの、かなり大きな施設なもんで、とにかくテクテクとあるき、baggage claimへと急ぐ。
以前mikiちゃんが荷物をgetできなかったという話も聞いた事があっただけに慎重に慎重に、ベルトコンベアを覗き込む!
20分くらい待った頃だろうか、我が姉「借金王」夫妻からいただいた真っ赤なスーツケースがゴロゴロとやってきた。それを転がして、空港を出る。路面はぬれてて、嵐の後の静けさを感じさせてくれた。
TAXI乗り場で長い列を待つ。マンハッタン島の中は一律45ドルで乗れるんだそうな。並んでいる列の横から、「あんた、マンハッタンに行くのかい?」と怪しい男が尋ねてくる。
どうやら、客引きをしているようだ。列の中の何人かはその男の車に乗り込んだが、わたしは少し疑い深い気持ちがになっていたので、そのまま列を並び続けた。
21:00 順番がきてタクシーに乗り込む
運転手は29歳の青年、大学で法学を勉強しながら夜はタクシーを運転しているんだそうな。
ニューヨークには5つの地域があり、クイーンズ、ハーレム、ブルックリン...ゆっくりとわかりやすい英語で教えてくれた。
なかなか親切な青年は、何か困った事があったらいつでも連絡してね!といって、ハーレムアパートまで届けてくれた。
22時ころ、ようやく到着した部屋にはナブ子さんが笑顔で待っていてくれた。
思いがけず長旅を強いられた私には本当に本当に心が癒される笑顔だった。
さっそく、ご近所さんを紹介してくれた。となりにすむのはmasakoさん。
実験音楽のボーカリスト兼フルート奏者だ。なんともきりりとした印象の美女だった。
その後、1FにすむErikaさんのところを訪ねる。
彼女は今年浅草で催されたjazzボーカルのコンテストでグランプリを勝ちとり、はたまた爽健美茶のCMソングを歌っている才能あるシンガー。
しかし、あいにく自宅には不在の模様だった。
ご近所のランドリーやデリ、それからスーパーなどを一通り案内してもらった後、ナブ子さんはgigへと向かった。
ひさびさにひとりぼっちになった。
ひとりぼっちになってしまった。
長旅の疲れか、あたまがぼんやりしている。
この窓の外にはニューヨークの街が広がっているのか?
あまりに想像がつかず、ただただ無造作にスーツケース中をゴソゴソといじるのが精一杯だったのだ。
※JFK空港で私を出迎えてくれた大きな看板。

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