昨日チャイナタウンを散歩している最中に、ふとナイアガラの滝に行くことにした。
さくねん、ドーナッティモ&芋姉が滞在していた時にも飛行機に乗って観に行ったのだが、
今回はチャイナタウンから出発しているチャイナバスツアー(略してチャイバス)にのって行く事となった。
このチャイナバス、とても魅力的で、ナイアガラへの往復交通費とホテル代混みで135ドルという安さ。アクティビティ代は別といえども、時間と体力さえあれば、かなりおすすめだ。
チャイバスツアーのお客はさまざまで、チャイニーズから、ロシア、南アフリカ、東南アジアにいたるまでインターナショナルで、バスガイドは英語と中国語のバイリンガルであることが必須だ。
バスに乗り込み、7時間。ようやくナイアガラへとたどり着いた。
生憎の曇り空で、今にも雨が降り出そうな空気だったが、そんなことはおかまいなし。だってずぶぬれになるんだもんな。
船にのりこみ、滝の元へとむかう。ざんざんぶりだ、ざぶざぶだぜ。
またもや30年分のマイナスイオンを浴びて、こんどは滝のふもとへとトレッキング。
3つある滝のうち一番小規模な『ウエディングベール』だったのだが、ものすごい迫力になんだか笑いさえこみ上げて来る。
夜になると花火がボンボンと打ち上げられ、そのまま歩いてカナダに入国。
幻想的に光る滝をみながら、気持ちがリラックスした状態で歌をくちづさむ。
最大の滝ホースシューズの滝の近くでは雨にざぶざぶと降られているような強烈なミスト。
暗い夜道で、気持ちが解放されて行く。
なんだか、自分を取り巻いていた虚勢や、自らむすびつけていた足かせがはずれていく瞬間を感じた。
ナイアガラの滝に潜む、雷の精霊がわたしのなかに宿り、
わたしはわたしでしかないのだと
そう教えてくれた。
アメリカ側に帰国した頃は恐ろしいほどぐったりしてしまった。
相棒はまたたくまに寝入り、わたしは瞳を閉じて心の中にとりまいていたものをすこしづつ捨てて、新しい風をいれはじめた。


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