ノロウイルスの流行で最も風評被害を受けたのがカキでした。
しかし、カキを食べて感染した例は一つもなかったのです。
ノロウイルスは人間の腸管内で増殖し発症後数日間は糞便中に排出され、二次感染の原因となります。
これらのウイルスが下水の中に排出され、海の中に流れ込みます。
ノロウイルスは貝の体内で増殖することはありませんが蓄積されます。
水温が10度を下回るとカキなどの貝の運動量が低下しノロウイルスを体外に排出しにくくなります。
水温が低くなる時期に貝類を生で食べると感染しやすかったのは、こうした理由からです。
実験室ではウイルスを増殖させることができません。
したがってノロウイルスに対するワクチンを作ることができないのです。
おまけ画像。


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