包丁持って暴れた馬鹿者を取り押さえようとして警官三人ケガ(二人は重傷)−東京・練馬−。その内訳は、
顔を切られた人二人。
腹を刺された人一人。
これが何を意味するかというと、
すべて前から切られているということ。すなわち、立ち向かって戦ったのだ、ということ。ひるんで逃げようとしたところを後ろから切りつけられた、のではない。お巡りさんGJ。
けど、可能ならば
切られることなく叩きのめしちゃった方がもっとよかったよな。
次からはぜひそうしてくれ。「ケガさせないようにやんわり取り押さえよう」とか、マスコミ気にして自分の方でハードルを高くするもんだから、余計に危険な目にあってしまうんだ(結局発砲することになったが−)。
前にも小学校に侵入した少年が取り押さえられた事件があって、NHKラジオニュースはそれを報じたときなんと、
「
少年にケガはありませんでした」
としめくくった。いくらなんでも、これ聞いたら
勝谷誠彦じゃなくたって椅子から落ちる。
「例え凶器を持った凶悪犯と言えども警察官は丸腰で逮捕に向かうべき」「[それで殉職することになっても]
それは警察官の職務ですし」
《福島瑞穂 警察》でググると164,000 件ヒットするので、どれでもお好きなところで
上記の発言をお読みいただきたい。前段「丸腰」はともかくとして(「スーツのシルエットが崩れるから」といって拳銃の携帯を嫌がる
京橋署の刑事の話を、食堂に置いてあるマンガで読んだことがあるが...)後段はつまり《お前ら俺たちの税金で養ってやってるんだぞ》という、いつもの「
納税者風吹かし」である。これは新聞記者にも広く共有されている了見だと私は(会ったことのある記者や元記者の言動からして)確信している。
公共の安全のために危険な職務についている公務員を(それが「権力」であるという理由で自動的に)敵視し冷遇し、あろうことか勝手に「納税者」の名において嘲笑さえするという、このような冷酷かつ卑しい心性を、常識ある国民(でありたいと、少なくとも思ったり、置かれた環境に応じてそれなりに努めたり、してはいる、そういうわれわれ)は必ずしもマスコミやリベラル連中と共有しているわけではない。と、いうことを、警察や自衛隊や海上保安庁のみなさんにはどうかわかっていていただきたいものだと思う。

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