2007/6/30

5534 8chバッファーアンプ  プロオーディオ

クリックすると元のサイズで表示します
 先の「ALTEC 1678」のラインアウトは、バッファーアンプアウトを出力したのですが、アンバラ出力なので専用の8chバッファーアンプを作ってみました。アンバラ入力をNE5534Pで受けて増幅なし(実際には出力トランスで8dB位レベルアップしますが、入力をPADで落としました)で、1対1入出力です。出力トランスは日本光電製です。
クリックすると元のサイズで表示します
 とりあえず8入力用のフォンプラグと8出力用のXLRにヒューズBOXと電源入力を並べると、背面パネルは一杯になってしまいました。8個の出力トランスも横一列には並ばないので前後にずらしましたが、電源トランスとは距離を離したいので配置には気を使いました。折角なので各入力信号が判るように、ワンポイントの信号表示LEDを8個並べました。(正確では有りませんが、−30dBu位で点灯するはずです)電源はシリーズで±18Vですが、EIA−1Uのケースに収めるため、トランス部分のみケースに穴を開けました。
 肝心の音ですがNE5534Pで出力トランスをドライブしているだけなのですが、CDプレーヤーを繋いで音質チェックしたところ、なかなか良いではありませんか!!
少し固めですが音像の定位も良く、バランスの良い音をしています。しばらくの間2chですがオーディオモニター用として使っていました。
クリックすると元のサイズで表示します
 もともと「ALTEC 1678」のライン出力バッファー用に作ったのですが、実際に組み合わせて使ってみましたが、例の低域寄りの音質は改善されませんでした。音の「太さ!」はすごいのですが・・・。


0

2007/6/30

ALTEC 1678改造  プロオーディオ

 「ALTEC 1678」は8chミキサーなのですが、オートマチックシステムを内臓していて、会議等の録音の為に作られたのではないかと思います。しかし各chにラインアウトがある為、マイクプリアンプとして使うことが出来ます。ミキサーとしてはモノラル出力があります。入力はトランスバランスで、音色的にはとにかく「太い」音で、いかにもアメリカを彷彿させます。各ライン出力を使えば8chプリアンプとして使えるのですが、入力レベルが74/60dBの切り替えでプリフェーダー(ボリューム)出力なので、最近の音楽に使うにはオーバーレベルになってしまいます。またファントム電源回路はあるのですが、+18Vなので(オートマチックシステムの専用マイク用になっているようですが・・)普通には使えないと思います。またロジック回路(ゲートのような物?)をコントロールする為、信号線に電圧を掛けるようになっているので、そのままで使うと問題を起こす事が有りそうです。
クリックすると元のサイズで表示します
 とりあえずプリアンプとして使えるようにヘッドアンプ(5534なのですが、見たことの無いメーカーです!)のゲインをコントロールする為、フロントパネルに3段階の切り替えスイッチを作りました。またラインアウトの取り出し口をボリュームの後にして、プリアンプとしてレベルをコントロールできるようにしました。これで8chプリアンプとして使えますが、音色が余りにも低域寄りなので使い方が限定されそうです。(ドラムなど・・?)なのでファントム電源も48Vに改造しようかと思いましたが、ちょっと様子を見ようかと思います。
0

2007/6/24

SSL 4000G コンプレッサー  プロオーディオ

 SSL4000Gモジュールから、コンプレッサー基板を抜き出しました。正確に言えばコンプレッサー・エキスパンダーなのですが、ダイナミックスを作るのは初めてなので、コンプレッサー回路だけ使いました。実はコンプレッサーもエキスパンダーも1つのVCAでコントロールできます。マイクプリアンプの時と同じくノントランスで作りたいのですが、さすがにVCAに直接音声信号を入力するのも不安なので、入力出力共に5534のバッファーを入れました。
クリックすると元のサイズで表示します
 サイドチェーン入力も欲しいところですが、今回はコンプレッサーの勉強と言うことで次回にしました。よって調整できるパラメーターはスレッショールド、アタック、リリース、レシオのみとシンプルです。ただしアタックタイムについては、オリジナルはファースト・スローの切り替えだけですが、ボリュームにして可変としました。また元々の基板にはLEDのGRメーター回路もありましたが、NEVE-33609に使われているSIFAMアナログメーターが好きなのでこれに変えました。
クリックすると元のサイズで表示します
 さてさて本体の掛具合ですが、もともとSSLのモジュールコンプは人気があるのですが・・・すごいです!!前に「NEVE−33314」の時にも書きましたが、「NEVE」が自然な掛具合だとすれば「SSL」は攻撃的です。音がどんどん変わってゆきます。特にTubemansoundスペシャルの可変式アタックタイムは、予想以上の効果を示してくれます。ドラム系(キックなど!)は、その変化が顕著に現れます。また入出力にバッファーを入れたせいか、なかなか音も太いです。SIFAMのGRメーターも、気持ちよく動いてくれます。

2

2007/6/21

SSL 4000G プリアンプ  プロオーディオ

 SSL(Solid State Logic)はNEVE、API、MCIなどと並ぶオーディオコンソールメーカーですが、私の記憶ではアナログ卓全盛期には、NEVEを買う予算の無いスタジオがSSLを使っているというイメージが強かったです。実際にSSLはNEVEよりお安かったようで、私の知る限り国内の主要スタジオはNEVEが圧倒的に多かったと記憶しています。しかし最近はデジタル卓流行で新興メーカーが乱立し、アナログ時代の序列は崩れつつあります。
 偶然にもオークションで大量のSSL4000Gシリーズのインプットモジュールが出品され、そのうちの幾つかを手に入れることが出来ました。このモジュールにはHAカードをはじめEQ、COMPなどそれぞれ独立した基盤がカードコネクターに収まっています。SSLの4000Gシリーズはトランスレスタイプで、基盤を見たところ各素子類が整然と並んでいて、とても綺麗な(?)感じです。また気が付いた点は、コンデンサーが圧倒的に少ないことで、これは音質に大いに貢献しているのではないかと思います。以前レストアしたORAM−BEQのトランスレスプリアンプがとても好印象だったので、早速プリアンプ作りに挑戦しました。
クリックすると元のサイズで表示します
 某ガレージメーカーからSSL4000E(4000Gの前のタイプ)のプリアンプがレストアされていたので、これを参考にしました。入力はラインとマイクが別になっていて、出力回路を改造することで別々に使用可能なことが判りました。またこのシリーズのコンソールはPCで制御できるようになっていて、リコール機能があったようです。(今のデジタル卓の様なトータルリコールには及ばないと思いますが・・・)その為に各回路のスイッチングはFETで外部からコントロールされているのですが、音声信号がこのFETを通過することで音質劣化が起こることが予想されます。プリアンプを作る際にはこれらのFETは必要ないので(結構付いています)すべて取り外し、ジャンプしました。
 ユニットごとに完結しているNEVEやモジュールごと使用したORAM−BEQ、STUDER−169と違って、このSSLは調整に悩まされました。工作はそれほど難しく無く、完成したと思いマイクを繋いで音質チェックをして喜んでいたのですが、オシロスコープを通してみてびっくり・・!!ものすごいレベルで高周波発振(可聴周波数以上)しているではありませんか!危うくスピーカーを壊してしまうところでした。アンプ回路のコンデンサーを調整して何とか発振をとめることが出来ましたが、ちょと手こずりました。
クリックすると元のサイズで表示します
 オシロスコープで出力を再確認して、今度は本当に完成です。早速音質チェックですが、
神様は見ていてくれた様で苦労した甲斐がありました。今まで聴いたことの無い様なワイドレンジな音です。NEVEとは明らかに違いますが、特に高音域の伸びが特徴的です。それも「ドンシャリ」というレベルでは無く、音は太く下から上まですんなり伸びていると言う感じです。誇張ではありませんが、YAMAHAのリバーブをラインに入力すると、なんとLEXICONに変わってしまいました!!(ちょっと言い過ぎ?!)クラッシックのホール3点吊りやアンビエンスマイクに是非使ってみたいです!!

0

2007/6/19

APIディスクリートマイクプリアンプ  プロオーディオ

 初めてAPIのオペアンプを使って、マイクプリに挑戦しました。実は有名な2520を使いたかったのですがなかなか手に入らないので、弟分の2510を使いました。2510はAPI既製品のユニットなどにバッファーアンプとして使われていますが、いろいろ調べたのですがその詳細が判りません。形状からディスクリート回路であろうかと思いますが、動作電圧が±20V位まで掛けられるようです。ピンアサインについては、本体に書いてあったので問題はありませんでした。
クリックすると元のサイズで表示します
 さてアンプ全体の構成ですが、折角なので手持ちのディスクリートオペアンプを使って増幅部を2ステージにしてビンテージ風(?)にしてみました。そのアンプとは写真中央にある「HM−101」と言う東京光音製のもので、日本光電製のアウトトランス(75−300Ω)とセットで出力回路を構成しています。たぶん1980年代の物と思われます。折角なので2ndステージにこのまま使いました。この出力ユニットは20dBのゲインがあるので、1stステージの2510のゲインをコントロールして最大40dB位にして、トータルで60dB位ゲインを稼ごうと思います。もちろんNEVEのように80dB(!)位までゲインアップは可能ですが、ノイズや発振が問題で、現実的にもそんなに高ゲインを必要にすることも無いと思いやめました。(昔は感度の低いリボンマイクをオフセッティングで使っていたので必要だったのでしょうか?)1st,2ndステージの間には、東京光音製のステップアッテネーターを入れてレベルコントロールしています。入力トランスはこれも私は初めてなのですが、JENSEN(600−600Ω)を使いました。電源回路はシリーズ電源で±18V駆動とし、少しでもオペアンプの出力レベルのマージンを上げられるようにしています。またファントム電源は+18Vをコッククロフト回路で3倍に昇圧し、レギュレーターで+48Vを作っています。
 部品的には結構贅沢な物を使っているので、今から出音が楽しみです。早速製作に入りましたが、中身が期待できるので外見も丁寧に作りました。けっこうケースいっぱいになってしまったのですが、ラインアンプと違い60dB(1000倍!)も増幅するので、電源トランスなどからのノイズを拾うのが心配です。
クリックすると元のサイズで表示します
 組上げを終えて、初めて通電します。緊張の一瞬です。電源電圧を確認して、とりあえず入力にダイナミックマイク、出力にヘッドホンを繋いで見ます。ボリュームを上げると・・・・、マイクを通して自分の声が聞こえてきます。快感です!
 1kHzの信号を通して増幅率を確認しオシロスコープでノイズレベルをチェックした後、SPに繋いで音質をチェックしました。私はいつもゼンハイザーのMD431でチェックするのですが、出音はとてもクリアーな音でした。ディスクリートのトランスマイクアンプと言う先入観から、中低音にエネルギーの有る音かと思ったのですが、実際は予想外にフラットで高域が延びていました。もちろん音は太くエネルギー感があります。他に例えると、STUDERに近い感じでしょうか。SM58を繋いで見ましたが、いつもの近接効果による低域のもたつき感がありません。予想とは違いましたが、なかなかの音です。
クリックすると元のサイズで表示します
0

2007/6/18

4559ラインアンプ  プロオーディオ

クリックすると元のサイズで表示します 
 5534DDと同じJRCの4559DDを用いたラインアンプです。4559が5534と違うのは、オペアンプが2個パッケージされているところです。つまりIC1個で2chのアンプを作ることが出来ます。今回は1ch1個づつのICを用い、残った1つでヘッドホーンアンプに流用しました。よって本線のラインアンプとは別に、ヘッドホーンモニターが出来ます。
クリックすると元のサイズで表示します
 回路構成は5534の時と同じで、オペアンプのあとをトランジスタで電力増幅し、日本光電の出力トランス(150:600Ω)をドライブしています。入力はアンバラとしてトランスレスでボリューム(10kΩ)受けしています。コネクターはノイトリックのCOMBOシリーズにRCAコネクターを追加し、5534の時と同じようにアンプ部に20dBのゲインをもたせてあるので、殆どの機器とのコネクションに対応できると思います。ヘッドホーンアンプもヘッドホーン(SONY MDR-CD900ST 63Ω)を十分鳴らすことが出来ます。
クリックすると元のサイズで表示します
 さて音ですが、前出の5534ラインアンプと比較すると音域のポイントが低域に重点があるように思います。どちらが良し悪しと言うことは出来ませんが、音楽ジャンルを選ぶかもしれません。
0

2007/6/14

5534ラインアンプ  プロオーディオ

 5534は広く用いられているオーディオ用オペアンプで、各社からコンパチブルなファミリーが出されています。今回は5534DDと言うJRC(新日本無線)製オペアンプをトランジスタで電力増幅し、HANAOKA製のアウトトランス(70−600Ω)をドライブしたアンプカードが手に入ったので、ラインアンプを製作してみました。このままでも十分動作するのですが、折角なので入力をTAMURA TD-1(600−600Ω)で受けて、トランスバランスにしてみました。
クリックすると元のサイズで表示します

 オリジナルのアンプカードはそれ自体で20dBのゲインがあるのでそのまま利用して、入力トランスの後ろにアッテネーターを入れて、ラインアンプに20dBのマージンを持たせる事にしました。これで−10dBv出力の民生機器でも業務用機器に接続できます。入力コネクターはXLR以外にTRS、フォンジャックも使えるようにノイトリックのComboシリーズを使いました。このコネクターは便利な上に値段も安く、お気に入りの物です。筐体を大きくしたくなかったので、スイッチング電源を使いました。
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
 肝心の音ですが、5534は製造メーカーにより多少キャラクターが異なるのですが、全般的にバランスの良いオーディオ用オペアンプだと思います。その後ろにトランジスタの電力増幅が付いているので、出音は足腰の強い音になっています。最近のデジタルMIXのインターフェースとして、うってつけではないかと思います。
1

2007/6/11

NEVE 33415  プロオーディオ

クリックすると元のサイズで表示します
 33415は33416の兄貴分にあたるバッファー・ラインアンプで、その違いは33416がBA640のワンステージに対し、33415は前段にBA438を配してツーステージのアンプ構成になっていることです。正確に言えば2ndステージはBA440で、BA640は回路が一部IC化されているのに対し、BA440は完全なディスクリートです。入力トランスはSt,ives/L10468で出力トランスはMarinair/TO129です。
クリックすると元のサイズで表示します
 この33415を用いてマイクプリアンプを作ってみました。各ステージアンプごとに外付け抵抗でゲインを調整し、1stステージと2ndステージの間にフェーダー(ボリューム)を入れました。この回路構成でNEVEのAB級アンプ、1081や33114などのHA部と同じになります。入力部のホット、コールド(XLR、2,3番ピン)にパラで6.8kΩのファントム電源用抵抗をつなぎ48Vを供給すれば、コンデンサーマイクも使えます。前にも書きましたが、NEVEのモジュールはそれぞれ完結しているので、ピンアサインさえ判ればいろいろモディファイでき、手軽にNEVEサウンドを楽しめるのが魅力です。
2

2007/6/9

VUメーター  プロオーディオ

クリックすると元のサイズで表示します 
 ジャンク品から取り外したVUメーターがあったので、ラックマウントしてみました。VUメーターと言っても、その規格はあまり知られていないようです。簡単に言えば交流電圧計なのですが、表示の反応に時定数があり、300mSecに規定されています。アメリカのベル研究所で開発され実際の聴感レベルに近い表示をする物で、日本、アメリカなどで広く用いられています。時定数の低い(1msec程度?)ピークメーターとは別物で、ヨーロッパなどではこちらを使用していることが多いようです。(ただし同じピークメーターでも、何種類かの規格があります。)
 最近の音響機器(特に民生機)は、LEDによるレベル表示が多いようですが、針式のメーターに慣れている人は、なかなか使いづらいものです。かといって製品化されたVUメーターは高価で、アマチュアの方にはちょっと手の届きにくい物です。国内では「YAMAKI」のメーターが精度も高く有名ですが、個人的には英国の「SIFAM」の針の動きが好きです。ただしお値段は高いです!
クリックすると元のサイズで表示します
 今回の物はジャンク品なのでそれほど精度は期待していませんが、ドライブアンプが付いているので入力信号レベルは自由に設定出来ます。通常VUメーター本体内に整流回路があるので、そのままでも使えるのですが、各メーター単体ごとに入力レベルの規格が違い、特に入力信号が低い場合はレベル合わせの為にドライブアンプが必要になります。今回は大小4個のメーターに±15V駆動のドライブアンプが付いているので、工作は簡単でした。
0

2007/6/3

STUDER 169   プロオーディオ

 STUDER169のインプットモジュールが2本手に入りました。STUDERのミキサーは現在でも962,928などのアナログミキサーをはじめ、VISTAシリーズのデジタルミキサーも最前線で活躍しています。私も962には大変お世話になりました。音は文句無く良いのですが、重量が重いのには閉口しました。音の世界では昔から重い機器(トランスが大きい!?)ほど音が良いという言い伝えが有った様な・・・。
クリックすると元のサイズで表示します
 169もだいぶ年月がたっているので、モジュールの見た目の古さは避けられません。しかし電源を繋いで音を出してみると、「まだまだ行けるぞ!!」という感じです。回路の中に不要なスイッチングFETがあるので、取り除いてジャンプしました。これで大分音が良くなるはずです。入力トランスはマイク、ライン共付いているのですが、インプットモジュールの出力はアンバラで直接バスアサインされるので、このままではアンバラで出力になってしまいます。アンバラでも問題は無いのですが、せっかくなのでNE5534AN(シグネティックス)で日本光電のトランスをドライブし、バランスアウトにしました。
クリックすると元のサイズで表示します
 結果としては、自画自賛になりますが現行の962より良い音のように思います。回路上の余計な物を取り除いたのと、出力にバッファアンプと出力トランスを追加したのが良かったのかもしれません。
1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ